INTERVIEW- インタビュー -

2024.10.31

ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜武蔵大学の猪鼻碧人くん

今回紹介するウチの大学のスゴい人は、武蔵大学、経済学部金融学科1年の猪鼻碧人くん。猪鼻くんは、スポーツクライミング、FSC世界ユース選手権ダラス2022に出場し世界3位に。そんな猪鼻くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。

選手として結果を出しつつ
スポーツビジネスにも挑戦したい

──高校2年生で世界3位ってスゴイね! 初めて大会に出たときのことを覚えてる?
「ありがとうございます。 でも、あと2手進んでいれば優勝できたので、自分の中では悔しい経験です。 初めての大会は小学2年生のときです。公式戦ではありませんでしたが、優勝することができて、とてもうれしくって、それからスポーツクライミングに夢中になりました」


──スポーツクライミングの魅力ってたとえばどんなところ?
「ウォールを登り切ったときの達成感はもちろんですが、意外とクライミングジムで練習している時間も魅力です。 ジムには小学生からおじい
ちゃんまでいろんな人たちがいて、このスポーツを通して世代関係なくアットホームに交流できるのがいいんですよね。ちなみに、選手同士の仲もすごく良くって。みんなライバルでありながらも、仲間って感じがあるんです。 大会でも、コースについて気づいた良い情報があれば積極的に交換したりするんですよ」

──スポーツクライミングにおける、今後の目標は?
「ジャパンカップで好成績を残しつつ、最終目標はやっぱり4年後の2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックに出場することです。ジャパンカップでの成績が良ければ、日本代表に選ばれる可能性があります。自分の中では、射程圏内に入っていると思っています」


──最近のスポーツシーンは、若い選手の活躍が目立っているよね。
「そうですね。スポーツクライミングのシーンでも、僕より若い選手がどんどん強くなっていると思います。とくに日本の選手は世界的に見てもトップクラスがそろっているので、つねに気が抜けません」


──スポーツクライミング選手ならではの、あるあるって?
「指がかけられそうな壁があると、無意識に手を伸ばしてしまうことですね(笑)。この間も、友達とディズニーランドに行ったとき、岩のような壁の前に並んでいたら、その岩の窪みに無意識に指をかけていたんです。友達に“おい、この壁登る気か?"って(笑)。」

──無意識とは(笑)。 大学に友達は多い?
「はい。武蔵大学の江古田キャンパスは、学生数がそれほど多くないので、友達は作りやすいと思いますし、学ぶ環境としてもとても気に入っています」

──どうして専攻が経済学部金融学科なの?
「日本のスポーツクライミングは、選手のレベルこそ世界トップクラスですが、お金の面で言えばけっこう大変なんです。 協会の予算もかなり厳しいですから。選手自体もスポンサー集めに苦労していますし、またスポーツクライミングジムの経営はとても大変で、残念ながら潰れてしまうジムもけっこうあるんです。だから、自分なりに経済を学んで、スポーツクライミングがビジネスとして成立できるような仕組みを作りたいと考えたんです。 でも、学べば学ぶほど簡単ではないことに気づかされました。だから、もっと勉強しないとって感じです」


──頑張っているんだね。友達付き合いはどんな感じ?
「最近はドライブに行くことが多いですね。免許を取ったばかりで、車を運転したくて(笑)。大学にはスポーツクライミングをしている友達
はいませんが、いつも応援してくれています」

──いい友達に囲まれてそうだね!最後に、彼女はいる?
「絶賛募集中です。 少しギャルっぽいコが好みです(笑)。僕ヒップホップが好きなんですよね。競技前にも毎回聴いてますし、同じノリで楽しめるコがいたらうれしいです」