2020.04.23
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」大手PR会社に勤務する、社会人3年目の先輩に聞いた企業選びの答え合わせ!PART8
今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」では社会人3年目を迎える先輩たちが現在どのように働いているのか、学生時代の会社選びは正しかったのかどうかをインタビュー! 今回は、大手PR会社に務める先輩にインタビュー。キラキラしたイメージのPR業界は、その分大変な部分が多いんだとか。知っているようで意外と知られていない、PR業界のリアルをここで大公開! これから就活を始める2021年卒、2022年卒の学生はもちろん、就職したばかりの社会人1年目の人も必見!
大手PR会社 3年目
N・Kさん
まずは基本情報をチェック!
●業種
営業・プランナー
●通勤時間
実家から1時間半
●帰宅時間
23時30分ごろ
●休日の過ごし方
テニス・読書
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N・Kさんの会社選びは正しかったのか!?
Q.社会人になって2年が経ちましたが、会社選びは正しかったと思いますか?
A.正しかった
「業務内容はもちろん、入社当初の研修や帰宅時間が遅いなど、大変なこともありますが率直に正しかったと思います。その理由として仕事内容や、今の会社がとても魅力的であるということ、そして自分の就職活動に納得しているからというのが大きな要因かなと思います。入社した企業が第一志望であってもそうでなくても、自分が”いい企業だ”と思ってエントリーをして内定をいただいているわけですから、その選択は間違いではないと思うんです。もちろん入社してからしかわからない部分あると思いますが、私の場合は同期や先輩にも恵まれていたし、幸いにも自分の好きなことでやりがいを感じる業務ができているので正しいと思うことが多いです」
正しかったと感じるポイントはこの2つ!
・就活時代、重要だった”軸”にマッチしている
・人脈が広がる出会いがある
若手でも裁量権が大きく活躍できる
「最大のポイントは若いうちに世間に影響をあたえる仕事がたくさん経験できること。これは私が就活時代に最も重要としていた軸の1つなんです。今勤めている会社が若手でも活躍できるというのは説明会や面接を通して知っていましたが、実際に入社1年目2年目の私でも大きなイベントのプランニングに携わることができました。その分大変なことはたくさんあるけれど、自分のやりたいことができる会社に入社できたというのはモチベーションになりますし、仕事も前向きに考えることができますよね。私の会社では、基本的にチームで動くことがほとんどで、各案件ごとにリーダーがいるんですけど、3年目の人でも、すでにチームのリーダーとして企画を進めることもできています。それにリーダーでなくても自分の企画が採用されれば、チームとして実現することもできます。実際に私が企画したプランが採用されて、大手企業の発表会や大規模商業施設のPR戦略などを担当したこともあります。今思うとすごく貴重な経験ができたなと感じています。自分の努力次第ですが、そういった経験を1年目〜3年目にできるという恵まれた環境があり、この企業を選んでよかったなと実感しています」
さまざまな業界・職種の人と出会い、
社会人としての世界が広がる
「クライアントや各種メディア含めて色んな人と関わる仕事なので、多くの素晴らしい方々に出会えます。3年目を迎えた私でも、社長や経営者などのトップレベルの人たちと仕事をする機会が普通にあります。それに業種も年次もさまざまで、そういう人たちと関わり仕事をすることで、今まで自分にはなかった知識や考え方を学ぶことができる点は素晴らしいなと感じています。それに大学時代はサークルの渉外担当をしていた経験もあり、いろんな人とコミュニケーションを取って関わりを増やすのがすごく楽しいと感じていたんです。サークルレベルと仕事では差がありますが、自分の好きなことが仕事でできるし、生かすことができているので仕事もすごく充実していて楽しいです」
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社会人になって3年目を迎えた今の思いを告白!
3年目を迎えた今だから「感じること」
「わかること」を1問1答形式で聞いてみた!
Q残業って実際何時間くらいするもの?
A.「月60時間くらいですかね(笑)。1日あたり3〜4時間はしていると思います。クライアントのためによりよいプランを作ろうと考えるとゴールがなくて。1つのことだけに注力できるわけではないので、一定のクオリティを保ちつつ区切りをつけなきゃいけないけれど、そこが難しいんですよね。これはあくまで私の場合ですけど、先輩とかは全然残業せずに結果を出している人もいます。ですが、業界的には残業している人が多いかもしれないですね」
Q会社に対して不満に思うことはないんですか?
A.「あまりないです。というのも楽しく働きたいから、後ろ向きなことは考えないようにしているんです。強いていうなら、仕事内容と給料が見合っていないなと感じることはあります。責任の重さや勤務時間に対する給料じゃないなと思うときもあります。ですが結果を出せばその分もらえるので、まだまだ未熟な部分が多いと考えています」
Q福利厚生は整っていますか?
A.「正直、大企業に比べると充実はしていないです。住宅手当とかもないですし、育休産休の制度もあまり整っていないと感じます。ですが勤務形態がフレックスなので、子供の送り迎えは自由にできますし、仕事さえ終わればゆっくり出社することもできます」
Q入社してから今までで、つまづいたことってある?
A.「女性の先輩との関わり方に入社当初は戸惑っていましたね(笑)。私は中高大で体育会系の部活やサークルに所属していて、男の先輩と接する機会はたくさんあったんですけど、そもそも女性の先輩というものが存在していなくて。今まで男の先輩にしか怒られたり話すことがなかったので、女性の上司、先輩とのコミュニケーションの取り方は苦戦しました。意外と女性社会の会社で、女性の方がちょっと強い感じなんです。あまりそういう環境に立たされたことがなかったので、びっくりしました」
Q転職は考えている?
A.「今は考えていないです。ですが将来的に転職もしくは起業したいなとは思っています。営業、プランニングという仕事柄、いろんな業界や職種の人や経営層と話す機会が豊富にあるんです。なので、社会人としての知識や考え方の幅がすごく広がるんですよね。なので今は本当にこの仕事を続けていくのか、ほかに一生かけてやりたいことがあるのではないかと探究しています」
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社会人になった”今”、就活を振り返って思うこととは?
今だから思う、正しい就活をするポイントって?
●思ったよりも社会は広い。
だから業界研究を幅広くすることが大切
「じつは今の会社、就活を始めたときは全く知らなかったんです。私の中で100社以上エントリーするっていう目標があり、さまざまな業界、職種を調べていたら見つけた会社なんです。元々目指していたのはTV業界で、たくさんの人に影響をあたえる仕事がしたいと思っていました。ですが自己分析や業界研究をしていくうちにやりたいことがコンサル系がいいかなと変わっていったんです。ですがやっぱりメディア系の業界への憧れが忘れられなくて。そんなとき、エントリーする企業を探していたら、今の企業に出会いました。”TVやSNS、雑誌などさまざまなメディアを使ってクライアントの要望に答える”。こんな企業、業種があるんだなと衝撃を受けたのを覚えています。僕のやりたいことと憧れがうまくハマったんですよね。100社以上エントリーすると決めていたので、幅広く業界を研究していたからこの結果につながったのかなと思います」
●いろんな企業を見て、
自分がワクワクするような企業を選ぶ
「まずはいろんな会社を見ておくことが大事かなと思います。どんな企業も1回見れるっていうのが就活生の特権だと思うんですよね。説明会やインターンでいろんな企業を経験できるっていうのは就活時代だけ。転職活動ではそんなことできませんから。なので時間の許す限りは、とことん説明会に参加したり、OB訪問をしていいと思います。その方が企業のこと、業界のことも知ることができるし自分の知見も広がります。そうしてたくさんの企業をみた上で、自分がワクワクする仕事、企業を選ぶのがいいかなと思います。正直、やりたくない仕事をやり続けるのは辛いし、どんなに小さなことでも楽しみがある方がモチベーションにも差が出ると思うんです。もちろん、自己分析や業界分析、企業分析しっかりとしていることが前提です。その方が辛いことがあっても乗り越えられると思うし、長く続くんじゃないかなと思います」