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2018.07.02

楓先生と考える、お金との付き合い方 vol.4 前編ハタチの経済学

お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それなら専門家に聞くのが一番! 身近なお金の仕組みや疑問について、ファイナンシャルプランナー・楓先生に1から教えてもらいましょう。今回勉強するのは、何かと話題にあがる「年金」について。

【いつかの自分のために年金はとっても大切!】前編

年金は国に預ける
将来のための貯金

「年金」という単語自体は聞いたことがあるけど、実際どういうものなのかよくわからない……という方がほとんどではないでしょうか。聞いたことがあっても、今の若者は将来年金がもらえない、なんてネガティブな噂ばかりだったり……。
日本では、20歳になるとすべての国民に年金を支払う義務が発生します。この年金制度、きちんと仕組みを知っていないと、将来もらえる年金が減ってしまう……なんてことも。そうなることのないように、今回は年金制度の基本について説明していきますね。

まず、年金ってそもそも何なの? というところから。すご~く簡単に言うと、将来のための貯金制度のこと。国に保険料という形でお金を支払うことにより、自分がある程度の年齢になったときに毎月定額のお金が国からもらえるようになる、というもの。でもこの貯金は、自分だけのためのものではありません。今私たちが支払う保険料は、今の高齢者がもらう年金に充てられています。つまり、若者が高齢者の年金を代々負担して言っているイメージです。

自分の状況に合わせて
免除・猶予制度も視野に

20歳以下の学生のみなさんは、きっと多くの人が年金の学生納付特例の申請をしているかと思います。これを申請すると、学校に通っている間は保険料の支払いをする必要がなくなります。勘違いしがちなところなのですが、学生納付特例は、‟学生の間は支払いを待ってあげますよ″という制度なだけで、支払う義務そのものがなくなるわけではありません。
じつはこの間に発生した分の保険料を後で支払わないと、特例の申請をせずにいた人よりも。将来もらえる年金が減ってしまうという落とし穴が。でも大丈夫。卒業後10年以内に支払えば、年金が減額されることはありませんよ!


社会人の場合は学生納付特例が使えないので、自分で保険料を払わなければなりません。保険料はだいたい月に1万6000円。高いな~と思う人もいるんじゃないでしょうか。
ちょっと自分では払えそうにないな……というときは、親に払ってもらうという選択肢もありますよ。みなさんの保険料を支払うことで税金が減るなど、じつは親にもメリットがあったりするんです。
ちなみに、学生でもすごくたくさん働いている人は、バイトのお給料から保険料をひかれている場合もあります。自営業など会社勤めじゃない形で社会人になるとしたら自分自身で保険料を支払う状態が続きますが、会社務めになれば、基本的には会社がお給料から保険料をひいてくれるようになるので、自分で払いに行く必要はなくなります。

親には頼れそうにないけど、自分で払うのが厳しそう……という人は、保険料の免除・猶予の申請をしましょう。収入に応じて保険料を減額してもらったり、支払いを待ってもらえる制度です。学生納付特例と同じで、そのとき払えなかった分を後から支払う必要があるので注意してくださいね。

〈vol.4 後編に続く〉

INFORMATION

プロフィール/よこかわ・かえで。ファイナンシャルプランナー。明治大学法学部、同大学院出身。24歳で経営学修士(MBA)と取得。お金のことを誰よりも等身大でわかりやすくをモットーに、平成生まれの経済評論家として活動中。地下アイドル経験があり、アイドルが大好き。
Twitter/@yokokawakaede

撮影/榎本洋輔

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