2020.03.09
「あなたの生涯最高の1足、教えて!」 Vol.1soma 下北沢 徳永さんが選んだのは"PE"のスーパースター!
スニーカーシーンはまさに活況の最中だが、新作や復刻が次から次へと登場する、まさに戦国時代。 そんな中、数多くのスニーカーを見てきた重鎮たちは、生涯最高の1足になにを選ぶのだろうか。 これまでも、そして、これからも。愛し続ける1足について、大いに語ってもらった。
soma下北沢オーナー
徳永勝文さん
Profile/2003年にビンテージスニーカーショップ、soma 下北沢をオープン。中学生のときに買ったアディダス スーパースターをきっかけにスニーカー狂に。
今回選んだ最高の1足はこちら!
adidas SUPERSTAR HALF SHELL PE
アディダスのスーパー スター ハーフ シェルは、 1970年代中期から’80 年代前半まで製造されていた希少モデル。そのうえ選手別注カラーとなれば、マニア垂涎のアイテムに。タグのロゴから1980年代初頭のものだと推測される。
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選んだ理由を熱く語ってもらった!
ずっと探し続けた
選手仕様の特別カラー!
「自分がスニーカーに興味を持ち始めたのは、多分1990年かな。そのころにフランス製のアディダス スーパ ースターを買ったんです。当時はギリギリですが、リアルタイムでフランス製が売られていて、運よく買うことができたんです。その後、本格的にビンテージブームにハマって、アディダスはもちろん、コンバース、ナイキ、プ ーマなど、さまざまなメーカーのものを買い漁りましたね。なかでもアディダスが好きで、その理由は単純に壊れなかったからなんです。アナログな作りのコンバースは別にして、ほかのメーカーは経年劣化で壊れてしまうことが多くて。ビンテージでも履かなければ意味がないと考える自分には、アディダスが一番相性よかったんでしょうね。で、アディダスの中でも一番のお気に入りは、このスーパースター ハーフ シェル SMU(スペシャルメイクアップ)。今で言うところのPE(プレイヤ ーエディション)で、 市販されていない選手別注のカラーリングです。プロチームなのか、カレッジなのか、その正体はわかりませんが、グリーンとホワイトがチームカラーだったのでしょう。昔からこの存在は知っていて、いつかは欲しいという憧れのものだったのですが、数年前にようやく手に入れることができました。僕自身、コレクターではあるんですが、マイサイズでなければ買わないというモットーがあるんです。US 以上の大きめサイズを強く絞って履くのが好みのスタイル。だから大きめのサイズでなければダメ。この個体は、UKハーフとかなり大きなサイズですが、自分にとっては理想的な大きさなんですよね」
徳永さんお気に入りのアングルはココ!
車と同じでスニーカーは、 バックスタイルが重要だと語る徳永さん。アディダスのフランス製は革質もよく、 耐久性が高いので、今でも遠慮なく履けるという。
※この記事の内容は2019年9月に発売した「FINEBOYS靴 Vol.13」の内容を再編集して掲載しています
今回スニーカーを熱く語ってくれた徳永さんのお店はこちら!
■soma 下北沢
住所:東京都世田谷区北沢2-33-6 飯嶋ビル202
TEL:03-3481-0307
営業時間:15:00〜20:00
不定休
文/八木悠太 撮影/手塚 優