2019.07.08
ハタチの経済学 vol.14 後編投資で得た配当金で生活を豊かにしよう!
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。株を持っているだけでお金が入ってくる「配当金」という仕組みをうまく使って、まったり&賢く利益を出す方法を考えてみませんか?
【配当金を狙ってまったり儲けよう】後編
買う株を見極めれば
貯金よりオイシイんです
前回は「利回り」に注目して株を選ぶといいです、というお話をしました。じゃあ、具体的にはどこの株をゲットしたらいいのでしょう。
まず押さえておきたいのが、これからも成長していくであろう会社の株。今後どんどん発展していくようなビジネスをしている会社は、その分利益も増えていきます。ちょっと気になる会社があったら過去の配当を調べて、右肩上がりに増えていっているか見てみましょう。また、大企業や景気に左右されにくい業種かどうかというのも、配当利回りが平均より高くても安心できる判断材料の1つです。みなさんご存じ「KDDI」や、「明光義塾」を経営している「明光ネットワークジャパン」などは実際に10年以上も配当金が増え続けているんですよ。
ゆったり構えて
まったりお金をゲット!
注意しなければならないのが、配当金が年々増えることと、株そのものの値段が変動するのは別問題だということ。
順調に配当金が増えていても、株価自体が買ったときの値段より下がってしまったら、配当金で出たプラスよりもトータルで損をしてしまうことになります。一度株を買ってしまったら、またお金に換えるために最終的にはその株を売らないといけませんから、株自体を手放すタイミングも見極めなければなりません。
とはいえ、順調に安定している会社の株であれば、よっぽどのことがない限りびっくりするくらい株価が暴落して大損、みたいなことにはならないですし、配当金を貰いたいなら権利確定日に株を持っていないといけないので、つねに売りどきを気にして焦りを抱える必要もないでしょう。
もっと極めようと思えばいろいろ知っておくべきことはあるものの、株を売買して儲けを出すよりも、資料の読み込みやタイミングの見極めをつねに気にしたりすることもなく、その会社の成長を見守りながらまったり利益を得ることができるのが、配当のいいところ。安定して配当があるであろう株を買っておけば、銀行口座にただお金を預けておく何倍ものお金を、1年間で貰うことができます。
投資初心者は、まずは配当金で儲けるのを目標に、利回りやよさげな株をチェックしてみましょう!
〈vol.15に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
Instagram/@cae0813
Twitter/@yokokawakaede
撮影/榎本洋輔