2022.09.16
僕らの最大の敵 ニキビについて考える。~6時間目~ヒゲが濃いとニキビができやすい?
僕らを悩ませる"ニキビ肌"の改善を目指す本連載。今回は"ヒゲが濃いとニキビができやすい⁉"という噂を編集部がキャッチにしたので、本当のところを専門家に聞きました。ヒゲが濃くないでも、年を重ねると濃くなる可能性があるので、覚えておこう。
【目次】
・ヒゲが濃い人ほど、肌にダメージが蓄積しやすい!?
・ニキビができやすいのは鼻の下とアゴ付近!
・解決策はコレ!
教えてくれたのは……
銀座アイグラッドクリニック
乾 雅人 院長
2010年、東京大学医学部卒。同大学で初期臨床研修、外科専門研修を経て、大学院では外科学(肺移植領域)を専攻。薬液による細胞の活性化に着目し、2020年に銀座アイグラッドクリニック(公式HP:https://ginza-iglad.com/)を開業、翌年に医療法人化。美容皮膚科クリニック経営の傍ら、薬液の研究・開発に注力している。同時に、大学病院や保険会社、製薬会社、システム会社、データ解析会社などの医療コンサルティングも行っている。
一貫して、医療の本質を追い求め、自身が運営するYoutube(https://www.youtube.com/channel/UC9i_7Uuf7cdNdtAFdZ6lZdQ)では、『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』をコンセプトに情報発信をしている。
ヒゲが濃い人ほど、肌にダメージが蓄積しやすい!?
「ヒゲが濃い人ほど、1回のシェービングで完結することは難しく、同じ部分を重複して剃る……なんてことも。繰り返し行うヒゲ剃りに伴い肌にダメージが蓄積され、バリア機能(うるおいを保ち、乾燥や摩擦などの外部刺激から肌を守る機能)を持つ肌の角質層を傷つけてしまう危険性があります。バリア機能が低下するとニキビの原因に。また、ヒゲはすごく濃いわけではないけど、剃り方などを気にしていない人も注意してください。無意識に同じところを剃っている場合もあるので、シェービングの仕方をこの機会に見直しましょう」
ニキビができやすいのは鼻の下とアゴ付近!
「鼻の下やアゴ付近などの、凹凸のある部分は一度で剃りきるのが難しく、とくにニキビができやすいといえます。『なかなかキレイに剃れない』と急ぎながら何度も剃るのではなく一箇所、一箇所"丁寧に"剃りましょう」
~解決策~
1.剃るタイミングはヒゲを柔らかくした後!
「洗顔をして肌の不要な汚れなどを落とした後、ぬるま湯(またはシェービング剤)でヒゲを柔らかくしてから剃ってください。柔らかくしてから剃ることで、カミソリや電動シェーバーの刃こぼれを軽減できたり、濃いヒゲも比較的、剃りやすくなります」
2.毛流れに沿って剃れば肌への負担も軽減できる
「毛の流れに沿って剃ることもニキビをできるだけ増悪させない方法のひとつです。ヒゲが濃くても毛流れに沿って丁寧に剃毛すれば、刃にヒゲがひっかかりにくくなり、肌へのダメージを抑えられます。一度自分の毛流れをチェックしてください」
3.切れ味が悪くなった刃を使うのもニキビの敵
「ヒゲ剃りアイテムが不衛生だったり、切れ味が悪くなったまま使っている場合でも肌荒れしやすくなることも。不潔な状態はニキビの敵ですし、切れ味が悪いと肌を傷つけます。なので、カミソリなどの刃は定期的に取り換えるのがベストです!」
4.ヒゲ剃り後は充分に保湿してニキビを防ぐ!
「保湿を怠ると乾燥状態となり、バリア機能が低下します。剃毛による肌負担に加え、乾燥による二重の負担を予防するためにも保湿は念入りに。あまりにひどい場合は脱毛もオススメです」また、肌に優しいカミソリなどを使うのもいいかもしれない!
~今月の復讐~
✓自己流でシェービングしたり、同じところを何度も剃るのは今日から禁止!
以上、今月はヒゲ剃りとニキビの関連性について紹介。間違った方法でシェービングしていた人は今日から改めよう!
【前回の内容を合わせてチェック】
「ニキビを潰す危険性」