2019.06.30
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」 OB訪問編商社・航空・飲料メーカー・ベンチャーの先輩に聞いた! 知っておけば得するリアルOB訪問事情。
2020年卒の採用面接も落ち着き始めた今日この頃。先輩たちの内定が決まり、就活のことを意識し始めた21年卒・22年卒の学生も多いはず。そんな”就活初心者”たちにとっておきの情報をここではご紹介! 今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」はOB訪問編! OB訪問のメリットや準備、当日のポイントを、大手の総合商社、航空会社、飲料メーカー、ベンチャー企業で働く先輩たちからのコメント付きでご紹介! ここでしか見れない”リアルOB訪問事情”を見逃すな!
そもそもOB訪問をするメリットって何?
・その企業の雰囲気を内部から知ることができる
・そのまま選考に進むことができる企業もある
「OB訪問で実際にその企業で働いている人がどんな生活をして、どんな仕事をやっているのか聞けたことで入社前と入社後のギャップがな買ったです」(大手総合商社内定 S・Sさん)
「OB訪問をしたあと、後日連絡がきて面接に進んだ企業もありました。すべての企業がそうではないですけど、ほかの就活生より一歩先に進めたのは自信につながりました」(大手人材会社内定 Y・Nさん)
これまでの内定者インタビューを経て、OB訪問のメリットは上記の2つと答える人が多数だった。これからの人生を左右する就職。その企業で働いていくことを考えたときに、そこで働く人たちの雰囲気などは内定先を決めるときや、働いていく上で大切な要素になってくるはず。それに選考に進んだり社員の人と面談ができる、いわゆる”リクルート面談”のチャンスもあるようだ。就活を有意義に進めるためのプラス要素ばかりってことだ!
OB訪問で社員の人はこういうところを見ている!
・会社のことをどれくらい調べて、把握できているか
・自己分析、業界研究がしっかりできているかどうか
・対話能力があるかどうか
「うちの会社のことをどれだけ調べているのかというので、その人の志望度の高さを見ています。たまに採用ページに載っていることや、説明会で話している内容の質問をされることもあるんですけど、ちょっとガッカリしてしまいます。せっかくのOB訪問なのに、ネットでみればわかることを聞くのはもったいないなって思います」(大手航空会社3年目 S・Tさん)
「”なぜこの企業に興味を持ったのか”というのを私は毎回聞いているんですけど、そこで自己分析ができている人は説得力のある答えを出してくれます。自分の経験などと結びついた動機を簡潔に伝えてくれるとわかりやすいですね。それにうちの会社だけでなく、業界全体の現状を把握できている人は、より深いことを聞いてくるので話していておもしろいし、印象はすごくいいですよ」(大手飲料メーカー4年目 M・Aさん)
「対話能力は社会人になっても必要なものです。私の質問の答えに対して、”なぜそう思うのか”と深堀りしてくれる人やそれに関連した質問で会話を広げられる人は好印象ですよね。話していても楽しいですし、この人と働いてみたいなって思えますよね」(大手総合商社3年目 A・Oさん)
大手企業の社員から聞いたOB訪問で学生を評価するポイント3つを紹介したが、じつは基本的なことを見られていることが判明! 実際に企業で働く社員の方に会うからといって難しいことを考える必要はないようだ。自己分析や業界・企業研究はESや面接においても欠かせないもの。早い段階でまとめておくとスムーズに就活を進められること間違いなし。
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大切なのは事前準備だ!
自己分析、業界・企業研究 をしておこう!
OB訪問という限られた時間を有意義に使うためには準備が必要だ。まだ就活に本腰を入れてないという人も最低限の自己分析、業界・企業研究をしておくとベスト。完璧じゃなくても、”自分がなぜこの業界を目指そうと思ったのか”、”この企業がどんな取り組みをしているのか”というのはあらかじめ把握しておこう!
OB訪問の準備においてのポイントは……
・軸を固めること
・採用ページや説明会での情報を整理して把握すること
・質問する内容を決めておく
「今の時季、就活を始めたばかりの人も多いと思いますが、現時点でいいので自分の軸をしっかりと持っておくことが大切だと思います。軸がないと”その企業が本当に自分にあっているのか”や”やりたいことができそうかどうか”という判断ができないと思います。なので、未完成でもいいので、自分の軸をある程度固めた方がOB訪問も充実すると思いますよ」(大手飲料メーカー4年目 M・Aさん)
OB訪問をしてその企業のことを知ることは重要なことだが、ただ知るだけでは意味がない。その企業が本当に自分のやりたいこと、求めていることに合っているのかどうかを判断しなければならない。そのためにも就活の”軸”を固めておくことが大切なようだ。
「事前に質問する内容を準備しておいた方が、印象を悪くすることはないのかなって思います。何を聞こうか考えると必然的に企業のことを調べてると思いますし、情報の取捨選択ができて聞きたいことがより明確になるんじゃないかなと思いますよ。もちろん準備したことだけではなく、会話の流れで質問を選ぶのも大切です」(大手ベンチャー企業4年目 T・Oさん)
社員の人は質問のクオリティも見ているようだ。その場しのぎの質問は、学生が思っているよりも社会人の先輩たちに見透かされているかもしれない。それに聞きたいことがまとまらずに質問ばかりになってしまうのもよくない。限られた時間の中で"何が聞きたいのか"、"どんな情報を得たいのか"というのをあらかじめ整理しておくことが重要だ。
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OB訪問当日にするべきことは?
遠慮はNG! 相手のリアルに迫る質問をしよう!
「競合他社との違いってなんだと思いますか?と聞かれても、正直なところわからないこともありますし詳しいことが答えられません。それよりも私がやってる仕事の内容やそのやりがいとか今後のキャリアの展望など、その人にしかわからないことを聞いた方がその会社の雰囲気がイメージしやすいと思いますよ。社員ひとりにフォーカス当てて話を聞いても、”意味があるのか?”と思われるかもしれないですが、個人のリアルに迫る話を複数人から聞くことで、その会社の本質により近づけるのではないかと思います。またOB訪問をしていないほかの就活生が知らない側面を知っていることは面接などで強みになると思いますよ」(大手航空会社3年目 S・Tさん)
OB訪問でその企業の情報や業界のことを知ることはもちろん大切。だけどその人の経験や考えていることにフォーカスした質問の方が企業の内側がよりリアルに見えてくるようだ。その質問の内容は営業といってもどのような仕事内容で1日が動いているのか、部署の雰囲気やどんな人が多いのかなどでも大丈夫。その人が入社してから今までこの会社で働いてきた理由や思いに迫ることが大切だ!
これはダメ! OB訪問でやってはいけないこと。
・遅刻やドタキャン
・マナーのない態度や姿勢
・1問1答で会話を進めること
遅刻、キャンセルは相手の時間を無駄にしてしまう!
当たり前のことではあるが、絶対にやってはいけないことが遅刻やドタキャン。印象が悪くなるのはもちろんのこと、エントリーや面接に影響が出る可能性もあるから要注意。お忙しい社員の方の貴重な時間を割いてもらっているということを忘れずに。
話しているときはきちんとした姿勢で聞く!
こちらも基本的なことだが、その人のクセや小さな態度が悪い印象を持たれてしまう可能性があることに気をつけよう。緊張から落ち着きがなくなってしまったり、ソワソワしてしまうのはマイナスポイント。相手の目を見て落ち着いて話した方が好印象だ。基本的なことを見られているということもしっかり意識しておこう。
質問の答えから会話を深めることが大切!
自分が投げかけた質問の返答に対して「はい。ありがとうございます」と言って次の質問に進むのはNG。コミュニケーションが取れないと見られてしまうかもしれないし、準備不足と思われてしまう。社員の方の話を聞きながら次の質問を考えるのは難しいかもしれないが、相手の答えに対して自分の感じたことや考えを一言添えたり、ちょっとした疑問を投げかけるだけでも大丈夫。機械的な会話にならないように気をつけよう。
実際に大手企業で働く社員から聞いたOB訪問のポイントはいかがだっただろうか。OB訪問は実際に企業で働く人からリアルな声が聞けるチャンス。有意義な時間を過ごすためにも今回の情報を頭に入れておいて損はない! それに選考に影響するかもしれないから、事前準備はしっかりとしておこう!