2020.02.02
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」大手地方銀行に勤務する、社会人3年目の先輩に聞いた企業選びの答え合わせ!PART4
今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」では社会人3年目の先輩たちが現在どのように働いているのか、学生時代の会社選びは正しかったのかどうかをインタビュー! 社会人3年目になってわかること、それでもまだわからないことってたくさんあるんだって。ここでは社会人経験3年の先輩が、今何を感じているのかリアルな本音を大公開! 就活を始める2021年卒、2022年卒の学生はもちろん、内定が決まっている2020年卒の学生も必見!
大手地方銀行 3年目
A・Hさん
まずは基本情報をチェック!
●業種
営業
●通勤時間
30分ほど
●帰宅時間
20時ごろ
●休日の過ごし方
野球・ゴルフ
2/4PAGE
A・Hさんの会社選びは正しかったのか!?
Q.入社して約3年が経ちますが、会社選びは正しかったと思いますか?
A.正しいとは断言できないが、間違ってはいないと思う
「正直、3年間働きましたが、まだ企業選びが正しかったと判断することはできないです。とくに僕の場合は、一つの業種を3年間やっていたわけではないので、まだ明確に答えが出せていないです。入社してからジョブローテーションが毎年あったので、まだまだ学ぶことが多いなと感じることが多いですね。3年目でやっと営業になり、これからしばらくは安定して営業をしていくので、もしかしたら今後正しかったのかどうかわかるかもしれないと感じています。ただ、3年間働き続けられているということは、少なくとも間違ってはなかったのかなと思います」
正しかったと考える理由はこの2つ!
・働く環境が整っている
・部活で自分の好きなことができる
残業少なめで、土日の休みが確実にある
「僕が就活時代に重視していたのが休みをしっかり取れること。それが、3年目になった今でもしっかりと確保できるということは、とてもよかったなと思います。大学の同級生の中には土日の休みがなく、大変そうにしている人もいるようなので休みが取れるというのは重要なことだなと思います。残業も毎月30時間以下なので、ほとんど定時で会社を出られるので、プライベートも充実しています。それに、社風も暖かいので、とても働きやすい環境だなと思いますよ」
部活でできた上司とのつながりが強みになる
「仕事と関係ないと思われるかもしれませんが、僕は毎週末、会社の部活で野球をやっています。大学時代まで続けていた野球を、部活でできるというのは非常にありがたいなと思いますし、モチベーションになりますね。会社の集まりって、新人の人はめんどくさいと思いがちですが、仕事で役立つことがじつは多いんですよ。僕の場合、部活で面倒を見てくれる先輩=支店の課長なので、仕事でもすごく面倒を見てくれるんです。上司とのやりとりでストレスが少ないっていうのは、とてもいいですよね。仕事への支障が少なくなるので、とても働きやすいなと感じています」
3/4PAGE
入社して3年が過ぎた今の思いを告白!
入社して3年が過ぎた今、どのように思っているのか聞いてみた!
Q入社をする前と現在で会社のギャップはありますか?
A.「ギャップは入社当初から今までほとんどないです。”残業がほとんどない”、”飲み会が多い”、”人当たりがいい”など入社前に聞いていましたが、実際はその通りで(笑)。強いてギャップと言うなら、業界の印象がだいぶ違うなと思いました。銀行の方が、お金を借りる企業より立場が上かと思っていたのですが、実際はそうでもなくて。銀行も”お金を借りてください”と営業をかけたりするので、ときには立場が企業より下になることもあるんだなと実感しました。会社の内側からじゃないとわからないこと、見えてこないことってたくさんあるんだなと3年目にして改めて実感しています」
Q1年目、2年目と今で変わったと思うことは?
A.「仕事に対する責任感と数字へのこだわりが強くなりましたね。職種や業種に限らず、社会人は利益を産まないといけないので、数字や結果はシビアになってくると思います。会社に給料もらっている分、利益を出さないといけないと言う責任感がとても強くなりました。私が銀行で働いていると言うこともありますが、自分の会社はもちろん、いろんな企業の仕事にどれだけお金がかかっているかを理解しているので、その分しっかりと結果を出さなきゃと思うことが多くなりました」
Q仕事の内容はどんな変化がありましたか?
A.「1年目、2年目はそれぞれ業種が変わっていたので、つねに上司について目の前の仕事をこなすことに精一杯でした。ですが3年目で営業になり、一人で動くことも多くなってきたので、仕事に自主性が増えてきました。自分でいろんなことを考えて、結果が出ると言うのはやりがいがありますし、充実していますよ」
4/4PAGE
今だから思う、正しい企業選びをするポイントって?
●「自分の譲れないものは何か」を明確にすること
「”休みを確保できること”、”残業がないこと”、”実家から通える場所にあること”これが就活時代に重視していたことです。自己分析をして、業界研究をしっかりとした結果、上記の3つは譲れないと決まったのでそれを軸に就活をしていました。結果として、今の企業に内定をいただき、それがしっかりと実現できているので働いていてストレスは少ないです。きっと、好きで仕事をしている人なんて一握りで、ほとんどの人がやりたくないと言うのが正直な気持ちだと思います。そういったマイナスな感情を持ちながら働かなきゃいけないのが現実です。なので少しでも充実した社会人生活を送るために、自分にとって必要なことを就活時代にしっかりと決めておくことが非常に大切だと思いますよ」
●入社した会社が正解でなくてもいい
「大切なのはキャリアビジョンをつねに更新して、具体的にもっておくことだと思います。就活中は自分の志望する会社でどう働いていくのか、社会人になった今、自分が何をしたいのかと言うのをつねに持っておくことが大切だと思います。キャリアビジョンは面接でも聞かれることが多いと思うので、明確にしておくことは損ではないと思いますよ。正直、3年目になっても今の企業が正しいかどうかわかりません。なので、正解かどうかなんてすぐにわかるものじゃいないんですよね。私自身、今の業種は自分に向いてないと思っているのが本音です。現在は、今の業種以外のことに興味を持ち始めていて、この仕事を本当に続けていくべきか考えることが多くなってきました。自分のやりたいことだから! と思って入社しても、やりたいことって変わってくるもの。だから最初に入った会社なんて関係なくて、その後に自分が何をしたいか、何をしていくかが重要になってくると思います」