2021.04.26
主演・黒羽麻璃央に聞いた、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の魅力
5月21日(金)からの東京公演を皮切りに、大阪、名古屋の三都市で上演されるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。その主演を務める黒羽麻璃央に、作品の見どころや本作にかける意気込みを聞いた。また、普段のファッションの好みや目指す男性像なども直撃してみたので、早速チェックしてみよう。
黒羽麻璃央「おもしろい服ってテンションがアガる!」
ハバノスのジャケット8万5800円(ヘムトPR)、Tシャツ1万890円(スティア)、アトウのパンツ3万1900円(シアン PR)、P.E.O.T.W AGのブーツ8万4700円(コンセントレイト)、スカーフはスタイリスト私物
ーー今日は、似たようなトップスを素材違いで着こなしていただきました。
「こういうブルゾンは普段からよく着るアイテムの一つなので、すんなり着こなせました」
ーーまずはレザーの方から。素材使いも色使いもめずらしいですね。
「おもしろいですよね。レザーでパープルってなかなか見ないのですごく新鮮でしたね。レザーに対して、素材もシルエットもリラックスしたボトムズを組み合わせたのも新しかったです。真逆なフィーリングのものを、あえて合わせてみるって自分なりのチャレンジを楽しむことができました」
ーーデニムの方はいかがですか?
「自分でも定番にしているし、デニムonデニムという合わせも普段からよくしますね」
ーーデニムの方が普段の着こなしに近いと言えそうですね。
「そうですね。ただ、ボトムズがフレアになっていたり、インナーがシースルーだったりして、着慣れているからこそ新しく感じられるポイントがたくさんありました。全体が細身で深いブルーなので、セットアップっぽい雰囲気になるのもいいと思いました」
ーー黒羽さんのアンテナがこの短時間でいろんな情報をキャッチしてますね!
「確かに(笑)。トレンドや遊びを加えたり、すこし目線を変えるだけで普遍的なアイテムの印象がアップデートされるというのは発見でしたね。普段は落ち着いた色やデザインを選びがちなんですが、やっぱりこういう遊びのある服を着るとスイッチが入るというか、すごくテンションが上がるって、改めて思いました」
ファクトタムのデニムジャケット2万6400円、デニムパンツ1万7600円(ともにファクトタムストア)、アツシ ナカシマのシャツ7万4800円(ザ・PR)、Tシャツ1万890円(スティア)
■将来は“イケてるオヤジ”に?!
ーー黒羽さんにとって、目指すファッションの理想像みたいなものってありますか?
「イケてるオヤジになりたいですね」
ーーイケてるオヤジ……、ですか?
「イメージで言うと、俳優の滝藤賢一さんみたいな雰囲気にすごく惹かれるんですよね」
ーーなるほど! では、そこにたどり着くためには、なにが必要でしょう?
「どことなく感じさせる色気みたいなものですかね。で、その色気というのは、抜け感から生まれるものかなと思っています」
ーー具体的に着こなしでいうと、どんな感じですか?
「たとえば、Tシャツの首元がちょっと伸びている感じとか、長年着ているアウターのくたっとした感じとか。そういう抜けの要素を意識せずにさらっと着こなしにプラスできたらいいなって思うし、そういう服を自分で育てていけたらと思います」
ーー少しづつ時間をかけて近づいていくというイメージですね。
「そうですね。ひとつひとつ歳を重ねながら、最終的にそこにたどり着くのが理想だと思っています」
■往年の名作を新しいキャストで上演
ーーミュージカル『ロミオ&ジュリエット』がもうすぐ開幕します。今回は主演のロミオ役としての出演です。
「ずっと憧れだったのですごく光栄です」
ーーでは、2年前にもマーキューシオ役で出演されてますが、ついに念願が叶ったという感じですね。
「もちろん2年前は、マーキューシオという役柄をとことん追求して舞台に臨みました。でも自分の出番以外のときに舞台袖から先輩方が演じるロミオを見て『いつかはロミオを演じたい!』って気持ちを温め続けてきました。改めて世界中のだれもが知っている作品の主演を演じられるうれしさを噛みしめてます」
ーー“黒羽・ロミオ”をどのように演じていきたいですか?
「感情の揺れや気持ちの動きを明確に、とにかく人間臭くやっていきたいですね。いままで以上に深い愛を感じられるような作品にしていければと思います」
ーー改めてミュージカルの魅力はどんなところにあると思いますか?
「僕は生に勝るものはないと思ってます。そしてみる前と後で確実に考え方や価値観が変わると思います。『ロミオ&ジュリエット』のような作品ならなおさらですね」
ーーでは、本作のみどころを教えてください。
「とくに若い世代の方には『愛ってなんぞや』的なことをすごく考えされられる作品です。時代背景に違いはあっても、舞台を通して感じられる愛の形って普遍的なものだと思います。人生に必ず影響を与える作品なので、ぜひ劇場へ足を運んでいただければと思います!」
■You Tubeチャンネルではオフショットムービーを公開!
PROFILE
くろば・まりお/1993年7月6日生まれ。宮城県出身。2010年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。2012年ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで俳優デビューを果たす。その後、舞台や映画、ドラマにバラエティーに至るまで幅広く活躍。5月21日(金)から東京・TBS赤坂ACTシアター、7月3日から大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月17日から愛知県芸術劇場大ホールで上演されるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』では、主演のロミオ役を演じる。
Instagram
@mario_kuroba
Twitter
@m_kuroba
Official Website
URL:kuroba-mario.com
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員。日本では2010年に宝塚歌劇団によって初演され、その大反響を追い風に、2011年に日本オリジナル版として新たに誕生したのが、このミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>。
以来、上演の度にキャスティングが大きな注目を集め、劇場には当日券を求めるファンが列を成すように。2019年以来2年ぶりの上演となる今回、このメガヒット作が記念すべき10周年を迎える。
ミュージカル 『ロミオ&ジュリエット』のHPはこちら!
STORY
モンタギュー家とキャピュレット家が代々憎しみ合い、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ。ある日、キャピュレット家ではひとり娘のジュリエットに、大富豪パリス伯爵を求婚者として紹介しようと舞踏会を開催。そこへ、モンタギュー家のひとり息子ロミオが親友のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。
その舞踏会で、ロミオとジュリエットは運命的に出会う。お互いが敵対する家の者だと知り、ショックを受ける二人だったが気持ちを抑えきれず、ジュリエットの部屋のバルコニーで永遠の愛を誓い合う。二人の強い気持ちに心打たれたロレンス神父は、この結婚が憎みあう両家の和解に繋がるかもしれないと考え、密かに二人の結婚式を執り行う。しかし、そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。ロミオは仲裁に入るが、親友のマーキューシオがジュリエットの従兄弟ティボルトに刺されてしまう。
親友の死を目の当たりにしたロミオは逆上してティボルトを殺害、ヴェローナから永久追放されることに。ジュリエットの乳母の計らいで、夜が明けるまでのつかの間の時間、結婚初夜を過ごす二人。これが永遠の別れになるとは知らず、夜明けと共にロミオはマントヴァへと旅立っていく……。
キャスト:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花/天翔 愛(Wキャスト) 他
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)