2018.07.16
ハタチの経済学 vol.4 後編国民の義務・年金は「払えない」じゃ損をする?
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それなら専門家に聞くのが一番! 身近なお金の仕組みや疑問について、ファイナンシャルプランナー・楓先生に1から教えてもらいましょう。第4回後編は、国民の義務である年金について。もし払わなかったらどうなるの?
【いつかの自分のために年金はとっても大切!】後編
保険料を払わずに
放置したらどうなるの?
20歳以上になるとすべての国民に発生するのが、年金を支払う義務。
じゃあ、もし保険料を払わずにいたらどうなるのでしょうか。20歳を超えているのに学生納付特例や免除・猶予の申請をしないまま、支払いを放置していると、国が保険料を確保するために自分の銀行口座を使えなくしてしまったり、バイトのお給料が差し押さえられてしまうケースもあります。
前回、年金は‟将来のための貯金制度”と説明しましたが、じつはみなさんくらいの年齢にも関係する年金もあるんです。
たとえば病気やケガで生活や仕事が制限されてしまう場合などに貰える障害年金、自分に万が一のことがあり死亡してしまった場合に家族がもらえる遺族年金は、今すぐにでも関係があるもの。でも保険料を払っていないと、全額はもらえなくなってしまう可能性があります。
税金も同じですが、保険料は払えないのをそのままにしておくのが一番ダメ! もしもそういう状況になったときは、ご両親や近くの役所などに必ず相談しましょうね。
自分にとって大事な年金。
無関係だと思わないで!
普通に生活していると、何のために保険料を支払っているのかまったく実感がないし、自分で全く払っていない場合はもはや関心すら湧かない……と思うことも多いかもしれません。何十年後も後に本当にお金がもらえるの? と不安に思うのもわかります。
とはいえ、年金も国が加入と支払いを義務付けているもの。将来の自分のためにも、きちんと払っておきましょう!
プロフィール/よこかわ・かえで。ファイナンシャルプランナー。明治大学法学部、同大学院出身。24歳で経営学修士(MBA)と取得。「お金のことを誰よりも等身大でわかりやすく」をモットーに、平成生まれの経済評論家として活動中。地下アイドル経験があり、アイドルが大好き。
Twitter/@yokokawakaede
撮影/榎本洋輔