2019.12.17
スーツ着用時の正しいベルトの選び方
スーツスタイルだけでなく、仕事場のユニフォーム、普段着、学生時代の制服など、さまざまな服装で使用されているベルト。どんな格好をするにしてもなくてはならないアイテムなのだが、スーツスタイルにおいては、あまり目立たないし「こだわる」プライオリティを下げがち。しかし、それは大きな間違い。スーツスタイルにはスーツ合うベルトを選ばなければならいない。ここではスーツスタイルでベルトを選ぶ際にどういった点にこだわる&注意すべきかを紹介していこう。
CONTENTS
1.スーツスタイルおけるベルトの役割
2.スーツにベルトは必要か?
3.スーツだとあまりベルトは見えないから何でも OK?
4.就活生・新社会人が選ぶべきベルトの色&デザイン
5.茶色のベルトはいつからOK?
6.ベルト、シューズ、バッグは色をそろえるのがルール
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1.スーツスタイルおけるベルトの役割
ベルトの役割といえば今更すぎて説明するほどではなく、ご存知とは思うが
■インナー(肌着)が外にはみ出ないようにする
■パンツが下がらないようにする
■ファッション小物としての装飾(アクセ)
という大きな役割がある。
メンズファッションで人気の”タックインスタイル”。これはベルト(パンツによってはウエストを調整するひもだったりもするが)がなければ成り立たない。それと同様にスーツスタイルはワイシャツや肌着の裾をスラックスに入れ込まなければならない。ビジネスマンたる者、ベルトは切ってもきれない必要不可欠な存在なのだ。ましてやうっかり付けるのを忘れたなんてことはありえない!
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2.スーツにベルトは必要か?
答えは必要。最近では「ベルトなしで履けるスラックス」というのが発売されていたりするが、こちらはベルトを使わずにフィットするように作られているため、そもそもベルトループ(ベルトを通すウエストにある輪)自体がない。ベルトループがある通常のスラックスを着用する場合にはいくらウエストのサイズがぴったりで“落ちない”自信があってもスタイルのルールとしてベルトは必要だ。
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3.スーツだとあまりベルトは見えないから何でも OK?
だいたいジャケットを着ているから普段使っているベルトで代用できるのでは?と思いがちだがこれもダメ。清潔感や上品さなど品行方正さを重視するビジネススーツや結婚式などのフォーマルスタイルでは普段使いしているようなくたびれたベルト、華美なベルト、ガチャベルトなどは問答無用でNGだ。
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4.就活生・新社会人が選ぶべきベルトの色&デザイン
↑オリヒカのベルト3900円(オリヒカ池袋東口店)
とくにフレッシャーズ(新社会人)の場合、最初に選ぶべきは就職活動時と同様にブラック。素材はできれば質感のいい本革を選んで欲しい。エナメルのような光沢たっぷりな派手なものはNGだ。幅は3cm〜3.5cmぐらいがベストで、あまりに太いのものを選ぶとカジュアルな印象が強まってしまうので注意しよう。バックルのデザインは新入社員のうちは高級ブランドロゴを押し出しているようなものは避け、シルバー系の極力シンプルなピンバックルを選ぶのが正解。
<就活&新卒ベルト選びの正解例>
バックル・金具
デザイン:シンプル
色:シルバー系
帯革
色:ブラック
幅:3cm〜3.5cm
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5.茶ベルトはいつからOK?
↑オリヒカのベルト3900円(オリヒカ池袋東口店)
就く職種の業界ルールによって多少異なる点もあるが、いずれにしても1年目からいきなり茶色(ブラウン)のベルトはおすすめできない。とはいえ毎日、毎日"黒のセット”では飽きもきてしまう。ではいつからOKになるのか。何度もいうが業種によって違うことを前提に、目安としては社会人生活が2〜3年め。スーツスタイルにも慣れてきたなぁと思ったら茶色ベルトに挑戦してみよう。黒とはグッと雰囲気も変わってこなれた印象が手に入る。手持ちのネイビースーツや2着目に買ったグレースーツとも相性がいいのでぜひ取り入れやすいのも魅力で、よりセンスにあふれた「スーツ上級者な着こなし」が楽しめるポイントともいえる。ただし、挑戦する際は、次項にあるルールをしっかりとチェックしよう。
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6.ベルト、シューズ、バッグは色をそろえるのがルール
ベルトだけに限ったことではないが、上記小物には合わせ方のルールが存在する。例えば黒のベルトを着用した場合、それに合わせて靴やバッグも黒を組み合わせて統一感あるコーディネートにするのが正解。同様にベルトを茶色にしたら靴とバッグも茶色にする必要がある。どこか1部分がズレた組み合わせにするとミスマッチ感あるスタイルに仕上がってしまうし、着こなし方を知らない人と見られてしまうので注意しよう!ちなみにバッグに関してはオール黒、オール茶である必要はなく、黒×ネイビーや茶×ネイビーなどのどこかに合わせる色が入っていればOKだ。
黒ベルトの合わせ方サンプル
↑オリヒカのベルト3900円、シューズ1万2800円、ブリーフバッグ1万2800円(すべてオリヒカ池袋東口店)
茶ベルトの合わせ方サンプル
↑オリヒカのベルト3900円、シューズ1万2800円、ブリーフバッグ8900円(すべてオリヒカ池袋東口店)
以上がスーツスタイルとベルトの話。普段は何げなく付けていたベルトだが、ちゃんとルールが存在する。これからはしっかりこだわってスーツスタイルの完成度さらに高めよう。
オリヒカ池袋東口店
TEL:03-5958-1488
撮影/榎本洋輔 スタイリング・監修/与那嶺龍士 ヘア&メイク/牧野裕大(vierge) モデル/松井健太[本誌専属]