2023.09.15
僕らのちょうどいい名品 37ザ・ノース・フェイスのマウンテンレインテックスジャケット
そろそろ秋コーデを意識する時期だけに、まず手に入れたいのはライトアウター。過ごしやすい気候になるとあって、キャンプやフェスなど、アウトドアで遊ぶコンテンツも充実する季節だ。そこで求めるのは、街でも自然でも使えるもの。ザ・ノース・フェイスの「マウンテンレインテックスジャケット」なら、そんな思いを満たす1着になるはず。
さて、真夏並の残暑とはいえ、ここからは、秋の楽しみも意識して、ウエアを選ぶ段階。キャンプ好きなら、ちょうどいい気温や陽射しになってくるし、音楽好きにとっては、秋フェスが多数ラインナップされていて、ワクワクしていることだろう。というわけで、アウトドアシーンで着られる性能を持つライトアウターは必ず押さえておきたいし、なんならタウンユースにもハマるデザインなら、日々のコーデの選択肢が増えて願ったり叶ったり。とはいえ、そんなに都合がいいアウターなんてある……? と諦めがちだが、実はそれらを兼ね備えてものはちゃんとある。ザ・ノース・フェイスの「マウンテンレインテックスジャケット」は、過酷な自然の中でも耐えうる性能を持ちながら、普段のコーディネートにも取りれたい洗練されたデザイン。街着に合わせてもしっくりくるし、アウトドアシーンでもその本領を発揮する傑作だ。
ザ・ノース・フェイスらしい
ツートーンデザイン!
フードはビルドイン仕様。出したり、しまったりすることで、2スタイルを楽しめるのもマウンテンレインテックスジャケットの魅力の1つだ。また、1992年に発売されたヌプシジャケットに代表される、パファージャケットを彷彿させるカラーブロックパターンは、90年代リバイバルのトレンドが冷めやらぬ今、押さえておきたいデザインでもある。もちろん、ルックスだけではなく、大自然の中で快適に過ごせる機能性こそが、ザ・ノース・フェイスの真髄。そのルーツはもちろん、アウトドアフィールドにある。始まりは1966年のこと。創業者のダグラス・トンプキンスとスージー・トンプキンスが、当時のバックパッキングカルチャーを反映したラインナップを揃えるショップ 「ザ・ノース・フェイス」をアメリカ・サンフランシスコのノース・ビーチにオープンしたことから。
シンボリックなデザインと
フィールドで役立つ機能性
90年代のデザインを踏襲しながら、2013年よりリリースされている「マウンテンレインテックスジャケット」。アウトドアでの使用が想定して作られているため、当然、軽量かつタフな作り。ゴアテックス®️の3層構造を採用して、優れた防水透湿性能を備えている。肌に触れる側の素材は、70デニールのトリコットバッカーでサラリとした肌触り。ほどよい厚さを持ち、首まわりにはマイクロフリースをあしらうことで、防寒・防風シェルとしての性能も十分。フロントをダブルフラップにすることで、さらなる防風対策を施している。
ザ・ノース・フェイスのジャケット3万3000円(ザ・ノース・フェイス オルター)
自分のワードローブにハマる
カラーが必ず見つかる!
ザ・ノース・フェイスの中でもスタンダードアイテムになっているだけに、カラーバリエーションも豊富。どれもアイコニックなロゴが引き立つカラーリングに仕上げられているのが嬉しい。その「ハーフドーム」と呼ばれるロゴは1971年にデビッド・アルコーンがデザインしたもの。アメリカ・カリフォルニアのヨセミテ国立公園に実際にある岩山、ハーフドームをモチーフにしている。ちなみにブランド名は、スイスのアイガーやグレッチャーホルンなどの名峰を登るときに、難関とされる「北壁」ルートにちなんだものだ。ブランドロゴや名前にまでリアルなアウトドアの景色を想像させるあたりも、やはり本物のアウトドアブランドといったところ。フィールドで過ごすための高性能さを持っていることは当然の上で、手持ちの服に合わせて、コーディネートできる多彩なカラーを揃えているのは、街で着る人にとっても気が利いている特長だ。
ザ・ノース・フェイスのジャケット3万3000円(ザ・ノース・フェイス オルター)
自然の中でも都会でも着られる、
ロングシーズンOKな1着!
あえてブロックパターンではないオールブラックを選ぶのもありだ。もちろんパフォーマンスは一緒だから、キャンプや屋外フェスのような自然の中で使えつつも、モノトーンやオール黒コーデみたいな都会的な着こなしにも合わせやすい。そこにアウトドアテイストをさりげなく加えた、カタすぎないコーディネートが完成するだろう。防寒・防風がしっかりしているから、インナーのチョイス次第では、街の中なら真冬でも着られるとあって、秋・冬、そして春までロングシーズン活躍するのもいいところ。というわけで、「マウンテンレインテックスジャケット」さえあれば、自然の中と街をほぼ1年中、行き来できるわけで、クローゼットの中にあって、損をすることはない。まだ持っていないという人はこのタイミングでぜひ手に入れておきたい1着だ。
ザ・ノース・フェイスのジャケット3万3000円(ザ・ノース・フェイス オルター)
ザ・ノース・フェイス オルター
☎︎03-6427-1180
文/池上隆太 撮影/松尾 修(STUH)