2023.06.18
僕らのちょうどいい名品 26キャンバーの302 マックスウェイト
オールシーズン使えるけど、特に夏には欠かせないTシャツ。なかでも押さえておきたいのは、1枚でサラッと着られて、コーデに迷わないシンプルなものや、毎日洗濯してもへたらないような1着。というわけで、キャンバーの「302 マックスウェイト」。無地T好きなら必ず一度はとおるだろう、極厚ボディの名品だ。
夏コーデの主役的立ちまわりをしてくれるのは、やはりTシャツ。主張の強いプリントものもいいけど、シンプルなスタイルが多い僕らにとって、使い勝手がいいのは、無地になる。汎用性が高いから、いくつ持っていても困ることはないしね。とはいえ、テロンテロンの薄い生地のものは、ちょっと貧相に見えて1枚で着るにはどうも……。という悩みどころがあるのも事実。そんな人たちが求めるのは、やはり肉厚のTシャツだ。そこで、たどり着くのはキャンバーの「302 マックスウェイト」。もともと身幅が広いボックスシルエットも、さらに大きめサイズを選ぶことで、今っぽいコーディネートにぴったりハマるし、8オンスという極厚で、ボディラインが出にくいのも嬉しいところ。1枚で着ると考えると、ポケットがあるのも、さりげないニュアンスが生まれて、着こなしがまとまりやすい。アメリカブランドらしいタフな作りで、洗濯にも強く、来年、再来年と、長く着られるコストパフォーマンスのよさも魅力だ。
メイド・イン・U S Aにこだわる
ラフで丁寧なものづくり
キャンバーはアメリカのペンシルバニア州で1948年に創業した老舗。もともとは学生スポーツのチームウエアなどを請け負いで作っていた生地ファクトリーだった。そうしたノウハウを生かして、1992年にオリジナルブランドとしてスタートさせたのが「キャンバー」。今では少なくなってしまったアメリカの自社工場での生産にこだわっている希少なブランドの1つだったりもする。とにかく厚い生地が推しどころであることは間違いないけど、さらにタフさや着心地をよくする工夫にも注目してほしい。首から肩にかけ、内側にテープ処理を施して強度をアップしたり、2本針のステッチを採用するなど、細部まで丁寧に作られている。だからこそ、ガシガシ着てもへたりにくいし、1回着てしまったら、ずっとリピートしてしまう人が多いというわけ。一般的なTシャツの生地が4オンス程度と考えると、「302 マックスウェイト」はおおよそ2倍。最初はその硬さが気になるかもしれないけど、着込んで洗うほどに、柔らかくなじんでいくから心配無用だ
タフさと着心地を両立させた
リピーター続出の1枚
Tイチスタイルというと、どうしても物足りない雰囲気になりがちだけど、このくらいしっかりした生地で重厚感があれば話は別。サイドにステッチがない丸胴編みになっていて、肌当たりも優しく、快適な着心地だ。ナチュラルな色味も好感度高め。
キャンバーのTシャツ6050円(ダメージドーン2nd)
持っておいて損なしの
白は押さえておきたい!
どんなアイテムにも合わせられるから、1枚は必ず持っておきたい白T。夏らしく、見た目にも涼しげだけど、実際に、身幅が広く生地にハリがあるから、肌に当たる部分が少なくなり、風とおしがよいというのも「302 マックスウェイト」らしいメリットだ。白だと透け感が気になったりもするけど、分厚いから汗をかいても透けることはほとんどない。ネックが詰まり気味というのも、ちゃんとしてる感が出て、ラフに着てもだらしない印象を回避できる。シンプルに黒パンツと合わせて、上品なモノトーンコーデなんてのもハマりやすいかも?
キャンバーのTシャツ6050円(ダメージドーン2nd)
「育てる」楽しみも!?
ヘビロテ確実の黒もあり!
さて、こちらは黒。白と同じく、持っておけば夏ワードローブの一角として活躍することは間違いない色だ。はじめのうちはオール黒とか都会的なコーディネートに合わせてもばっちりハマるし、ガンガン洗っていくことでフェイド感が出て、味のある雰囲気もまとっていく。そうなってくると今度は古着と合わせたり、ラフなコーデにも似合うようになるわけだ。そんな経年変化が楽しめるのも、タフに作られているおかげ。長い間着られる、夏の相棒になってくれそう。
キャンバーのTシャツ6050円(ダメージドーン2nd)
カラバリを揃えておけば
夏コーデのローテも安心!
オフホワイト、白、黒ときたら、もうひとつ外せない色がネイビーだ。落ち着いた印象を与えてくれる色だから、大人っぽくもあり、もちろん、さまざまなアイテムとも合わせやすい。モノトーンほどキメキメにはしたくない、なんてときにも役立つはず。ブルー系とか白なんかに合わせると爽やかなイメージに振れるのもいいよね。そんなふうに、正直、キャンバーの「302 マックスウェイト」をカラバリ豊富に揃えておけば、それだけで夏コーディネートがまわせてしまう。「暑すぎて、着こなしを考えるのが面倒!」なんてときは、これ1枚ざっくりと着て出かければOKだ。
キャンバーのTシャツ6050円(ダメージドーン2nd)
ダメージドーン2nd
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03-6434-0287
文/池上隆太 撮影/松尾 修(STUH)