2018.08.06
来客の多い古着店 vol.4ティーンエイジャー
「来客の多い古着店」、第4回目は代々木上原にあるティーンエイジャー。閑静なオシャレ住宅街であり古着屋のイメージのあまりないこの街に、新鋭のごとく現れた同店。オープンしてまだ1年足らずだが、すでに古着好きの間では注目が集まっている。SNSで発信したアイテムがすぐに売れてしまうなど、その人気の秘密を紐解いていこう。
代々木上原で見つけた古着店ティーンエイジャーでは
とっておきのユーズドアイテムが出迎えてくれる
代々木上原から徒歩5分ほど、地元の人たちに愛される銭湯「大黒湯」の目と鼻の先にティーンエイジャーは存在する。高級住宅街でもある落ち着いたこの街と比例するかのよう、店内にも静穏な空気が漂う。もとは事務所物件だったと言うこの場所を、アメリカなどで買い付けた什器を使い、モダンな空間へと磨いたそうだ。この店内のシックな雰囲気が、整然と並べられるセンスの高い古着の魅力をさらに引き立てていることに気づく。地下1階にあるということもあり、誰も知らない穴場を見つけてしまったような優越感だって得られる。
なぜ代々木上原にオープンしたのかという素朴な疑問をぶつけたところ、オーナーである藤原さんは「代々木上原という古着のイメージがあまりない街で、勝負してみたかった」と言う。都心なのに下町っぽい雰囲気も気に入っているようで、原宿と下北の二大古着エリアに挟まれているような立地にも惹かれたんだとか。
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セレクトには独自のこだわりが詰まる
ありそうでなかった
ユニークな古着がそろっている!
同店のセレクトの中でもとくに注目してもらいたいのがパンツ。まずは1964年にリーバイスがリリースしたスラックスで、ポリエステル素材にパーマネントを施すことでアイロン不要を実現した、ステイ・プレスト。いまでは定番であるものの、当時では画期的なパンツとして人気を集めた。流行要素の強い古着店が増えるなか、ユーズドとしてきちんと定番のものが並んでいることは、同店の魅力のひとつである。ここではやや裾広がりとなる微フレアタイプの3枚をピックアップ。
続いてはリーバイスのシルバータブ!
1990年に登場したこのラインは、動きやすい太めのオーバーシルエットが若者を中心に爆発的にヒットした。最近ではリバイバルをテーマとした復刻コレクションも発表されている。このシルバータブとスタプレをあえて同じラックに並べる同店。「発売されていた年代が違うゆえにテイストが全然違うと思われるかもしれませんが、うちはこれを一緒に並べることが今のファッションの空気を取り入れていると言うこと」と語る。ほかの古着店にはない独自の目線が、古着好きを惹きつける要因だろう。
シルバータブと言っても形はさまざま!
タグにはシルエット表記が珍しいものも!
人気な企業ロゴも充実!
「最近は企業ロゴの古着を展開するお店が増えましたが、僕らはオープン当初からやっていましたよ」と話す。すべてアメリカから買い付けてきたというこれらのアイテムはどれも個性的。秋ものとなるパーカやスウェットも店頭へ入れ、Tシャツなども合わせれば、かなりの数がある。
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売れ線だって考慮する!
店内奥のラックにはハイブランド古着も!
「最近、ハイブランド古着の調子がいいですね」と言う藤原さん。イヴ・サンローランのセットアップやディオールのジャケットなどが、アメリカ古着のラックとは独立されて並べられていた。異彩な空気感を放つこのラックの中でも、とくに人気なのがジバンシィのスラックスだそう。キレイなシルエットはそのままに、僕たちの手の届く価格帯もうれしい。
珍しいラルフ・ローレンの極太パンツを発見!
レジ前にひと際目立つよう配置されているラルフ・ローレンのコーデュロイパンツ。片方だけに付けられた大きなポケットの珍しさに思わず手が伸びたという藤原さん。'80年代もの。インチは右が36、左が34。ともに12000円。
街ののんびりとした空気と同様、この店にもゆったりとした時間が流れる。時間の余す限りユニークなデザイン古着と触れていたい、そんな風に思えるお店だ。人当たりのよい藤原さんに色々アドバイスをもらいながら買い物を楽しむのもひとつかもしれない。
ティーンエイジャー
TEL:03-6804-7390
住所:東京都渋谷区西原3-24-10 代々木上原PDビル地下1階
営業時間:14:00~21:00[無休]
インスタグラムアカウント:@teenager_uehara
※掲載されている商品はすでに売れてしまっている可能性がございます。ご了承頂けますと幸いです。