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INTERVIEW- インタビュー -

2021.02.21

内藤秀一郎が「仮面ライダーセイバー」から学んだ大切なコト

現在放送中の「仮面ライダーセイバー」で、主役の神山飛羽真を演じている若手俳優の内藤秀一郎。モデルとしても活躍する彼に、ファッションのことから、初主演を飾った「仮面ライダーセイバー」で学んだ芝居に対する想いまでを直撃。期待が高まっているニューフェイスについて、大ボリュームでお届け!

ファッションで新しい自分を発見!

──今日は私服で撮影させてもらいました。普段からこんな感じのスタイル?

「いいえ、いつもは黒系の服ばっかり着ています。でも最近それに飽きちゃって。気分を変えてみようと思い、最近は明るいカラーを選ぶようにしています」

──いつもと違うカラーリングでコーディネートしてみていかがですか?

「最初は慣れないし、初めて坊主にしたときみたいに恥ずかしかったです(笑)。でも慣れてきて、意外と気に入っています」

──なんとなく、話した印象と柔らかい色味が合っている気がします。

「ありがとうございます! モデルとしてお仕事させてもらうとき、黒以外の服もたくさん着させてもらっていますけど、自分としてはしっくりきていませんでした。でも、他の人からは似合っていると言っていただけるので、自分はこうだから、と決めつけるのはよくないですね。今年はどんどん明るいカラーを着たいです!」

──今シーズンはどんな気分ですか?

「今、プチプラブランドにハマっていて、今日のコーディネートは全部そうです。基本的にビッグシルエットが好きなので、一番大きいサイズを買って、ゆるいシルエットにしています」

──ファッション以外の、最近のマイブームを教えてください!

「去年からApex Legendsというゲームにかなりハマっちゃっています。台本を読む以外はずっとプレイするくらい(笑)。休みの日だったら、友達とボイスチャットを繋ぎながら10時間くらいやっちゃう」

──他にはどんなおうち時間を過ごしていますか?

「映画もよく見ています。今までずっと洋画ばかり観ていたけど、最近は邦画が多いかな。自分と年齢が近い役者さんが出ている作品を観ています」

──それは意識的に?

「はい。年齢が近い役者さんが出ている作品を観たほうが、モチベーションが上がります。どんな芝居をしているのかって勉強しながら観て、刺激を受けているんです」

──自分だったらこのシーンはこう演じる、って考えちゃうものですか?

「ありますね。観ている最中は自分のほうがうまくできるって思うけど、現場も知っているから、結局自分の理想通りにはできないだろうなって結論にいたります」

 

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「仮面ライダーセイバー」を通じて大人の考えを学ぶ

──初主演となった「仮面ライダーセイバー」。歴史ある人気シリーズですけど、主演が決まったとき、どんな気持ちでしたか?

「急に事務所に呼ばれたんですよ。会議室に入ったら、同じ事務所の川津(明日香)もいました。マネージャーさんから芝居の話とか、今後の活動についての話があって。そうしたらいきなり、クラッカーを鳴らされたんですよ!」

──お! サプライズですね!

「でも、まだ気づいていなくて、え? 川津、誕生日だっけ? って思っていたら、『おめでとう! ヒロインに決まりました!』って川津が言われていて。彼女も仮面ライダーのオーディションを受けていたことは知っていたんですよ。すごい! って思ったんですけど、あれ、俺も受けたから、もしかして……って期待していて。でも、一向に僕の話にならないまま、話が終わったんですよ」

──……なるほど。

「恥ずかしかったですよ、自分から結果を聞くの(笑)。そしたら、『落ちました』とひと言。一緒に呼ばれているから、僕も受かっているものだと思うじゃないですか。受かっている人と落ちている人を同席させるなんて……ってふてくされちゃって」

──それは複雑な気持ちですね。

「でも、川津は仲いい後輩だし、不機嫌になっているのもダサいから、奥歯を噛み締めながらも切り替えて、おめでとう、よかったねって話していたら、マネージャーさんがまたクラッカーを鳴らして……! 『内藤くんも決まりました。しかも主演です!』って。頭が真っ白になるってこういうことですね。何回言われても信じられませんでした」

──ドッキリを掛けられていたから、なおさら信じがたいですよね。

「気づいたらボロボロ泣いちゃっていました。仮面ライダーが決まるまでは、もう24歳になったから、大きな役を演じたい、芝居で花を咲かせたいってマネージャーさんと話していました。それでこのとき、『花が咲いたね』と言ってくれて、嬉しさが爆発しましたね」

──50年前から始まった仮面ライダーシリーズは、何世代からも愛されている作品ですよね。

「最初はプレッシャーしかありませんでした。僕は芝居の経験が豊富ではないし、自慢できるようなすばらしい人間でもないので、自分に勤まるのかって不安でした。でも今となって、友達や親戚から観ているよって連絡をもらうたび、もっと頑張りたいという強い気持ちに変わりました」

──演じている仮面ライダーセイバー/神山飛羽真は前向きな性格。ご自身と重なる部分と、学んだ部分はありますか?

「学んだ部分が多すぎます。飛羽真って、ニコニコしていて明るくて、絶対に人を否定しないんです。相手の意見を肯定するのは、本当に大人の考え方を持っていないとできないことだと思いました」

──神山飛羽真から相手を許容する心の余裕を学んだんですね。

「簡単にできることじゃないけど、僕もそうなりたいです! 自分と飛羽真が似ているのは、子どもが好きってことかな? 屈託のない子どもの笑顔が大好きで、元気をもらえますよね。その点は飛羽真と一緒です」

──コロナの感染予防を踏まえた撮影現場と伺っています。大変だった部分も多いのでは?

「すっごくたくさんありますよ。そもそも、こんなに長期間の撮影は初めてなので、慣れない部分も多いですし。合成映像が多いので、グリーンの背景で芝居をするのも難しいんです。監督に状況を説明してもらうんですけど、始めの頃はセリフで精一杯だったから、CGで表現される周り状況を想像するのが大変でした」

──CGだと、自分のイメージと監督や共演者のイメージをすり合わせなきゃいけませんよね?

「最初、監督が『台本を読んでイメージしたものを、現場では忘れてください』とおっしゃいました。そのときは理解できていませんでしたが、今だから思うのは、家で台本を読んでいるときはリラックスしているから感情豊かにイメージできる。いろいろと準備して現場に入れるんですけど、それって逆によくないんです。この瞬間にこんな表情を、この会話でこの仕草をって考えちゃうから、感情が込もらない演技になってしまうこともありました。そういう意味で、監督は現場に持ってきたイメージを忘れてと言ったと思うんです」

──では、最後に今年の目標をお願いします!

「監督から、丁寧に生きろと言われたんですよ。芝居は受け答えが大事だから、丁寧に受けて、丁寧に答えれば、私生活にも反映される、と教えてもらいました。逆も然りで、丁寧に生活すれば、芝居も丁寧になる。なので、今年はすべてにおいて、丁寧さを心がけたいです。自分が発する言葉や聞く言葉、ちょっとした行動を意識すると、いい方向に変わるはずなので!」

──些細なことも意識するというのは簡単なようで難しそう。

「慣れると適当になっちゃう部分もありますよね。そして、セイバーの放送が終わっても、あいだを空けず、いろんな作品に出演するのが目標。毎日芝居ができる最高の1年にしたいです!」

Profile
ないとうしゅういちろう/1996年5月14日生まれ。モデルとして活躍しながら、俳優としても注目を集める。「仮面ライダーセイバー」(テレビ朝日系毎週日曜9:00〜)で、仮面ライダーセイバー/神山飛羽真役に抜擢され、念願の初主演を果たした。

Twitter
@syuichiro05141
Instagram
@syuichiro_naito

 

撮影/菊池貴裕 

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