2019.05.13
ハタチの経済学 vol.12 後編"無理のない範囲で"が株式投資の鉄則!
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。今回は、一番メジャーな投資方法といっても過言ではない"株式投資"について。株式投資を始めるにあたって大切な基本の考え方を覚えておこう!
【知っておくと便利な株式投資の考え方】後編
利益を得るために
銘柄と資金は明確に!
最初はなんとなく有名な会社の株を買ってみたくなるものですが、大手の会社は株価が高いのが普通。検索サイトのヤフーやパズドラのガンホーなどは、意外と手が出しやすい金額だったりもしますが、普通はみなさんがよく知っているような会社の株は割と高価です。なので有名でなくても、これから伸びそうな業種や応援したい企業を選ぶというのが、株式投資で利益を得るための一つの考え方です。
でも「安い株もあるし、きっと儲かるだろうから」と期待して、貯金や全財産を株に使ってしまうのはNG。まず株を買うための目標資金を設定して、ちょっと節約するかバイトを増やしたりして、貯金や財産とは別に株式投資のための資金を数万円程度は貯めておきましょう。
株価の変動は
広い視野で見極めよう
株式投資をやるにあたって重要なチェックポイントの一つが、株価の動き。株価はつねに上がったり下がったりと変化するもの。その変化を見るための図をチャートといいます。どこかの会社のチャートをぜひ一度見てみてほしいのですが、グラフのような図に株価の変化がつねに記録されていて、その株が買いかどうかを判断する基準の一つとして、この図を使います。
たまにニュースでもやっているように、事件を起こした会社の株価がドッと下がったり、注目技術を持っている会社の株が人気になったりと、株価の変動には私たちの社会が大きく関係しているんです。読者のみなさんのような流行に敏感な人は、これから儲かりそうな銘柄を見極めるのが上手かもしれませんね。
まわりがアルバイトでお金を稼いでる中、「株で儲けてるんだよね」なんて言えるのも、人と差がつくちょっとかっこいいポイントです。株価がつねに変化するので、株式投資で儲けるには、頻繁に株式投資と向き合う時間が必要。ただでさえ絶対に儲かるなんて保証がないのに、タイミングを逃すと損をする可能性も高くなってしまいます。そんな中で、どこの銘柄がいいのか調べたり、チャートの変化を見極めたりなど、株に費やす時間は、バリバリ働く大人世代より皆さん世代のほうが作りやすいのは間違いありません。
今のうちに株式投資、やってみようかな……ときっと少しは思ったであろうみなさんに、実際に株を買う流れについて、次回、詳しくお話ししていきたいと思います!
〈vol.13に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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Twitter/@yokokawakaede
撮影/田中利幸