2024.05.27
K-POPスターの凱旋! 安達祐人が見据える次なるステージとは
韓国のボーイズグループ「PENTAGON(ペンタゴン)」に所属していたユウトこと安達祐人は、昨年から活動の拠点を日本に移し、ソロアーティストとして躍進中。15歳で渡韓、オーディションを勝ち抜き念願のデビューを果たした彼は、現在どんな夢を描いているのだろう。最近の活動から、ファッションやマイブームにいたるまで話を聞いてみると、純粋に夢を追いかける飽くなき探究心が浮かび上がった。
音楽とファッションの多方面で活躍中!
──昨年から日本に拠点を移しましたが、変化はありますか?
「ビルに囲まれながら生活するところは、ソウルと東京であまり変わらないかな。でも、母国語でコミュニケーションをとれるから、より意思疎通をしやすくなりましたね。韓国で学べなかったことを日本で学んでいるところです」
──15歳で地元長野から韓国へ渡って約10年。改めて、日本国内で行きたいところはありますか?
「ひとりで寝台列車に乗って、出雲へ行ってみたいです!」
──10年も住んでいた韓国が恋しくなるのでは?
「韓国に10年住んで、7年も活動させてもらったので、やりきった感覚があります。ペンタゴンで活動しているときからやるべきことをまっとうしたら違う環境に行きたいと思っていたので、今がやっとその状況。戻りたいというより、次に進みたいと思っています!」
──昨年12月にシングル「Dat girl」でソロデビューを果たし、作詞作曲もされていました!
「4曲中、3曲は自分で作詞作曲をやらせてもらいました。韓国のプロデューサーとやりとりをしていたので、これまでと大きな変化はなかったです。今後もそういった形を取っていくと思うので、韓国のカラーが混じっていると思います」
──今年からラジオ番組「K-STAR CHART presents POP-K TOP10 Friday」のパーソナリティを務めて、活動の幅を広げていますよね。
「初の冠番組で、韓国のゲストを呼んでトークすることもあるから楽しいです。K-POPアイドル応援アプリ『IDOL CHAMP』の投票機能と連動したチャート企画もあって、各グループのファンが推しを1位にさせるのが韓国らしくておもしろいです」
──安達さんが話してくれる、韓国のリアルな情報も聴きどころですね。
「でも、難しいですよ。楽しんでもらえるトークをひとりでしなきゃいけないし、ゲストを招いたら、その人の魅力を引き出さなきゃいけないから、今は必死に食らいついているところです。まだ余裕はないかな(笑)」
──同じく今年から、アクセサリーブランド「AnY space(エニースペース)」のプロデュースを始めましたね。
「アクセサリーは僕のファッションに欠かせないので、好きなデザインで製作させてもらっています。個人的に、お気に入りのものは毎日つけたいので、ギラギラしたものではなく落ち着いたデザインに仕上げています」
──今日は私服で撮影させていただきました。普段のコーデにおいて、自分らしさはどこですか?
「落ち着いたカラーが好きですね。柄ものは着ないし、文字とかのデザインが入っているものも着ない。シンプルに着こなすようにしています」
──シンプルなコーディネートだからこそ、アクセサリーが際立っていますね。
「今日みたいなレザージャケットを着ていると、少し怖いイメージになっちゃうので、アクセをつけてオシャレ感を出すようにしています」
自分の成長がモチベーション!
──マイブームはありますか?
「そうですね……音楽以外は英語の勉強しかしていなくて。英語を話せるようになったら、また海外に行きたいんです。ずっと日本で活動することは考えていません」
──FINEBOYS6月号『わたしの「お気に入り」。』企画で披露していただいた私物のiPadとゲーム機は、英語を勉強するために持ち歩いているとおっしゃっていましたね。本当にストイック!
「せっかくの20代、いっぱい学びたいし、旅するのが好きだから英語をマスターしたいんです」
──モチベーションはなんですか?
「常に成長したいと思っています。僕が目標を達成すれば、応援してくだっているファンのみなさんの力にもなると思いますし。ファンの方からいい報告を受けると、自分の力にもなる。お互い成長し合える関係を築いていきたいです」
──息抜きはどうしていますか?
「遊ぶのが得意じゃないのかも。それなら自分の夢に向かって進んでいたほうが楽しいかな。できないことをできるようになるのが嬉しくて、ある意味の息抜きになっています」
──やってみたいお仕事は?
「とりあえず今は、いただいたお仕事をやらせてもらうだけ。まだ自分の能力を成長させる時期だと思っていて。でも現状は、やりたいことは全部やらせてもらっています。まあ、今年の冬くらいにはライブを開催して、ファンのみなさんと会える機会を作りたいですね」
──今後の活動を楽しみにしています!
「メディア露出を増やしていきたいし、カッコいい音楽をもっとたくさん制作したいです」
──今年も早くも半年が過ぎようとしています。今年に入って環境がガラリと変わった読者も多いと思います。15歳で韓国へ渡った際のメンタルケアはどうしていましたか?
「自分がボロボロになっているのも気づかないくらい食らいついて、メンタルをあまりケアできないまま過ごしていたこともあったと思います。でも、今となっては、そこまでする必要はなかったと思います。自分を守りながら、追い込みすぎたら離れてみるのも大事。日本人は責任感が強いから、ときには立ち止まりながら無理せずがんばってもらいたいですね」
──無理して環境に合わせる必要はない、ということですね。
「必死に粘った結果、違うと思ったら逃げてもいいと思うんです。その環境がすべてではないので、自分が楽しめる世界を見つけるために動いたほうが、いい結果を出せるはずなので!」
Profile
あだち・ゆうと。1998年1月23日生まれ。15歳で韓国へ渡り、2016年からK-POPグループ、PENTAGON(ペンタゴン)のメンバーに。昨年日本に拠点を移し、ソロアーティストとして活躍中。最新のK-POPを紹介するラジオ番組「K-STAR CHART presents POP-K TOP10 Friday」(TOKYO FM 毎週金曜18:00〜)のパーソナリティを務める。
●文/コマツショウゴ 撮影/田中利幸 ヘア&メイク/大島智恵美