2025.08.29
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜芝浦工業大学の稲上結実子さん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、理工学研究科建築学専攻修士課程1年の三上翔三くん。稲上さんは、国内における建築の学生コンテストで優勝! チームで議論を尽くし、世界大会に出場した人。そんな稲上さんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。
日頃から議論することでさまざまな視点を学習
── 優勝したサンゴバン国際学生建 築コンテストって、どんな大会?
「全世界の学生を対象にした建築コンテストで、各国での審査で最優秀者に選ばれた者に、賞金とフランスで行われる世界大会への出場権があたえられます。2025年の日本大会では、芝浦工業大学が1位と3位になりました」
── 一人で参加するの?
「いえ、私たちは3人がチームになって参加しました。3人以外にも、同じ研究室の学生からアドバイスをもらったり、手伝ってもらいました」
── どんなコンセプトだったの?
「セルフ メイキング コミュニティというテーマを掲げ、単に建物だけを設計するのではなく、周囲の環境、そしてそこを訪れる人たちのコミュニティを創造する建築となっています。私が学都市計画を通して人と人との関わり合いや社会課題の解決、また環境や持続可能性などについて研究しています」
── チームでとなると、プロジェクトを進める上で揉めたりしなかった?
「まぁ……しなかったとは言えないですね(笑)。ただ、チームのメンバーだけでなく研究室も含めて、みんな議論が好きなんです。普段からいろんなことについて議論を重ねてきたので、ケンカのようなことにはなりませんでした。あくまで建設的でしたね」
── 稲上さんも議論好き?
「大好きです(笑)。動画サイトなどで、よく討論番組などを見ていますから。建築や都市計画って、いろんな視点が必要なんです。点と点を繋ぎ合わせて作り上げるものなので、議論は必然だと考えています」
── 芝浦工業大学には、そんな議論を尽くす環境が整っているんだ。
「そうです。私がいた環境システム学科で学ぶ内容は、都市計画から環境システムまで、とても多岐にわたります。一つの大学でこんなに網羅しているところは、日本では他にないと思います。だから、日々自分とは違う視点やさまざまな意見を聞くことができるんです」
── サンゴバン学生建築コンテストの日本一は、その成果ってことだね。
「はい。でも、フランスでの世界大会では、残念ながら受賞することができませんでした。プレゼンは英語で行うのですが、伝え方が不十分だったと思います。ただ、環境や人と人との繋がりといった部分に着目したテーマは他の国の作品にはなく、その点については一定の評価をいただけました」
── いい経験になったんだね。
「すごくいい経験でした。これから就職活動が本格化していきますが、自信に繋がりました」
── 稲上さんは、小さい頃から建築に興味があったの?
「小学生のときの夢は、グラフィックデザイナーでした。何か形にすることが好きでしたね。高校生のときには、友人の誕生日をお祝いするWebページを作ったりしていました。両親によると、もっと小さいときは積み木が大好きな女の子だったみたいです」
── 芝浦工業大学は豊洲にもキャンパスがあるけど、この大宮キャンパスはどんなところ?
「昨年、芝生の広場ができたんです。キッチンカーでお昼ご飯を買って、友達や研究室の仲間とそこでよく食べたりしています。校内がとても広々としているので、気持ちいいですよ。そんなときでも議論しますけど(笑)」
── 学ぶにはいい環境なんだね。
「建築系の学科の場合、通学で悩むことがあるかもしれません。作品作りでは徹夜なんてザラですから。とにかくやらなければいけないことが多いんです。私も今回日本一になった作品を作る際は、徹夜してシャワーだけ浴びに家に帰ったりしていました(笑)。まぁ、それでも楽しいんですけどね!」
◆芝浦工業大学◆
4学部13学科・課程を有する理工系大学。日本屈指の海外派遣数を誇るグローバル教育と、産学連携の研究活動が特長。来年システム理工学部が課程制に再編予定
●文/安岡将文 撮影/瀬田秀行