2020.10.04
「コロナは他人事に思う部分もある」現役大学生が本音で語る、コロナに対する価値観
新型コロナウイルスの影響はいまだ収束の目処がたたず、今もなおオンラインでの授業がメインとなっている。ゼミやサークル活動など様々な活動が制限され、理想の大学生活が過ごせていない現役大学生はどんな心境なのか。自粛ムードを強いられている大学生だからこそ感じることをリアルな本音で語ってもらいました。
日本大学文理学部3年
W・Aさん
大学3年生の彼が持つ
新型コロナウイルスに対する認識とは?
・感染予防はちゃんとしているが正直他人事な部分もある
・東京都に行くのは危険だと思っている
「マスクや消毒、人混みをなるべく避けるなど、人並みの感染予防はしているけど正直、他人事に思ってしまう部分もありますね。知り合いで感染した人はいないし、実感が薄いという事実もあります。まわりの友達も最低限の予防はしているけれど、遊びに行ったり飲みに行ったりしています。つねに感染リスクが伴う生活ではあるけれど、授業以外はさほど変わっていないと感じる部分もありますね」
──都心は感染リスクが高いと思っている
「一番気をつけていることが東京都内、とくに都心に行かないことです。やっぱり渋谷や新宿で遊ぶのと、地元や他県で遊ぶのではリスクが違うと思います。人の多さも違うし、電車に乗る時間が長い分不特定多数の人と接触するので感染リスクも増えると思うんです。地方から来ている大学の友人も、オンライン授業が始まってからはリスクの少ない地元に戻っている人も多いです。僕だけでなく、多くの大学生の中で東京都と他県で一つの線引きがあると思います。東京都、つまり人混みの多い場所は対策の意識は強くなりますが、地元で遊ぶときは最低限の予防はするけれど、少し気分が緩んでしまいます。緊急事態宣言でも都内の人はとくに移動を控えるとか、GoToトラベルも対象外になっていたじゃないですか。それと同じで、東京以外なら多少リスクが少ないのではと感じてしまいます」
──都心の若者クラスターはどう感じる?
「僕はお酒を飲むのは好きですけど、クラブや夜の街とか行かないのであまり危機感もあまりなかったし、とくに興味がなかったです。そもそも、わざわざ人が密集する渋谷や新宿で飲もうとは思わないし、電車で不特定多数の人と関わるからリスクも増える。感染リスクもあれば、自分が拡散するリスクもある。それなのに、都心に行くっていうのは個人的にはやめたほうがいいと思っていたから行っていない。飲んだりするのは自由だけど、そういう場所に行かないことが大事なんじゃないかなと思いますね」
──飲むのは基本的に地元で都心ではほぼゼロ。
「お酒を飲むのが好きなので、よく居酒屋やスナックに行くのですが、コロナ禍ではお酒を飲みに行く場所も選んで気を使うようになりました。飲むのは基本的に地元だし、感染予防のケアをしています。お酒を飲むにしても、密になるようなお店には行かない、消毒や料理はそれぞれ取り分けるなど、感染のリスクを少しでも減らすことを徹底すれば自由にお酒を飲んだりしてもいいのではないかと思っています」
──地元は安全だと言い切ることができるのか?
「リスクがあるのは理解しています。僕も飲みに行っているという点では、都心でお酒を飲む人たちと変わらないけど、不特定多数の人と接触する回数が違うと思っています。家の近くで、近所に住んでいる人が集まる地元のお店でこじんまり飲むのと、全国から人が集まる都心でお酒を飲むのでは、接触する人数が違いすぎるじゃないですか。あくまで個人的な考えで、僕が正しいってわけではないのはわかっています。飲みに行くことだけでなく、遊びに行くときはそういったリスクを最低限少なくしようと努めています」
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コロナの影響でバイト代が0になったことも……
新型コロナウイルスの影響による生活の変化は?
・週6で入っていたバイトがなくなったこと
「授業がオンラインになったこともそうなのですが、僕の場合はバイトがなくなったことが大きな変化ですね。というのも僕はサークルに入っていなくて、生活の中心がバイトだったからです。居酒屋でバイトをしているんですけど、コロナ禍なる前は週5〜6でシフトに入っていました。でも緊急事態宣言が出た時はシフトが全部なくなって。僕にとってはアルバイトが生活の軸でもあったので、それがなくなるのは衝撃でしたね。現在でもシフトは以前より少なく、アルバイト代も減りました。それに系列店が4店舗あったのですが、そのうちの2つは潰れてしまって。新型コロナウイルスってすごい影響なんだなと感じましたね」
──生活費はどうやって得ている?
「僕は実家暮らしで、サークルも入っていないので去年もたくさんバイトをしていて。その貯金があるのでまだバイト代が減っても生活できています。とはいえ、もし一人暮らしをしていたらちょっと厳しかったと思います。地方から来ているバイトの後輩とかは、大変そうな印象をがあります」
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オンライン授業に変化してよかったことも?
大学生活の変化について感じたことは?
・オンライン授業のほうが楽。個人的にはありがたい結果に。
「僕の学部の授業では、出席を取らない分テストの結果で成績が決まっていました。ですが、今はオンライン授業に出席して課題を出していれば単位が来るので非常に楽だと思います。僕はもともと大学と自宅が離れており、通学の時間も長いので、大学に行かなきゃいけないほうが苦痛で行かないことも多かったです。ですので、テスト前にカバーするのが大変でした。逆に今は、家にいながら出席できるし、二日酔いとかでも家にいながら授業に出られるので、とても助かっています。大学や先生によってやり方は違うと思うけど、僕にとってはこの授業方針は助かっている部分もありますね」
──大学が未だ自粛ムードなのことについてはどう思う?
「それは仕方ないことだと思います。大学生はいろんな場所から通っている人が多いし、小中高生や会社に比べたら、一つのキャンパスに集まる人数も多いので。それにお酒も飲めるようになる年齢だし、自由度も高いから他の人に比べてリスクが大きくなるので仕方ないですよね。僕は大学3年だし、サークルも入っていないので、正直あまり影響がないです。でも1年生はかわいそうだなって思います。バイト先にいる1年生からは、大学生活に憧れていたのに、むしろ何もできなくてつまらないといった話を聞きますね。上京したけどコロナ禍で地元にとんぼ返りした人は、バイトもなかなかできないだろうし大変だと思いますよ」
──就職活動に対する不安は?
「ありますね。バイト先の先輩が就活浪人していたんですけど、就活のタイミングでコロナが広まって。そのせいで採用人数も減ったりしてめちゃくちゃ苦労していたみたいです。その話を聞いていたのでかなり不安です。就活は事前準備が大切ってよく聞きますが、たくさん準備をして真面目に取り組んでいる人でもうまく行かないことがあると思うんです。それなのにコロナ禍で採用人数が少なくなって倍率もより高くなってしまうから正直焦っています」
──今のところどのような活動をしている?
「まだ本格的には始めていないのですが、来月インターンに参加することが決まっているので、そこからいろいろ考えようかなとは思っています。でも、正直自分が就活生っていう実感がなくて。まだなんとかなるだろうって思っている部分もあります」