2019.07.23
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」 インターンシップ編インターンシップは行くべき? 2020年卒の学生に聞いたリアルインターン事情!
今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」はインターンシップ編! 大手広告会社、大手金融会社をはじめ大手企業から内定をもらった2020年卒の大学生に直接聞いた、インターンシップの実情をご紹介! 夏期のインターンが始まりつつあるけれど、”インターンってどんなことをするの?”、”まわりの友達が行って焦っているけど行く必要ってあるの?”そんな疑問を就活を終えたばかりの先輩たちに聞いてみました! これから就活を始める21年卒・22年卒の学生は必見のリアルインターンシップ事情を見逃すな!
そもそもインターンシップって?
インターンシップ=就労体験
就労体験、つまりその企業でやっている仕事を実際に体験するというもの。その内容は企業によってさまざまあり、初対面の学生とグループになって行うものや、個人で行うものなどがあるようだ。期間は基本的に5日間とされているようだが、3日間のものや長いものだと1カ月というものもある。なかには1日間で行うものもあるから気軽に参加することができる。
実際にどんなことをするのか内定をもらった学生に聞いてみた!
「僕が参加したのは金融会社の5日間のインターンです。神戸に行って宿泊ありのインターンでした(笑)。最初にインターン、並びに企業の説明受けた後、5人くらいのグループに分かれてグループワークをしました。内容は”クライアントの問題を解決する新規事業プランを考える”というものでした。架空の設定ではあるのですが、クライアントの情報や自社の提案プランなどが書かれた紙をもらい、そこから新しいプランを考えていくというものでした。実際に企業の仕事に触れることで、業務内容が理解できましたし、社会人として働くことのイメージもできたのでいい経験でした」(大手広告会社に内定 早稲田大学O・Aさん)
「私は映画会社のインターンに3日間参加しました。内容は”3日間でプロデューサーの仕事を学びながら、自分で作品の企画を考える”というもので個人で考えるものでした。グループワークとかはなかったです。プロデューサー業の説明を受け、実際にその業務内容を見ながら2日間で企画を練り上げ、最終日に実際のプロデューサーに企画案をプレゼンするという流れでした。憧れの業種を実際に体験することで、憧れだったものが現実的に見え、自分が本当にこの業界に行きたいというのが実感できたのでよかったです」(大手金融会社に内定 中央大学R・Iさん)
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インターンシップのメリットが明らかに!
インターンっていった方がいいの?
内定者から聞いたインターンに行く理由と行かない理由!
これまでの取材を通して、すべての内定者が”インターンには参加した方がいい”と答えた。だが”参加した方がもちろんいいが、行かなくても大丈夫”と答える人もいた。実際に身近な先輩に聞いたとき、インターンに”行った方がいい派”と”行かなくてもいい派”がいてどっちが正解かわからないなんて人も多いはず。ここではそんな疑問を解消すべく、インターンに行くメリットと、行かなくてもいいと思った本音の理由を大公開!
”行った方がいい派”に聞いたインターンのメリット!
・選考が優遇されることもある
・就活の情報交換ができる
・面接での回答に裏付けができる
「面接の進むペースがめちゃくちゃよかったです。その理由がインターンに参加したからであるという確証はないですけど、ほかの企業の面接で落ちてしまったときと同じような手応えだったのに、先行がどんどん進んで行きました」
「リクルーター面談というものがあるのですが、インターンに参加していない人に比べてかなり少なかったです。まわりの人は面談10回以上するらしいんですが、僕の場合は5回くらいでした」
「インターンの参加者は意識が高い人も多く、自分が興味のない業界を見ている人がいるのでいろんな話を聞くことができました。そこで仲良くなった人に面接の練習や、SPIを教えてもらったりしたのでとても助かりました」
「面接で”なぜほかの企業に行かないのか”という質問をされることがよくあるんですけど、そのときにインターンでの経験を話していました。実際に業務内容を体験しているから仕事内容の詳細も言えましたし、論理的に話せるので面接官からの反応がよかったです」
”インターンに行った方が選考で優遇されることがある”というのはやはり実際にあるようだ。インターンシップに参加したから内定を出すということはないが、選考フローがほかの就活生と異なっていたという人も多かった。インターンに参加しておけば内定ゲットへの近道になるという手は見逃せない! ほかの参加者とコミュニケーションをとって自分の就職活動に必要な情報を得るという効率的な回答も多かった。それにインターンで経験したことを面接の質疑応答で生かして内定を得たという人もいた。
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行かなくてもいい派の主張はこれだ!
行かなくてもいい派が答える
インターンに行かなくてもいいと思う理由がこちら!
・拘束時間が長い
・選ばれなかったときの時間のムダ感がある
・行かなくても内定はもらえるから焦る必要はない
「私は夏休みを利用して留学したいを考えていたので、インターンに参加するという考えはあまりなかったです。冬期のインターンもありましたが、自己分析や企業研究をおろそかにしたくなかったので参加はしませんでした」
「夏のインターンは倍率がかなり高いので、30社ほどエントリーしましたがすべて落ちてしまいました。ESを書く時間や面接の時間にもっと自己分析ができたり、OB訪問をしておけばよかったなとちょっと後悔しています」
「自分もそうでしたが、一度もインターンに参加してない人でも最終的には内定をもらえます。もちろん、行った方がいいことは間違いではないのですが、”まわりが参加しているから”といって焦る必要は全くないと思いますよ」
3〜5日間、長ければ1カ月間をかけて行うものだから、その分ほかのことができなくなってしまうというのがネックのようだ。”夏休み中の夏期インターンならアリ!”という人も多いだろうが、倍率がかなり高い。エントリーするのにESや面接もあるからその準備をしっかりしていないとすべて落選という可能性もある。それならば自己分析やOB訪問に時間を使った方がいいという判断をする人も多いようだ。
インターンは参加した方がいい。
だけど焦って参加する必要はない!
参加した方がいい派、参加しなくてもいい派の両者がいたが、どちらも共通しているのは”インターンの参加はメリットが多い”ということ。インターンは内定への近道であることは間違いないし、自分が本当にやりたい業種が見つかるきっかけになることだってある。けれど”まわりの友達が参加しているから”といって焦る必要はない。就職活動はインターンですべてが決まるわけではなく、自己分析やOB訪問なども大切なこと。”何を優先するか”が重要なことのようだ。
実際に内定を得た先輩に聞いたリアルインターン事情はいかがだっただろうか。インターンシップはメリットたくさんあるが、あくまでも就職活動の一部でありゴールではない。これから就職活動をする21年卒、22年卒の学生たちはインターンシップを有意義に使ってほしい!