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2023.07.12

せんべろで聞かせて！ ~池尻大橋 餃子ダイニング チャオズ編~

僕らと同世代の働く女子が今、何を考え何を悩んでいるかをビールとホッピーを相棒に敏腕プレスがヒアリング。さて、今回の舞台は池尻大橋。渋谷から東急田園都市線で一駅目の業界人が多いエリアだ。暖簾をくぐって美女と待ち合わせ。そんな男の夢を毎月叶える連載が今月もスタートします。

どうも寺井です。突然ですが、暑いですね！　東京都内、35℃って……。体型的にいろいろとお察しいただけると思うので、言う必要もないですが、、、夏は苦手です。夏のメリットはビールがうまいくらいしか無いです。あと露出の多めのお姉さ……ゲフンゲフン。好感度に影響するのでやめておきましょう。まぁ、原宿周辺にて100kgありそうなファッション業界人が汗だくで自転車を漕いでいたら、たぶん私なので声かけてください。サインぐらいは差し上げます。間違って他の人に声をかけてしまっても責任は取りません。
……そんな積極的に反感を買いにいくスタイルの導入部分は置いておいて(笑)、今回の美女とは池尻大橋で待ち合わせ。なぜかというと、その女のコを紹介してくれた人が働いているお店が池尻大橋にあるからです。そしてその女のコを紹介してくれたのは、なんとその子のお母さん。……予想の斜め上をいく展開でしょ？　そうなんですよ、僕もそう思います(笑)。そんな想像していない展開もあるから人生はおもしろいということで……。

入った瞬間にアウェー確定。
原因は、、カウンターの美女

今回のお店は、そんな彼女のお母さんが働く「餃子ダイニング チャオズ」。名前の通り餃子が推しのお店です。「美女と餃子とビール♡」って心弾ませながら店に入ると、一人の女性がカウンターに座っているじゃないですか？　「あ、アイリさん(仮名)ですか？」「そうです！」的なやりとりをしつつ、テーブル席へ移動。と、この瞬間、店内の男性客の目線が痛い痛い(笑)。そりゃ、美女が一人でカウンターに座っていたら、意識しますわな。でも残念アイリさんは、本日、俺の女です(俺の女とは言っていない)。

今の仕事は天職って言い切れる強さ
う〜ん、、、好き♡

まずはビールで乾杯。うまい。この段階でこの夏最大のピークタイム……。ぶち上がる己の中のフロアを悟られまいと冷静を装いつつ、続いてフードメニューも注文。ポテサラに、餃子に、チキン南蛮と……。(後から写真を振り返ると恥ずかしいくらいに男が好きな飯しか注文していないぞ。これは次回への反省点としよう)。
 

さて、さっそく自己紹介タイムがスタート。「アイリさんのお仕事って、美容系って聞いたんだけど？」「そうですよ。都内の百貨店で美容部員をしています。店頭でお客様に合った商品をおすすめする仕事ですね」「なるほど。昔から美容業界に行きたかったの？」「高校の頃から、美容の業界に行きたくて、大学へ進学するか、美容系の専門学校に進学するかで悩んで、結局専門学校に進学してそのまま就職しました」「おー。なりたい職業に就けた感じだ。でも、アパレルの販売員さんもけっこう離職率が高いし、美容部員さんも大変そうな気がするけれど、実際に就職してみてどうだった？」「辞めてしまう人も多いですけど、私は今の仕事めっちゃ好きなんですよ」「なるほどー。いいね。まっすぐ好きって言えるのうらやましい！」「就職して、数年現場で働いたら、本社行きたいって考えている人も多いですけど、私はそんなふうに考えられなくて。現場で働くのがすごく楽しいです」「もともと接客が好きで、高校のころはファミレスのバーミヤンで働いていたんですけど、その時から接客がとても楽しくて自分に向いているって感じていましたし……」

私に刺さりまくるキラーワード
「やりたいこと、DJ」

「周りに『辞めたい……』って漏らしている子もいますけど、話を聞いていると、人と喋るのが苦手だったり、そもそも接客に向いていないパターンが多いです。」「でも正直、お客さんを選べないから、イヤなお客さんもいるじゃん？」「あはは。そうですね。『なんなの？』って思う瞬間はありますけど逆に燃えてくるというか(笑)」「まさに天職だね」「はい。美容系の専門学校にしなくてもホスピタリティ関連が学べる大学に進んでいたと思います」
「将来的に”こうなりたい”ってイメージはないの？」「う〜ん……。今はひたすら目の前のお客さまに集中して働いています。マネージャーになりたいとも思わないし、本社で他の仕事をしたいわけでもないので、将来像が描けていないというのは悩みですね」「現状が楽しいわけだ。チャレンジしてみたいことってないの？」「DJですかね……」「ん？　DJ!?」唐突な”やってみたいこと＝DJ”発言に、本日2回目のブチ上げタイムがスタート(寺井は、渋谷界隈でDJとイベントをやっているのです)。

「いいじゃん！　今日からやろうよ(笑)！」いつの間にかビールから切り替えたホッピーを飲む手を止めて、上がったテンションそのままで話す。「今はPCやスマホでできるから、このアプリ入れて……」体感で数分ほど一気に話してから気づく。これはいかん。おじさんの自慢やら経験談は若い子に嫌われ……目の前には楽しそうに聞いてくれているアイリさんの姿。これはもう、好き。「なかなか始める機会がなかったんですけど、今年こそはチャレンジしようと思っています」「いいじゃん、今度イベント呼んじゃうよ〜」ダメだ。楽しすぎて冷静さを失っている。

リアルに急転直下
寺井、池尻に眠る……

「じゃあ休みの日はクラブとか行かないの？」「最近は幕張メッセでやったヒップホップのイベントには行きました。昔はクラブ通いしていた時期もありますけど、今はほとんど行ってないです。彼氏が朝帰りしたらイヤだから、自分もしないようにと……（笑）」「！！！」……はい。きました。この終盤で彼氏発覚という名の死の宣告。なにかあるかもと、期待はしていない。だが、だが、もう少し夢を見ていたかった……。クソ。ホッピーおかわりしよう……。

気づくとアイリさんのお母さんが、少し離れている場所から今回のインタビューを見守っている。これは新しい展開だ(笑)。時計を見ると22時30分とまぁまぁいい時間。お母さんをお待たせするのもなんだし、そろそろ今回はお開きにしようか。

最後はお店の前でツーショット。「母ともう少し飲んで帰りますね〜。今日はありがとうございました！」最後は母娘2人にお見送りされつつ帰路につく。帰りのコンビニでビールを買い流し込む。やっぱ夏は、女子よりビールだな(涙目)。