2021.10.07
靴好き必見!BB ライオンが語ったスニーカーインフルエンサーとしての魅力とは?
昨今のスニーカーブームの中で、スニーカーを媒介として情報発信するインフルエンサーの注目度は高い。ユーチューバー、インスタグラマー、ティックトッカーなど、立場や方法は違えど、スニーカーインフルエンサーとしての成功の軌跡には、必ずや転機となった場面や、愛すべき靴があったはず。喜びも苦労もすべてはスニーカーを愛するがゆえ。今回はスニーカーというモノではなく、スニーカーインフルエンサーというヒトに迫り、長らく続くこのブームを違う角度から掘ってみた。
”共有”を重んじる注目のファッションプロデューサー!
BB LIONさん
PROFILE/大阪府出身の33歳。高校卒業後、デザインを独学で学びアパレル勤務を経て2017年にブランド、エグザンプルを立ち上げる。初のポップアップストアでは4時間の並びが出たというほどの人気っぷりであった。その後、拠点を東京に移し、2018年に近藤浩人氏とエムエフシー・ストアを設立。現在は、エムエフシー・ストア ディレクター、エグザンプルプロデューサーを兼任するストリート界隈で注目の人。[ユーチューブ:こんびーちゃんねる インスタグラム:@bb_lion625]
人と違うモデルの優越感と集める楽しさを知る。
「まずはスニーカー好きになったきっかけは、中学で入ったバスケ部にありました。そのときに買ったのがナイキの"エア ジョーダン14"で、バッシュをストリートで履く楽しさを知ったんです。それ以降、人と違うモデルを履くことのうれしさ、そして集める楽しさも知りました。この1足から僕のスニーカーライフが始まったと言っても過言ではありません。で、その後の2015年頃に、SOSHIがYouTubeをスタートし、それとほぼ同タイミングで、僕のスニーカー熱が再燃したんです。その頃からずっと履き続けているのが、ナイキ スポーツウェアの"エア フォース 1 ロー"になります。中でもオールホワイトは何度も買い替えながらずっと履いていて。ワードローブからハズすことのできないマイ定番のモデルです。僕が立ち上げたブランド、エグザンプルは“どんな人が着ても、スタイルとして"決まる服"をコンセプトにしていますが、この靴はまさにそれを体現しているスニーカーじゃないかと思っています。服のデザインを考える際に、オールホワイトの"エア フォース 1 ロー"との相性を考えるなんてこともよくあります」
2/4PAGE
好きなファッションや感覚を共有できるのが楽しい。
「SNSは、エグザンプルやエムエフシー・ストアの情報に加えて、自分の着こなしを見てもらうためのツールだと思っています。同時に、ファンの方との大切な交流の場でもあります。たとえば僕が、ナイキ バイユーで作ったシューズをインスタでアップすると、それを見た人が同じ配色で作って見せてくれたりするんです。SNSを通じて、好きなファッションや感覚を大勢の方と共有できるのは、SNSならではの魅力であり、非常に楽しいんですよね。とはいえ、ポップアップでは直接会って話すというコミュニケーションも大事にしていますし、自分自身の"好きなスニーカーを履く"というスタンスも、ずっと変わっていません。ちなみに最近は、子供や家族との写真もちょこちょこ出すようになったからか、同世代のファミリー層からのコメントも増加しています。いろんなことが共有、共感できるようになってうれしいですね」
3/4PAGE
アップデートして発信し続けることが大事。
「僕らが発信している姿を見て、スタッフの子らも、エムエフシー・ストアライブという配信を各店舗持ち回りで始めました。各店舗にそのライブのためのスペースや環境が用意されていて、彼らには、やりたいことを表現してもらうために自分たちでルールを考えて、試行錯誤しながらやってもらっています。そこで気をつけているのは、"僕らがやりたいこと"を下の世代にやらせるのではなく、“これまでの経験で得たもの”を伝えるということ。僕らはいわゆるSNS第1世代なので、やり始めた当初は本当に試行錯誤でした。そこで得た結論が、いかに"自分らが楽しみながら、見てくれている人たちも楽しませることができるか"ということ。今はありがたいことにフォロワーさんも増えました。だからこそ“新しいものは柔軟に吸収しながら、アップデートして発信
し続けることが大事”という考えは、これからも変えずにいきたいと思っています」
4/4PAGE
ターニングポイントとなったシューズはコレ!
【1足目】
「一番履いてきたのが、ナイキ スポーツウェアの"エア フォース 1 ロー"。中でもオールホワイトは何度も買い替えてきた相棒ともいえる。都市シリーズは海外では買えなかったが諦めきれずプレ値で購入した。とにかくこの"エア フォース 1 ロー"が好き」
【2足目】「エムエフシー・ストアを共同で手掛ける近藤浩人のイメージが強い〝エア ジョーダン 1〞も、じつは思い入れの強い1足。とくに1994年の初復刻時のモデルは、履くのがもったいなくて大事に飾っている」
【3足目】「バスケ部だった中学時代に神戸のスポーツ店で出会ったのが、この〝エア ジョーダン 14〞。このモデルとの出会いによって、バッシュをストリートで履く楽しさを知った」
以上、スニーカー界隈でハズすことのできないBB ライオンさんにお話を伺った。同氏のSNSをチェックしたり、ショップに行けば、スニーカーがもっと好きになるはず!
※この記事の内容は2021年3月26日に発売した「FINEBOYS+plus 靴 Vol.16」の内容を掲載しています
スニーカーインフルエンサーのほかの記事もチェックしよ!
キックス動画界のパイオニア、SOSHIさんがスニーカーユーチューブを始めたワケ
雑誌『FINEBOYS+plus 靴』vol.17の購入はコチラから!
人気ブランドの最新作はもちろん、ランニングシューズからスケートシューズといった専門的なシューズまで網羅。どう履きこなせばいいか、トレンドとともにスニーカーとその履きこなしをご紹介します! そのほかにも、スニーカーインフルエンサーの今履きたい靴、アウトドアの達人に聞いたキャンプ靴など、私物の靴を交えたインタビューも読みごたえあり! この一冊で2021年秋冬の足元事情がまるわかりです!
Text/TOMMY Photograph/Yuta Kono、Toshiyuki Tanaka