2018.11.05
ハタチの経済学 vol.8前編クラウドソーシングでスキマ時間にお小遣い稼ぎ!
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それなら専門家に聞くのが一番! 身近なお金の仕組みや疑問について、ファイナンシャルプランナー・楓先生に1から教えてもらいましょう。空き時間にササッとお小遣いが稼げる“クラウドソーシング”って、知っていましたか?
【クラウドソーシングで気軽にお小遣い稼ぎ】前編
ちょっとした時間に
お金が稼げちゃう!?
「お金を稼ぐ」というとどんな仕事を想像しますか? 読者のみなさんの年代だと、居酒屋やカフェの店員、塾講師……などが思い浮かぶのではないでしょうか。どんなふうに自分がどこかに働きにいく、いわゆる〝アルバイト〞という方法だけではなく、スマホやPCがあれば、家でも学校でも、空き時間にいつでもお金を稼ぐことができるのが、今回お話しするクラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、簡単にいえば、ネット上で不特定多数の人に〝この仕事をやってほしいです〞と募集をかける仕組みのこと。そして私たちは、その中からやりたい仕事を選び、それを完成させることによって、お金をもらうことができます。仕事の内容は記事の作成、イラストロゴデザインの作成、ホームページの作成、アプリの作成、商品の登録、データの入力、アンケートの回答などさまざまです。
手軽さと報酬の
バランスを考えよう
クラウドソーシングの仕事の始め方はとっても簡単。ネットで「クラウドソーシング」と検索すると、いろいろな専門サイトが出てくるので、そこから自分がやりたいと思う仕事を選ぶだけ。「ランサーズ」や「クラウドワークス」などが大手のサイト。多くの案件が掲載されているので、自分に合った仕事が探しやすいかもしれません。仕事によって期間や金額などの条件はさまざまですが、一度サイトに登録さえしてしまえば、普通のバイトのように履歴書を用意して、面接に出向いて……といったことはしなくても大丈夫。基本的には、すべてウェブ上のやりとりで完結します。
メリットは何よりも、好きな仕事を好きな時間にできるということ。サイトで募集されている仕事は、PCさえあればできるものがほとんど。授業の空き時間に黙々と作業をしたり、家でテレビを見ながら……なんてこともできちゃいます。一般的なバイトのように時給ではなく、ひと仕事いくらと値段が決まっているものがほとんどですが、案件によっては万単位だったり、アンケートに回答するだけで数千円というものも。気が向いたときに、仕事量も自分で決められるのはとっても魅力的ですよね。
一方デメリットは、普通の相場よりももらえる金額が安いということ。プロのデザイナーやライターがもらえる額と、クラウドソーシングでロゴや記事作成をしたときにもらえる額の相場は、かなり違います。本格的にそういった仕事でお金を稼ぎたいと思うのであれば、クラウドソーシング以外の方法を探したほうがいいかもしれません。とはいえ、何度もやっているうちに徐々に金額があがっていく仕事や、上手な人には月に決まった金額をまとめて数万円というような仕事もあります。
最初は値段を気にせず、やってみたいなと思ったものからチャレンジしてみてもいいかもしれません!
〈vol.8後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。ファイナンシャルプランナー。明治大学法学部、同大学院出身。24歳で経営学修士(MBA)と取得。「お金のことを誰よりも等身大でわかりやすく」をモットーに、平成生まれの経済評論家として活動中。地下アイドル経験があり、アイドルが大好き。
Twitter/@yokokawakaede
撮影/榎本洋輔