2025.07.30
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜工学院大学の三上翔三くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、工学研究科建築学専攻修士課程1年の三上翔三くん。三上くんは、「住宅課題賞2024」にて審査員賞(保坂猛賞)を受賞! 建築デザインの分野で高く評価されている人。そんな三上くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。
大変な課題制作も〝好き”だから頑張れる
── まずは「住宅課題賞2024」ってどんなコンテストなの?
「東京圏の大学内で制作された住宅課題の中から、各大学が推薦した作品を集めて展示・審査します。今回は 39の大学から合計53作品が集まり、その中で審査員賞をいただきました」
──すごいことだね!
「ありがとうございます。でも、建築って絶対評価基準があるわけじゃないので。それぞれコンセプトが違うし、建築条件によっても設計は変わってきますから。今回も、それぞれの作品に良さがあったと思っています」
──謙遜する姿勢が大人! その作品はどんなコンセプトだったの?
「今日、持参できなかったのですが、新大久保と大久保の間を想定した集合住宅です。このエリアは昔ながらの日本家屋もありながら海外の方も多く、さまざまな文化が交錯しています。そんな街になじむ集合住宅は、単に経済合理性や効率性だけでなく、住人同士やご近所との交流が生まれるといった、建物というより街を作る感覚で日々変化のある建物にしようと考えました」
──写真を拝見するに、木材も多用していて、環境への配慮もうかがえるね。今、手に持っているものは?
「これは2024年度に大学内で開催された卒業研究制作審査会で優秀賞をいただいたものです。この作品は、都市にあるガソリンスタンド跡地を木材の製材所にすることで、より積極的な木材活用を促すことを目指したものです。建物ってただそこにあるだけじゃなく、社会や環境において何かしらの役割を果たすものだと思っています。その場所に住む人々の活動や風土に応じて求められる建築は違ってきますから。それをヴァナキュラー建築というのですが、それが自分の中でのテーマになっています」
──建築って考慮すべきことがたくさんあって、広い視野が求められるね。
「工学院大学には、建築学部で3学科あり、その中でさらに 12もの分野があるんです。デザインからランドスケープまで、ホントに幅広い分野を学ぶことができます。作品を作る際には、学科の違う友達によく相談しています」
──建築家を目指そうと思ったのはいつ頃からなの?
「祖父が建築家だったので、幼い頃から影響を受けていたのかも。ただ、はじめは大工になりたかったんです。とにかくモノ作りが好きだったので。工学院大学に入った際も、じつは建築デザイン学科に入ることを決めていませんでした。豊富な学科と分野を知る中で、次第に決まっていった感じです」
──大学も学科も出合いだね! ちなみに休みの日は何してるの?
「それが……建築デザイン学科ってすごく忙しいんです。模型を作るときは、ほとんど寝られなかったりしますから。たまに休みがあったら、美術館とか有名な建築を見に行ったりします。建築デザイン学科の学生って、建築見たさに街歩きをよくするんです。中に入れない場合は外をひたすらウロウロして見ているから、たまに怪しまれたり(笑)」
──そういう意味では、大学が都心のど真ん中にあるって魅力だよね。
「新しい情報をインプットするにはもってこいだと思います。どこに行くにもアクセスがいいですからね。でも自分は自然が好きなので、1、2年の時に通った八王子キャンパスも良かったですけどね」
──就職についてはどう考えてるの?
「まだ迷っていますが、一つ一つの建築に向き合える形が理想です。大手よりも個人設計事務所とかのほうが向いているのかなと考えたりしています」
──個人系だと、はじめはハードな日々が続きそうだよね。
「そうですね(笑)。でも、やっぱり好きなことなので、大変でも楽しめると思います。そのためには、残りの大学生活でたくさん経験を積みたいと思っています。建築っていろんな知識や広い視野が必要ですから!」
◆工学院大学◆
東京都新宿・八王子にキャンパスを構える、4学部15学科を有する理工系大学。新宿駅徒歩5分の都市型高層キャンパスが人気。8月2日(土)、3日(日)に新宿キャンパスでオープンキャンパスが予定される
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