2018.10.04
来客の多い古着店 vol.7ダメージドーン2nd
第7回目となる「来客の多い古着店」連載。今回は、東京屈指のトレンド発信地である原宿にお店を構えるダメージドーン2nd。軍モノやアメカジの古着を中心に、感度の高いファッションエリアにも対応できるキャッチーな古着も押さえる同店。副店長である仲長(ナカオサ)さんに話を聞くと、10代から50代の人たちも足繁く通うという。その魅力を徹底的に探ってきた。
上質なアイテムの数々は、古着の醍醐味を多角的に教えてくれる
原宿のとんちゃん通りの奥、そこから1本入り組んだ道に入るとキレイな建物が存在する。ダメージドーン2ndはそこの2階にお店を構え、竹下通りや明治通り沿いにあるお店とは相反し、静穏な空気が流れているのが特徴的だ。お店の中を覗いてみれば、センスの高い古着が整然と並べられていることに気づく。
お店に来たら、まずは軍モノに注目して見て!
「ジャンルレスなセレクトを心がけていますが、中でも多いのは軍モノですかね」と語る仲長さん。店長やバイヤー、スタッフの好みには比較的共通意識があるそうで、純粋にカッコいいものをセレクトしているからこそ、男心をくすぐる軍モノに辿り着くことが多いんだとか。そのせいか今の時季は、モッズコートやモンスターパーカなどボリュームのあるミリタリーのコートが店内に多く見られた。
3万2000円
「じつはリメイクものもうちにはすごい多いんです」と話す仲長さん。ここでは先ほどのモッズコートを黒染めし、フードとライナーを取り除いた1枚をレコメンドしよう。
2万8000円
店内を探索していると、続けて多くのリメイクアイテムが発見できた。「自分たちがよいと思ってリメイクしたものがお客さんにハマッてもらえれば最高です」と言う。ほかの系列で働いていたチームスタッフが独立し、同店のリメイクアイテムすべてを手掛けているそうだ。
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この秋冬に力を入れるのはテイラードジャケット!
「ジャケットやセットアップは今年くると思って力を入れています」という仲長さん。店内奥のラックにはぎっしりとデザイン性の高いものが並べられていた。しかもこのジャンルはほかの系列店には置かず、原宿店限定で展開しているそうだ。
古着コーデの足元に足したいレザーシューズ!
ダメージドーン2ndには多くのレザーシューズが並べられている。クラシックなローファーから個性も主張できるタッセルがついたものまで、写真以外にもバリエーションはさまざま。どれも使いやすいものばかりだから、古着コーデの足元に足せば、着こなしによりこなれ感や上品さだって高まりそうだ。先ほどのジャケットやセットアップに合わせて、古着でとことんキレイめにまとめるのもおもしろい。
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お店に眠るデッドストックを掘り起こせ!
デッドストックの豊富さもこのお店を魅力のひとつと言っていいだろう。状態の良い’80年代〜’90年代のアイテムから、比較的新しい2000年代のものなどを取りそろえる。買い付け時には、”デッドストック”であるということも、目利きをする上で重要なポイントにしているんだとか。なかでも気になった3つのアイテムをクローズアップする。
「リーバイスの517はフレアタイプなんで、どちらかというとこのブランドでは毛嫌いされてきていたと思う。ただオシャレな人たちの中では、流行するワイドシルエットに飽きた人が注目しているシルエットでもある」と話す。今年から街ではく人もどんどん増えてきているため、このフレアシルエットで街が賑わう可能性も今後十分にある。
8000円
ほかにも他店ではあまり見ないブランドから、アウトドア界の王様まで、多彩なデッドストックが眠っている。
街の忙しない空気とは異なり、この店にはゆったりとした時間が流れる。純粋な古着だけでなく、デッドストックからリメイク、またや新品なども展開するこのお店であれば、古着の見方もきっと変わってくるはず。多角的な視点から洋服と触れ合えることで、一度ダメージドーン2ndに足を運べば、その魅力にどっぷりとハマッてしまうだろう。
●DAMAGEDONE2nd(ダメージドーン2nd)
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目27 -22
営業時間:11:00~20:30
Instagramはコチラ:@dmgdn_2nd