2019.11.05
女優・小芝風花とファッションと。
ドラマ「トクサツガガガ」や「べしゃり暮らし」など話題のドラマへの出演が続き、存在感をどんどん増す小芝風花。スタートしたばかりのドラマ「歪んだ波紋」では夫を亡くし、誤報に翻弄される女性という役どころを体当たりで演じる若手実力派女優の彼女にインタビュー。注目女優の秋服はどんな感じ? 好きなメンズの服装は?
■今の時期のファッションが一番好き!
――最近はどんなファッションが気分ですか?
「以前は少しデザインの効いたアイテムなどが好きだった時期もあるんですが、最近はナチュラルな雰囲気のファッションが好きで。色みもアイボリー、ブラウン、カーキとか落ち着いたものがしっくりきます。自然体でいられるというか……何か落ち着くんですよね(笑)」
――秋冬に向けて買ったアイテムは?
「シャツワンピを買いました! それもアイボリーで、丈が長めのもの。合わせやすくて気に入っています!」
――以前のインタビューで"リンクコーデに憧れる"とおっしゃっていましたが、するならどんな格好がいいですか?
「ガッツリ全身おそろいじゃなくて、何となく色みだけがリンクしてるとか、靴だけおそろいとかさりげない感じに惹かれますね。インスタでファッションの写真をよく見ていて、わざとらしくない絶妙なラインでリンクコーデしている人を見ると"いいな~!"って思っちゃいますね」
■今年はいい意味でプレッシャーを感じました
――「トクサツガガガ」をはじめ、今年はかなり演じた役柄の幅が広かったんじゃないでしょうか。振り返ってみていかがですか?
「そうですね、『トクサツガガガ』で初めて連続ドラマの主演をさせていただいたり、『べしゃり暮らし』で漫才に挑戦したり、本当に色々な役を演じさせていただいて。いい意味でプレッシャーというか……緊張感がずっと続いた一年でした。でもその分学んだことも多くて、濃密な年になったなという感じです。もう11月になるなんてあっという間だなぁと(笑)」
――そして、ドラマ「歪んだ波紋」もいよいよスタートしました。
「"誤報"をテーマにした作品で、私が演じるのは夫を亡くした悲しみの中、とある誤報で夫殺しの犯人扱いされてしまう森本敦子という女性です。もちろん夫を亡くしてぬぐえない悲しみを抱いてはいるんですが、その中でも前向きに、強く生きようとする姿が素敵な女性。これだけ情報が溢れる世の中で、報道の在り方や情報を"誤報""虚報"というテーマで考えさせられるような、どこか私たちの現実の生活にもリンクする作品だなと思います」
――何が正しい情報なのかもわからないですよね。
「本当にそうだと思います。どのメディアを見ても、どれだけ些細な物事でも、必ずその文章や映像を作っている方がいて、そこには少なからず作り手の意識が入ってしまいますよね。ドラマでも悪意のない純粋な誤りの"誤報"と悪意のある"虚報"が出てきますが、人間が作っている以上、そこに何が含まれているのかは受けとる側が考えるしかなくて。なのでどれが本当に正しい情報なのかとか、自分で色々なものを見て、判断しなければいけないんだなとしみじみ感じています。現代の社会に生きているというだけで、誰もが何かを感じ取れる作品になっています。ぜひ見ていただいて、情報のつきあい方について少しでも考えてもらえたらうれしいです」
こしば・ふうか。1997年4月16日生まれ。大阪府出身。現在放送中のドラマ「歪んだ波紋」(NHKBSプレミアム毎週日22:00~)に森本敦子役で出演。その他、12月2日(月)より4夜連続放送のドラマ「パラレル東京」(NHK総合)で主演を務める。2020年以降、最も活躍を期待される若手の実力派女優。
撮影/杉江拓哉 スタイリング/成田佳代 ヘア&メイク/富永智子