2019.02.01
オフホワイト、ナイキ、ルイ・ヴィトン……、数々の話題を呼んだデザイナー、ヴァージル・アブローって一体、何者なんだ!?
ストリートで人気のブランド、オフホワイトやナイキとのコラボレーション、そしてルイ・ヴィトンのデザイナーとしてたびたび耳にする「ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)」という名前。一体、彼は何者なんだ? 今、世界でもっとも成功しているといっても過言ではない、彼の歩んできた軌跡を今一度ここでおさらいしよう。
今、もっとも成功しているといわれるファッションデザイナー、
それがヴァージル・アブローだ
(C)Shutterstock/アフロ
最近のファッショントレンドを追っていくと今、必ずといっていいほどヴァージル・アブローの名に行きつく。ストリートやセレブの間で人気のオフホワイトは彼のブランドだし、スニーカーヘッズを熱狂させたナイキとのコラボレーション「The Ten」も記憶に新しい。さらにはルイ・ヴィトンのデザイナーに就任し、彼の初のコレクションがつい先日発売され話題を呼んでいる。さて、ザッと彼の軌跡について説明したが、いまいちヴァージルって一体……と思う人も多いのでは? そこで今回、彼の歩んできた歴史をなぞっていく。読み終わる頃にはどれだけすごい人物かわかるはずだ。
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彼がブランドを始めるまで
じつはオフホワイトの前にパイレックス ヴィジョン(Pyrex Vision)というブランドを展開していた
(C)X17/アフロ
写真のような象徴的なマークに見覚えもある人も多いのでは? これは彼のブランド、オフワイトのもの。彼が作ったブランドは、これが一番最初と思っている人もいるがじつは違う。その前身としてパイレックス ヴィジョンというブランドが1年ほどあったのだ。そもそも、彼がブランドを始めるにあたってのターニングポイントがある。それは世界的ラッパー、カニエ・ウエストとの出会いだ。彼がカニエと出会ったのはヴァージルが大学を卒業した頃くらいと言われていて、そこで深い友人関係を築いたそう。その後、ヴァージルはカニエのスタイリングをしたり、彼のアルバムの監督を務めた。そうして、初めて立ち上げた自身のブランドがパイレックス ヴィジョンだ。その後、パイレックス ヴィジョンをたたみ2015年オフホワイトがスタートする。
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スニーカー好きを熱中の渦に巻き込んだナイキコラボ
2017年、瞬く間に完売したナイキとのコラボレーション「The Ten」
(C)Shutterstock/アフロ
ラグジュアリー・ストリートウェアをコンセプトにしたオフホワイトの力強いデザインは見る人を虜にし、どんどん支持を集めていく。さまざまなコラボレーションも行い、日々話題を提供するようになった。オフホワイトのデザイナーとして着実に歩んでいたヴァージル・アブローの名を確かなものにしたのがナイキ(Nike)とのコラボレーションだ。「The Ten」と名付けられたこのシューズたちはエア ジョーダンをはじめとした確固たる人気モデルにヴァージルのデザインセンスを加えた、唯一無二の存在感。今でも欲しいという声は後を絶たず、定価の10倍のプレミア価格がついているなんてことも……
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なんと、あのインテリアブランドともコラボ!
じつはイケア(IKEA)ともコラボしている!
(C)Shutterstock/アフロ
時系列がややナイキコラボと前後するが、ヴァージル・アブローはイケアともコラボを果たしている。そう、彼のフィールドはファッションだけにとどまらない。スウェーデン発祥、世界一の家具量販店であるイケアとのコラボにより、彼の名はさらに世に知れ渡ることになった。このコラボレーションで一番の目玉であったラグは第一弾のアイテムとして昨年末に発売されたが、これは予想以上の問い合わせにより発売日が早まったのだそう。このコラボレーションはまだ続いており、家具の発売も予定されている。
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そして、ついにルイ・ヴィトンのデザイナーに
2018年、メンズウエア部門のアーティスティックデザイナーに!
(C)ロイター/アフロ
(C)Shutterstock/アフロ
オフホワイトのデビューからわずか5年足らずでヴァージルはついにルイ・ヴィトンのメンズウエア部門のクリエイティブディレクター(デザイナー)に任命された。前任者のキム・ジョーンズの後継者として発表されたのだ。名実ともに世界一のファッションブランドの実質的トップにのぼりつめた彼。ルイ・ヴィトンでの最初ののコレクションはパリのパレ・ロワイヤルの中庭を会場に7色で彩られた壮大なステージで行われた。ショーは大成功を収め、モデルのランウェイが終わった後に、フロントローにいたカニエ・ウエストと泣きながら抱き合うという感動的な場面も見られた。
(C)ロイター/アフロ
さて、足早にヴァージル・アブローの歩んできた歴史を説明させてもらったがどうだっただろうか? もちろん、順風満帆だったわけではなく並々ならぬ努力があったのは間違いない。これからもヴァージル・アブローの動向からは目が離せない!