2024.10.15
日本バスケ界の至宝、千葉ジェッツ・金近 廉が語るゲームの魅力と今シーズンへの決意!
いよいよ開幕した B.LEAGUE。今回は千葉ジェッツに所属、日本代表としても活躍が期待される金近廉選手が登場。端正なルックスでも人気を集める日本バスケ界の至宝は、じつは大のゲーム好き! 普段ハマっているゲームや密かに胸に秘めている野望などを語ってくれた。さらには、今シーズンへの意気込みも熱くトークしてくれたぞ。
■大学を退学してプロの世界へ。1年目から獅子奮迅の大活躍!
ーー昨年、大学を退学して千葉ジェッツに加入。1シーズン通してプレーされましたが、プロの世界はいかがでしたか?
「まず感じたのはレベルの違いです。大学から入団する選手は、在学時に特別指定の枠でプロの世界を経験することが多いのですが、自分はそれを飛び越えて大学を中退して入団したので、やはりギャップは感じました」
ーー1番の違いを感じたのはどんなことでしたか?
「たとえばサイズ。高校や大学時代にやっていたインサイドのポジションは外国籍選手が担っているので、必然的にフォワードの役割を求められるようになりました。違いを感じただけでなく、プロの世界に自分をアジャストさせる必要があって、最初は苦労しました」
ーーただ、シーズンを終わってみれば“ルーキー オブ ザ イヤー”を獲得する大活躍。その要因は?
「1番は試合に使ってもらえたことです。もちろん適応に苦労する部分はありましたが、試合を重ねるごとに自信もついてきましたし、先輩たちから日々多くの学びを得たことが大きかったです」
ーー1シーズンを戦い抜くために意識していたことは?
「コンスタントにいいパフォーマンスを出すことです。どんな選手とマッチアップしても自分の持ち味が発揮できるように、プレーだけでなくフィジカルなどの向上も意識していました。ただ、プロの世界はバスケのことだけに集中できる環境なので、プライベートも含めてしっかり取り組めたと思っています」
ーーB.LEAGUEや日本代表での活動など、マッチアップした中で1番凄かった選手は?
「八村 塁選手です。代表の練習で何度かマッチアップしたんですが、もう誰も止められないみたいな。とにかくすごかったです。あとは宇都宮ブレックスの比江島慎選手。34歳であの動きっていうのは、10数年後の自分にはたしてできるのかと思うので。本当にすごいと思います。あともう一人、ジョシュ・ホーキンソン選手。B.LEAGUEで今もっともNBAに近い選手だと思っています」
ーー2023-24シーズンを振り返って自己採点するとしたら100点満点中何点ですか?
「えーっと…、60点くらいですかね」
ーーかなりシビア! 残りの40点は何が足りなかったと思いますか?
「さっきの話と繋がってくるんですが、意識はしていたものの好不調の波はあって、いい試合と悪い試合との差がはっきり出てしまったと思っています。経験不足といえばそうなんですが、それでは完全にプロの選手になったとは言えないので、今シーズンの課題ですね」
■つねにベストなパフォーマンスを発揮して、勝利に貢献したい!
ーー今シーズン、渡邊雄太選手が加入し大きな話題となりました。金近選手はポジションを争う可能性もありますよね?
「ヘッドコーチからは同時に使うこともあると聞いているので、時間帯によっては一緒にコートに出ることもあると思います。ただ、自分としては1日も早く渡邊選手に追いつけるように努力するのみです」
ーー渡邊選手のプレーを間近で見ていかがですか?
「すべてにおいて質が高いので、毎日刺激になっています」
ーー実際にどういうプレーで感じますか?
「それこそ日頃のシューティングとかトレーニングとか、すべてです。自分もさらに意識を高くもってやらないとって実感しました。せっかくチームメイトになれたので、吸収できるところは吸収して、一緒に頑張っていければと思います」
ーー今シーズンの目標を聞かせてください。
「毎試合、コンスタントにいいプレーをすることっていうのはブレないですね。その上で、攻撃面でも守備面でもしっかりチームにプラスになって、勝利に貢献できるように頑張りたいです。そのためには、怪我なくつねにいいコンディションをキープしながらワンシーズンを乗り切っていきたいと思っています」
■子供の頃から兄弟でゲーム好き!
ーーオフの時にハマっていることとかありますか?
「ずっとゲームが好きですね。シーズン中はオフ前日の夜だけと決めているんですが、ハマってますね」
ーーハマり出したのはいつ頃からですか?
「子供の頃からずっとです。二つ上の兄がいるので、家にはすでにWiiとかプレステなどのゲーム機があったんです。それで、遊び仲間っていうか、超強いライバルが一番身近にいた状態だったので(笑)」
ーーどんなソフトをやってましたか?
「スマブラとかサッカーのゲームだったと思います。主に兄と対戦したり、チームを組んでできるものです」
ーー学校から帰ったらお兄さんとゲーム三昧?
「そうですね。でも、子供のときってやりすぎると怒られるじゃないですか? 1日にやっていい時間もある程度決まっていたんです。だから、親が起きてこないくらいの時間に兄と朝早起きして、長時間やってるのがバレないように悪知恵を働かせてました(笑)」
ーーそういうのって多分バレてましたよね?
「はい。バレてたと思います(笑)」
ーー今までとくにハマったゲームはありますか?
「高校時代は練習が終わったあとにチームメイトとNBAのゲームをやってました。もうガチでやるんで、すごく盛り上がるんですよ!」
ーーバスケした後にまたバスケで?
「そうですね。たしかにそういう意味でもバスケ漬けでした(笑)。あとはコロナ禍で練習ができない時期は桃鉄ブームが来ました。外出できない間に50年くらいやってました」
ーー今1番ハマっているソフトはなんですか?
「今は『エーペックスレジェンズ』にハマってます」
ーーハマったポイントは?
「すごくリアルで没入感があるし、ヘッドホンもするから、最初は頭がグラッとする感覚がありましたけど…。遠くの敵を撃つのがけっこう得意だし楽しいんですよね。バスケも得意なプレーはスリーポイントシュートなので、やっぱり遠くから撃つのが好きなんだと思います(笑)」
■原選手とゲームで勝負したい!
ーーゲーム仲間はやっぱりチームメイト?
「そうですね。オンライン上でチームメイトや大学時代の友達とやっています」
ーー意外といいコミュニケーションになったりするんですか?
「もちろん。自分にとっては大事なコミュニケーションツールですね。意外とゲームやっているときにバスケの話したりしますし(笑)。ちょっと話は変わるんですが、昨年のシーズン中にチームのみんなでサバゲーをしたんですよ」
ーーシーズン中にサバゲーって、すごいですね!
「ですね(笑)。富樫(勇樹)選手の声掛けでヘッドコーチがOKしてくれたので、山奥みたいなところに行ってみんなでやったんですけど、外国籍選手とか、ガチで匍匐前進とかしてすごく強かったです。それがきっかけでチームの雰囲気が今まで以上に良くなったんです」
ーーちなみに外国籍選手もゲームってやってるんですか?
「外国籍選手はゲームだと「コール オブ デューティ」にハマっているらしいんです。そういうところを切り口にもっと打ち解けていければといいなと思ってます。あ”と、これはこの場を借りて言わせて欲しいんですが、千葉ジェッツに所属している先輩の原(修太)選手が『エーペックスレジェンズ』をやっているそうなんです!」
ーー原選手とはゲームしたことはないんですね?
「そうなんです。ずっと原さんとゲームをしたいって思ってるんですけど、やっぱり、後輩の自分からはなかなか声をかけづらくて。だからこの記事がアップされたら、絶対に見てほしいです。原さん、僕をゲームに誘ってください!(笑)」
ーー改めて金近選手にとってゲームの魅力はどんなところにあると思いますか?
「ゲームって純粋に楽しいし、ストレス発散になる。家に居て何もせずにリラックスするのもいいんですが、ちょうどよい距離感で付き合っていければ、プレーにも何かしらのプラスになると思ってます」
ーーいつか高校時代にやっていたバスケのゲームに自分が出られたらすごいですよね!
「それも自分の夢の一つです。いつか自分で自分を操れるように(笑)、頑張りたいです」
PROFILE
かねちか・れん/2003年3月11日生まれ。大阪府出身。東海大学在学中の2023年に日本代表に初選出され、2023-24シーズンに千葉ジェッツに入団。昨シーズンは新人ながら2桁得点を13試合記録し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。今期も千葉ジェッツの一員としてプレーする。日本バスケ界の次世代エースとして将来を嘱望されている逸材の一人。
Instagram
@__ren311
千葉ジェッツの公式HPはコチラ
chibajets.jp
B LEAGUE 2024-25シーズンが開幕!
いよいよ新アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」で迎える2024-25シーズンの千葉ジェッツふなばし。新ヘッドコーチにトレヴァー・グレーソンが就任。さらに昨シーズンまでの6シーズン、NBAでプレーをしていた渡邊雄太がチームに加入。大型補強を敢行し、昨年成し遂げられなかった王座奪還を狙う。
衣装はラッド ミュージシャンのシャツ3万4100円、パンツ3万9600円(ともにラッド ミュージシャン原宿)、その他本人私物
●ラッド ミュージシャン原宿
TEL:03-3470-6760
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-35
●文/橋本裕一 撮影/榎本洋輔 スタイリング/小島竜太 ヘア&メイク/ShinYa(PRIMAL)