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INTERVIEW- インタビュー -

2021.08.20

上白石萌歌が、映画『子供はわかってあげない』で感じたこと

映画やドラマ、CM、バラエティ番組。話題の渦中には、必ず上白石萌歌がいると言っても過言ではないほどの活躍を見せる彼女。さらには歌手活動もこなして、多彩ぶりを発揮している。公開中の映画『子供はわかってあげない』では、素直で明るくマイペースな朔田美波を演じ、主演として圧倒的な存在感を示す。そんな上白石萌歌のインタビューが実現! ファッションと主演作品について、話を聞いてみることに。

上白石萌歌はメンズライクな着こなしが好き!

──普段はどんなコーディネートですか?
「今日みたいな動きやすいコーディネートが好きなので、メンズライクな着こなしばかりです。ヒールはあまり履かずスニーカーを好みますし、デニムパンツも大好きです!」

──今日の衣装もデニムパンツとスニーカーで。コンバースが似合っています!
「この色、かわいいですよね。私服でも気分によって、はっきりとした発色のものを取り入れています。あと、この前ドクターマーチンのブーツを買ったので、履くのが楽しみなんです」

──私服はメンズライクとのことですが、好きなメンズファッションは?
「ゆるっとした着こなしが好きです。アースカラーを上手に組み合わせていたり、生地感にこだわっていたりすると素敵だと思います。雪駄なんて履いているとオシャレだと思うけど、なかなか履きこなすのは難しそうですよね(笑)」 

映画『子供はわかってあげない』で念願の沖田監督作品に出演!

──映画『子供はわかってあげない』の主演が決まって、やりがいを感じた部分を教えてください!
「もともと沖田監督の大ファンで、『横道世之介』という映画は、私の好きな映画ランキングに入っているくらい大好きなんです。ファンのひとりとして、主演のお話をいただいたときは本当にうれしかった! そして、原作を描いた田島列島さんも前々から知っていて、とても魅力的な漫画家だな、と思っていました。今まで魅了されてきた監督と漫画家の作品に携われるということが何より喜ばしかったです!」

──大ファンなら、プレッシャーを感じる部分があったのでは?
「プレッシャーより、いい作品にしたいという気持ちのほうが強かったです。監督は、同じカメラマンさんとずっと一緒に撮ってらっしゃるので、自分もその一員になれたことに感動していました。脚本をいただいたら、これが沖田監督の台本なんだ、ってうれしくなっちゃって。ひと文字も見逃したくないって思いで読み込みました」

──演じた美波について、沖田監督と方向性などのお話をされましたか?
「クランクイン前にワークショップを開いていただいて、美波はこんなイメージ、とじっくり話し合う機会がありました。脚本を読んでみたら、美波は“無農薬のお野菜”みたいだな、と思ったんです。暖かい光に照らされて、のびのびと育った女の子だなって。沖田監督も役に寄せるのではなく、私自身をどのように美波へと取り入れていくか、というアプローチだったので、とりあえず肩の力を抜いて挑みました。ワークショップの期間が、この作品にとって重要だったと思っています」

──ワークショップではどのようなことをしたんですか?
「ワークショップ中は、もじくん役の細田佳央太さんと、ジェンガやトランプで遊びながらお芝居していました。長回しのワンカットが多いので、会話の間のリアリティが生かされたと思っています。監督は、自分から言葉が湧き出たように表現してほしいとおっしゃっていたので、きちんと会話することを意識していました」 

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映画『子供はわかってあげない』は、10代最後の夏を捧げた作品

──あえて選ぶなら、どのシーンが好きですか?
「好きなシーンは実父役である豊川悦司さんとの掛け合いです! 間近で豊川さんのお芝居を見て勉強になることがたくさんありました。再会した親子という関係を保つために、撮影現場で最初はあまりお話をしなかったんですよ。2人が家でずっと黙っているシーン、なんかいいですよね」

──美波から学んだことはありますか?
「『人は教わったことなら、何でも教えられるんだ』っていう美波のセリフが好きで、その言葉が作品のテーマのひとつだと感じました。何かが人から人へ伝わっていって、いろんなことが連鎖していくことから、今までの繋がりを大事にしようと改めて実感しました」

──そういった人との繋がりの中に、もじくんとの恋愛もあります。もじくんと知り合い、徐々に好きになっていきますが、ターニングポイントはどこだと思いますか?
「最初の出会いが共通の好きなアニメだったので、もじくんのことを人としてとても好きだったと思うんです。遠く離れた美波と父親のところにもじくんが現れたとき、美波の中の何かが爆発したのかな、と感じました。少し現実離れしたシチュエーションですが、沖田監督の作品は、一風変わった出来事も何事もなかったように自然に描かれているので、そういったドラマチックさも感じられると思います」

──もじくんは真面目で優しくて不器用で。上白石さんはそういった男性はいかがですか?
「もじくんって、無自覚に優しさを振りまいて、人の心を掴む男の子なんですよ。私自身はもじくんより大人だけど、魅力的に感じます。アニメという共通の趣味があるのもいいですよね。例えば好きな音楽が一緒なら、その哲学に共感しているということだから、その人とも共鳴するはず。同じものが好きってだけでも、ひとつの運命のような気がします」

──10代最後の夏を捧げた作品でしたが、どんな思いがありましたか?
「20代は大人の入り口なので、10代の私を作品に焼き付けたいと思っていました。それを沖田監督に切り取ってもらったのは光栄ですし、もっと大人になってから10代を振り返った際、この作品の存在は大きなものになると思います」

──最後に読者へメッセージをお願いします!
「最初から最後まで夏の香りがする作品ですし、自分にもこんな夏があったなと感じることがたくさん詰まっています。それを肌で感じていただきたいです。大人と子供の狭間にいる高校生が、どんな大人になっていくべきかを模索しているので、きっと読者のみなさんも鏡のように写る部分があると思います。ぜひご覧いただきたいです!」

Profile
2000年2月28日生まれ。鹿児島県出身。公開中の映画『子供はわかってあげない』で、主役の朔田美波を演じる。女優のほか、adieu(アデュー)名義でアーティストとしても活動中。ラジオ「GYAO! #LOVEFAV」(J-WAVE 81.3FM 毎週土曜23:00〜)ではパーソナリティーを務めている。

 

INFORMATION

<衣装>ビューティフル ピープルのビスチェ4万5000円、Tシャツ1万6000円、パンツ2万7000円(すべてビューティフルピープル青山店)、コンバースのシューズ8250円(コンバースインフォメーションセンター)、イヤリング6500円(シアー)、リング2万3000円(ラケッツ)

コンバースインフォメーションセンター
0120-819-217

ビューティフルピープル青山店
03-6447-1869

シアー
seaaa.theshop.jp

ラケッツ
fabliau.jp

文/コマツショウゴ 撮影/田中利幸 スタイリング/道端亜未 ヘア&メイク/冨永朋子(allure)

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