2019.05.26
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」 Vol.6大手航空会社に内定したR・Nさんの場合
5月もいよいよ終わろうとし、6月1日まで残り1週間。今までがんばってきたけどもやっぱり不安が残る。”そんなときはどうすればいいんですか!”と悩む就活生諸君は必見! 「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」では憧れの企業で働く先輩たちがどのようにしてここから内定を手にしたのかを1問1答形式で紹介! 迷いや不安、焦りの解消につながる体験談を見逃すな!
大手航空会社に内定した
R・Nさん
まずは基本情報をチェック!
●大学・学部
早稲田大学 社会科学部
●志望業界
商社、航空
●エントリーした企業数
約30社
●6月1日時点で選考を受けられた企業数
11社
●内定をもらった企業数
1社
●就活を始めた時期
3年生の6月
●学生時代に力を入れて取り組んだこと
サッカーサークル
●アルバイト
居酒屋
●ゼミ
所属あり
●留学経験
なし
●資格など
なし
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早速、1問1答スタート!
Q.企業選びの基準を教えてください!
A.みんなが知っている企業であること
日本と世界をつなぐ仕事ができるかどうか
「1つ目はやっぱり目指すなら大きな企業がいいなという単純な気持ちでした。まわりの友人も大企業を目指していたこともあり、自分も負けていられないなという思いで就活を進めていました。2つ目に関しては”憧れ”です。当時はやりたい仕事というのが具体的になかったんです。国際的で、世界と日本をつなぐ仕事が楽しそうだなと思ったのが本音です。正直なことをいうと、商社や航空などの業界に行きたいなって思ってこの軸を後付けしました。最初から軸がある人は、それを元に業界や仕事を選ぶことができるので幅は広がると思います。ですが、漠然とこの企業に行きたいなと思っている人は僕のような軸の作り方でも全然大丈夫だと思います」
Q.内定先を選んだ理由は?
A.この一社しか内定がもらえなかったから
社員の人たちが失敗を前向きにとらえ、向上心を持っているから
「最終的な内定が今の企業しかなかったので、ここに行くしかないという状況でした。でも自分が本当に行きたい会社の1つだったので、迷いや後悔はありませんでした。自分が納得した理由として2つ目のことが言えます。母親が航空系の仕事をしていたこともあり、この業界の人と話す機会が多かったんです。そこで聞いた話と、OB訪問などでほかの企業の方の話を比べたときに、今の内定先の方が仕事に取り組む姿勢が前向きでひたむきだなと感じたんです。なのでこの企業なら大丈夫、僕もこんな人たちと一緒に仕事がしたいと思ったので、結果的に今の内定先を選びました」
Q.面接で1番多かった質問は?
A.学生時代に力を入れて取り組んだこと
どういう社会人になりたいか
「当たり前ですけど、学生時代に力を入れて取り組んだことは一番聞かれました。僕はサッカーサークルの代表をしていたので、そのことを話していました。代表の仕事として、練習や合宿、飲み会などすべてのことを管理する立場にいたので、その管理能力をどう生かすかということを面接で話していました。2つ目は難しい質問だなと思いながらいつも答えていました。具体的にどういう仕事をしたいとか、精神論的なことを言えばいいのか毎回迷っていました。正直、いつもその場しのぎで答えていたんですけど、基本的には僕は”自分を曲げたくない”ということを答えていました。上司からの指示が違うと思ったらそれをしっかりと主張できる社会人になりたいと答えていました」
Q.面接で1番難しいなと思った質問は?
A.自分を一言で表してください
「ほかの人と違うことを言わないと、印象に残らないと思っていたのですごく難しかったです。僕は”渦の中心にいる人”と答えていました。サークルで代表をしていたことや、友達が多く、気づいたらいろんな人が僕のまわりに集まってきてくれたという自分の強みとつなげて答えていました。こういう質問は難しいと思うんですけど、自分の経験を踏まえて話すと芯が通ると思うんです。ただ言っているだけでなく、”自分にこんな経験があったからこう思いました”と伝えることが大切だと思います。しっかりと自分の経験とつなげて話せたときは面接官の反応もよかったです」
Q.面接での自己PRのコツは?
A.大きい声で相手の目を見て笑顔で話すこと
聞かれたことだけ端的に答える
「上手に話そうとか考えているとやっぱり緊張してしまったり、見栄を張ってしまうのであまりよくないなと思っていたんです。なので、笑顔で、大きな声で話すことを意識していました。内容も大切だけど、印象をよくすることが大事だと思います。後者は、自己PRも含め面接全体で意識していたことになります。面接官にたくさん質問してもらうために、一言で答える意識をしていました。たとえば、学生時代何をしてきたの?って聞かれたときに、”〇〇な理由で、サッカーサークルに入り、〇〇があったので代表になりたいと思ったんです。そのときに〇〇があったんですけど〜”みたいにすべてを話してしまうとそのあとに質問されづらくなっちゃいますよね。それに話も長くなってしまうので、端的に答えるように意識していました」
Q.自己分析はどうやるのが効率がいい?
A.他己分析をしてもらうこと
「サークルの仲間と定期的に集まってお互いに他己分析をしていました。ほぼ毎日仲間と一緒にSPIとか勉強をしていたんですけど、そのときにお互いのことをどんな人なのかを話し合っていました。そのときに大切なのは、お互い本音で語り合うことだと思います。サークルで4年間一緒にがんばってきた仲間だったので、いいことも悪いことも遠慮なく言ってくれたのですごく助かりました。それを元にして自己分析を繰り返していました。サークルの同期だけでなく、後輩や先輩などにも聞くと、自分がどんな人間に見られているかわかるのでいいと思いますよ」
Q.OB訪問ってした方がいいの?
またそこで気をつけることは?
A.OB訪問はした方が絶対にいい
そしてしっかりと準備をしていくことが大切
「実際に企業の内部のことを知ることができるので、すごくいいと思います。説明会だけだと、どんな人たちがどんな雰囲気で仕事をしているのかわからないじゃないですか。なので実際に社員の方にあって話すと企業のこともわかるし、印象も変わったりするので、積極的にOB訪問に参加した方がいいと思いますよ。その際にはしっかりと準備をすることが大切です。僕の経験なんですけど、とある企業の方にOB訪問をしたんですけど、正直、自分でも準備不足だなと思いながら行ってしまったんです。そしたら社員さんに、”せっかく時間とっているのだからもっと準備していた方がいいよ”って言われてしまったんです。その後OB訪問の紹介をしていただきたいなと思ったのですが、連絡もこなくなってしまいました。ネットに書いてあるようなことではなく、その人がどうしてこの企業を選んだのか、今後どのように働いていきたいのか、などその人にしか聞けないことを聞くことが大切だと思います」
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ここでNさんの就活スケジュールを紹介!
●6月
夏のインターンに申し込む
「友人から”とある会社のインターンが選考に直結するらしいよ”という話を聞いたので、せっかくだし出してみようと思ってESを出していきました。それがきっかけで、ほかの夏季インターンも参加しようと思いエントリーをしていました」
●7月〜8月
面接と夏季インターンへの参加
「7月はインターンの面接だけやっていました。何社か受けたんですけど、最終的に3社のインターンに参加することができました。そこから就活のことを意識し始めました」
●9月〜12月
1日のインターンや説明会への参加とバイト漬けの日々
「9月〜12月はほとんど就活生らしいことはしていないです(笑)。本当に気が向いたらインターンや説明会に参加してみようというくらいの意識でした。それ以外はバイトばかりしていました。就活が本格的に始まるとバイトもろくにできないなと思ったので、資金集めに必死でした(笑)」
●1月
冬のインターンに応募するもほとんど落ちてしまう
「そろそろ本格的にやらなきゃなと思ってインターンに参加しようと思ったんです。でも、部活をやっている体育会系の人も増えるせいかほとんどESが通らなかったのでほとんど参加できなかったです」
●2月
OB訪問とSPIの勉強を始める
「説明会が始まって、忙しくなる前にひたすらにOB訪問をしていました。そんなに多くはないと思うんですが、20人ほどに話を聞きに行きました。あとはこの時期からSPIに取り掛かりました。意外と時間がかかるし、面接のチャンスをつかむためにも大切なことなので、早いうちから対策をしていました」
●3月
説明会に参加しつつ、自己分析とESを書き始める
「説明会は大学内で行われるものに参加していました。けど午前中に開催されるものだけ参加して、午後からESを書いたり、SPIの勉強をしていたのでたくさん参加しているわけではなかったです。ESを書いているうちに”自己分析をもっとやらなきゃヤバい”と思い始めて、中旬から友達に他己分析をしてもらいつつ、自己分析を詰めて行きました」
●4月
ESの提出と自己分析、SPIの勉強。下旬には早期の選考も始まる
「ほとんどESの提出に追われていました。その間も面接に向けて自己分析とSPIは続けていました。どんなに忙しくても、この2つはしっかりと継続ししていました。4月23日くらいに最初の面接もあったのでその準備に追われていました」
●5月
早期の面接が始まる。下旬には内々定をいただく
「基本的には早期の面接で予定は埋まっていました。2日に1回くらいのペースで面接がありました。でもそれ以外は落ち着いていたので、自己分析をしたり、面接終わりに友達と飲みに行ったりしていました。5月の最終週くらいにに内々定をいただいたので、少し安心できました」
●6月
大手企業の面接がスタート。苦戦したが、1週間ほどで内定を獲得
「1日〜3日までは3〜4社ずつ面接がありました。次の選考に進むに連れて面接がかぶってくるので、志望度の低い企業は選考を辞退していました。7日にやっと今の企業から内定をいただき、就活を終えることができました。だいたい連日で面接が入ってくるので、スケジュールはしっかりと管理しておいたほうがいいです。」
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先輩のスケジュール管理法をご紹介!
●スケジュール管理のコツは?
・志望順位が上位5社くらいのESは1週間前には出す
・面接は最初と、最後の回に参加する
「1つ目はESの提出時期のことです。おそらく30社とか出す人もたくさんいると思うんですけど、自分が思っているより大変です。こんなんでいいのかと考えてしまい、時間がかかってしまいます。それが30社もあると、締め切りがかぶってくる場合もあるので、焦ってしまいます。僕はそういった状況の中で、志望度の高い企業はなるべく1週間前には出すようにしていました。1週間前であれば、ミスをしたとしてもなんとか対応ができますし、焦って雑になることもないので、余裕を持つようにしていました。後者はいかに面接で印象に残るかということを考えたときに、いい意味でも悪い意味でも、最初と最後って印象が強いのかなと思います。最初にきた人はその日の面接の基準になるだろうし、最後の人はそこでいい結果が出せれば、ほかの人よりもいい印象をあたえられると思います。お昼過ぎから夕方はきっと面接官もランチを食べて、眠くなってくることもあると思うんですよ。それが本当かどうかはわかりませんが、自分も面接官もベストコンディションで臨める時間帯に設定するのがオススメです」
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まだまだ続く、本音の1問1答!
Q.就活で1番つらかったことは?
A.どうしてもまわりの人と自分を比べてしまうこと
「就活を一緒に頑張ってきた仲間がすごく優秀だったんです。3月の頭に大手企業から内定をもらっていたり、みんなが憧れる大手商社、広告会社から6社くらいから内定をもらった友人がいたので、すごく焦ってしまいました。自分も一緒に受けている面接もあり、自分は落ちたけど、友人は通過して採用されているのをみると、どうしても比べてしまうんですよね。意識が高く優秀な友人と一緒に就活をしていると、僕もがんばらなきゃと思えるんですが、自分に結果がでないと落ち込んでしまうことがあったので、それが辛かったです」
Q.就活生が今の時期(5月)に考えるべきことは?
A.体調管理と身だしなみのチェック
「6月1日から始まる面接が本番なわけですから、そこでベストパフォーマンスができないとダメですよね。なので体調の管理はしっかりとしておくべきだと思います。風邪気味というだけで気持ちに負担がかかってしまうので、体調は万全にしておくことが大切です。あとは今になって自己分析を深めたり、自己PRのことを考えても逆に頭の中が混乱してしまうと思うんですよね。なのであえて深めることはせずに、今までやってきたことを信じて気持ちを作る方が僕はいいと思います。そうなると残されることは印象をいかによくするかだと思うんです。髪を切ったり、スーツをクリーニングに出したり、革靴を磨いたり。そういう身だしなみをしっかりとさせて、いかに好印象をあたえてプラスの印象を与えるかが重要になってくると思います。なので深く考えずに、そういう基本的なことをしっかりと整えておくことが大切だと思いますよ」