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INTERVIEW- インタビュー -

2025.12.19

【timelesz 寺西拓人】TERA。その3

「まだ僕、サンタクロースにおねだりしてもいいですかね(笑)?」と前置きしつつも、すぐさま実用的なアイテムを、依頼したのにはさすがに爆笑ですけど(笑)。12月といえば、寺西くんの主演映画『天文館探偵物語』の公開と、誕生日がありますね。誰から何が欲しいかは、また次回聞いてみよっと。

─昨年から今年は激動でしたね!
「本当に! でも、この映画を撮影したのってtimelesz projectに参加する前だったんですよ。それこそオーディションの2日前まで撮っていたくらいで! もしタイプロの後に撮影していたら、演技の感じもちょっと変わっていたかもしれないし、ロケ先でもうちょっと騒がれたかもしれません(笑)」


─現在公開中の映画『天文館探偵物語』は寺西くんにとって初の主演映画! おめでとうございます!
「映画は昔から大好きだし何本か出演したこともあったけど、やっぱり主演というのは特別にうれしかったですね。主演のプレッシャーも、室(龍太)、高田(翔)、原という同じ事務所の仲間たちのおかげでそれほど感じずに臨めました。僕ら4人、同じタイミングでジュニアを卒業したってこともあって、グループのメンバーとはまた違う独特の仲間意識がずっとあるんですよね。この映画を撮った後には、この4人で発足したプロジェクトで舞台をやることもできました!」


─主演ってことで、座長としての意識とかもありましたか?
「いえ、全然(笑)! 引っ張っていくどころか、逆にもてなしてもらってばっかりで。キャストやスタッフに鹿児島出身の方も多かったので、ごちそうしてもらったり情報を教えてもらったりしたなぁ。僕は座長っていうより、ちょっと長めに撮影現場にいただけの男です(笑)」


─寺西くんといえば舞台のイメージが強いけど、映画ってやっぱり違いますか?
「映画やドラマなどの映像作品は、基本的にシーンごとにぶつ切りで撮るんです。さらに撮る順番も物語の流れどおりじゃなくてバラバラ。最初から最後までぶっとおしでその役でいられる舞台作品と違って、映像作品は瞬発力が大事なんだなっていうのを改めて感じました。あとは、切り取るシーンによって伝えたいことが変わったり、表情にぐっと寄れる、というのも映画ならではの魅力かなって思います」


─今回寺西くんは探偵役だったけど、そもそも探偵ってどんなイメージ?
「存在は知っているけど身近にはいないし、改めて考えてみると具体的な仕事内容も想像がつかないですよね。正直、『名探偵コナン』のコナンくんとか『探偵はBARにいる』の大泉洋さんみたいにフィクションの人物のイメージ(笑)。それこそ、最初はトレンチコートを着て潜入したりするのかな!?なんて思っていたけど、僕演じる宇佐美蓮はわりと便利屋さんみたいな存在で。そんな人がたまたま大きな事件に巻き込まれた、っていうのがこの作品。だから探偵として特別に役作りをするというよりは、あまり意識せず自然に演じました」


─ヘアスタイルも今と比べるとちょっとチャラい感じ……ですよね(笑)。
「ちょうど前後の作品の関係で髪色が明るかったんですけど、蓮のキャラクターにも合っていたし、アロハシャツとも相まってすごく雰囲気が出ていましたよね。なんか怪しい感じがあるというか(笑)」


─一方、蓮は少年漫画の主人公みたいな熱さもポイントですよね。
「そう、熱さはすごく意識したんです! 普段あまり言わないような、というか一生言うことがないようなセリフもけっこうありましたし。でも、それを自然に言えるような人間が蓮なんですよね。劇中に『二兎を追う者は一兎をも得ず。だけど二兎とも捕まえちゃった』みたいなセリフがあったんですけど、ヒロイン・凪役の大原優乃さんがそれにツボっちゃって(笑)。僕はけっこう入り込んで演じていたんですけど、そこで初めて自分がキザなこと言ってるんだって気づきました(笑)」


─寺西くんも蓮みたいに熱くなることってあります?
「演劇とかライブとか、すごくイイものを生で見たときには昂りますね! 友達が出ている作品だともっとアガる!」


─今回の映画で初めての挑戦はありました?
「人間模様を描いた人情映画なので、大きな挑戦みたいなものはなかったですね。とはいえ、こんなに長いこと現地に泊まり込んで映画を撮影するという経験は初めてだったので、日々刺激的ではありました。この作品の舞台が、鹿児島一の繁華街・天文館という場所なんですけど、昔ながらのムードが漂っていて、みんなが知り合いみたいなあたたかい街なんです。良い意味ですごく昭和感があって、まさに"古き良き"って感じ。人同士の距離感もすごく近くて濃密で、この作品みたいに人助けという行為が当たり前にありそうな場所だなって思いました。ちなみに、実際に現地に住んでいる方々も映画に出演しているんですよ」


─長い期間撮影していた中、リフレッシュとかストレス解消はどうしていました?
「撮影期間は朝早い&夜遅いスケジュールがほぼ日常でけっこう規則正しい生活をしていたので、夜に遊んでストレス解消した!みたいなエピソードはないです(笑)。もし、ゆるめのスケジュールだったら、けっこう遊んじゃっていたかもしれないです(笑)」

 

TAKUTOTERANISHI
てらにし・たくと/1994年12月31日生まれ。神奈川県出身。timeleszのメンバー。グループとしては『We're timelesz LIVE TOUR 2025-2026 episode 1 FAM DOME』でドーム公演を開催中。個人としては2026年1月22日(木)から舞台『PRETTY WOMAN The Musical』に、4月には新劇場のEX THEATER ARIAKEで公演される舞台『AmberS-アンバース-』に出演予定。1月には劇場版アニメ『迷宮のしおり』で声優初挑戦。主演映画『天文館探偵物語』は公開中。Instagramは@takuto_teranishi

●インタビュー/山下皓平

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