2020.03.16
来客の多い古着店 vol.26フロクシノーシナイヒリピリフィケーション
今回の来客の多い古着店は、一度や二度聞いただけでは、なかなか覚えることが難しいお店の名前。そんな、フロクシノーシナイヒリピリフィケーションに取材を実施。オーナーである吉村さんに伺うと、どうやらアメリカで使われる日常的な英単語の中で、一番長い名刺から引用したそうだ。日本語でいうと、"無意味"や"無価値"を意味する。そんなちょっと奇妙な同ショップをさらに深掘りしていく。吉村さんにいろいろと話を聞いてきた。
おもしろい古着が見つかる住宅街の名店!
下北沢駅を降りて徒歩3分ほどの位置に存在するフロクシノーシナイヒリピリフィケーション。下北沢といえば日本有数の古着激戦区だが、同店は古着店が軒を連ねる一番商店街の方ではなく、西口を出た閑静な住宅街の中にある。お店もアパートの一室ということもあり、どこか隠れ家のような雰囲気。じつはオープンしてまだ1年足らずだが、SNSのフォロワーも1万人に到達するほどの勢い。新鋭のごとく現れたが、すでに古着好きの間では話題となっている。
オーナーの目利きで高感度な古着をセレクト!
2/2PAGE
気になるアイテムをチェック
吉村さんオススメの6アイテムを紹介!
1/ストーンアイランドのコート
'90年代の希少なアーカイブアイテム。「顔半分を覆うようなハイネックが特徴的で、首元のホールドなどのギミック感がよいですね。ビンテージストーンアイランドのコレクターピースで、すぐに売れてしまう気がしています」8万9000円
2/レザーとニットの切り替えブルゾン
袖と背中がニットになっており、フロント部分がレザー。「異素材な意外な組み合わせが推しの理由です。このコンビネーションはなかなか見られないかなって。4XLのサイズ感も今っぽくてよいと思います」1万7500円
3/デザイナードン小西のフィッチャ
2000年代初期のドン小西によるシグネチャーブランド。「派手なイメージのブランドだったんですが、このアイテムは打って変わってモダンっぽいテック寄りのアイテム。斜めのジップや、ポケットのドッキングデザインがかわいいなと思って買い付けました」1万7400円
4/マローンテックのベスト
アメリカの警察官を使用するボディーアーマーからサンプリング「マローンテックというアメリカのブランド古着です。3連になっているベルトでサイズ調整ができますよ」1万4500円
5/レイブパンツ
2000年代初期のロンドンの古着「当時ロンドンで流行していたレイブパーティで使用されていたものです。踊るときにヒモが揺れるようデザインされています。モチーフはアメリカ軍のカーゴパンツだと思いますね」2万8800円
6/セットアップ
バッグやシルバーアクセなどの小物も激推し!
買い付ける古着に合わせやすそうなビンテージバッグをセレクト。現行品にはないような特徴があるものだったり、男らしいギア感のあるものなど品ぞろえも豊富。
オーナー自身もシルバーアクセに夢中!
シルバーアクセには吉村さん自ら熱中しているそう。気が付いたらバリエーションも増え、たくさん買い付けるようになっていたとか。モダンなデザインものが多く、同店で売っているウエアと相性も良好。とくにオーナーイチオシは、他店では見られないヘビーな重量感のもの。
「フロクシノーシナイヒリピリフィケーション」と声に出してみると分かるが、とても名前が長い。なだけに1度気になると、どこか頭の片隅に残る特別な力がある。置いてある古着も、ほかの店舗とは差別化された独特なアイテムが多い。"一見変わったショップに出会いたい""おもしろい古着を探している"といった人には、とくにオススメ。いろんな意味で”クセあり”なフロクシノーシナイヒリピリフィケーションを一度覗いてみてほしい。また古着についてわからないことや悩みがあれば、オーナーである吉村さんにいろいろと聞いてみるとよい。古着の知識に長けており、とても気さくでフレンドリー。きっと僕たちの古着欲を満たしてくれるはずだ。
●floccinaucinihiliqilification(フロクシノーシナイヒリピリフィケーション)
TEL:不掲載
住所:東京都世田谷区代田5-35-8
営業時間:15:00~20:00(月〜金)、13:00~20:00(土日・祝)
インスタグラム:@floccinaucinihiliqilification
※掲載されている商品はすでに売れてしまっている可能性がございます。ご了承頂けますと幸いです。
ほかにも気になる「来客の多い古着店」はコチラ