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INTERVIEW- インタビュー -

2021.04.30

浜辺美波がシリーズ最新作の舞台裏を語る!『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』が話題

5月公開予定、全国ロードショーとなる『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』。人気漫画を原作に、ドラマ、映画と強烈なストーリーを展開してきた同作の最新シリーズは、展開の先読み不能なゲームバトル!蛇喰夢子役で主演を務める浜辺美波に、濃厚な撮影期間のエピソードを振り返ってもらった!

シリーズ最新作は人間っぽい夢子に惹きつけられます

――2ヶ月に渡って撮影が行われたという『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』。今回も手に汗握る展開で、スクリーンに釘付にされました。新たなキャラクターとして登場する最凶の侵略者・視鬼神真玄と蛇喰夢子のやりとりも必見です。

「視鬼神真玄はこの映画オリジナルの人物なのですが、“いきなり大きな声を出す”、“突然踊る”なんて書いてあるし、台本を読んだときの感想は“不気味だなぁ”という印象でした。圧倒的なパワーと存在感を持つ、今までの賭ケグルイにはいなかったようなギャングです。これを藤井流星さんはどんな風に演じられるのだろう?と楽しみにしていたのですが、劇場に来たら、役のぶっ壊れ具合にみんなびっくりするんじゃないかな。喉を潰すような声の出し方も、普段のご本人とはかけ離れたものでものすごい気迫でした。視鬼神の魔の手の掛け方は今作の見どころだと思います」

――シリーズを重ねるごとに夢子も変化していると思うのですが、なかなか胸の内を明かさない彼女が、ふと見せる人間らしさもストーリーを深いものにしていたなと思います。

「夢子って“友達できたことないのでは?”と思うくらい一人で強く生きてきた人だと思うんです。そんな彼女と、高杉さん演じる鈴井涼太の関係性が以前にも増して強いものになっているのを感じました。夢子が鈴井さんに向かって優しく嘘をつくシーンがあるのですが、その場面とセリフは大事に演じようと心に刻んで撮影に挑みました。今まで誰に対しても一定以上の思いを持つことがなかった夢子が、その弱みを握られたときの反応には感動を覚えるし、人間味あふれる部分に胸を熱くさせられました」

――弱点を突かれて、岸壁の端に追いやられるようなピンチの場面に遭遇しても、夢子の冷静で大胆な行動はとてもカッコよかったです。浜辺さん自身は、夢子のように一か八かの“賭け”をしたことはありますか?

「高校生のときに、中に辛いものが入っているたこ焼きのスナック菓子をお土産にもらって、同級生や先生と一緒にロシアンたこ焼きをしたことがあるんです。結果、私に辛いたこ焼きは当たりませんでした!じつは“当たってみたいなぁ”って好奇心もあるんですけどね(笑)」

――幸運の女神も、浜辺さんには思わず微笑んでしまうのかもしれません。それでは最近“勝った”エピソードはありますか?

「最近、恋来みくじという、恋愛運を占うおみくじで大吉を引きました!あれはうれしかったですね!運には恵まれているタイプなのかもしれません」 

――恋みくじを引いてはしゃぐ姿、見てみたいです(笑)。私立百花王学園では、駆け引き、読心術、勝負強さ、お金が必要なものとされていますが、これに加えて“本番に強い”と言う側面もギャンブルにおいて必要な要素ではないかと思います。今回共演した中で“この人は本番に強い!”と思った人物はいますか?

「副会長です。今回、ギャンブルのルール説明をする役回りが副会長だったのですが、これって大変なんですよ。長いし、身振り手振りもつけなきゃいけないし、説明的な内容なので、覚えるのが難しいんです。しかも仮面をかぶっての演技なので、喋りにくいはずなのですが本番では難なく成功されていて、さすがだな!と思いました」

――スラスラ言葉が出てきて、これが演技だということを忘れるほど自然でしたね。副会長、恐るべし!視鬼神、池田エライザさん演じる会長との掛けの場面では、夢子の本番の強さも爆発していましたね。

「一番最後の賭け狂うシーンはやはり緊張しました。ここをぬるくやってしまうと、映画の見せ場でもありますし、夢子の役割を果たせなくなってしまうので。ああいうシーンって、一気にテンションを上げて、真っ白になってしまうほど賭け狂うので、ちゃんとセリフを入れておいて、段取りも身体になじませておかないと動けなくなってしまうんですよ」

――演者のみなさんの集中力に圧倒されて、背筋がゾクゾクしました。あの興奮を大スクリーンでもう一度味わいに行きたいと思います!

「イメトレを何度もして、自分にプレッシャーもかけ、限界を決めないで飛び込んだ撮影でした。完成したギャンブルバトルの息苦しいほどの緊張感を、劇場で一緒に楽しみましょう!」

PROFILE

2000年8月29日生まれ。映画『アリと恋文』で女優デビュー。2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』が大ヒットを記録する。最新の主演作として、『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』が5月公開予定。原作者監修の完全オリジナルストーリーで、ドラマ、前作の映画に続き、謎多き美少女・蛇喰夢子を演じる。フォトエッセイ『夢追い日記』(北國新聞社)も好評発売中。

●文/渡辺愛 撮影/田中利幸 スタイリング/有咲 ヘア&メイク/鎌田順子

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