2019.12.09
ハタチの経済学 vol.19後編外国株への投資は難しい……⁉
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。海外の株式に投資するには、それなりの勉強と準備が必要です!
【外国の会社の株を日本で買えるの?】後編
自分で選んで買うなら
きちんと勉強を!
普通に日本の会社の株を買うように、外国株もこの国のこの会社の株を買う!ということもできます。投資をするなら手数料もお得なネット証券で始めようかなと思っている人がきっと多いかと思いますが、証券会社のサイトを見れば「外国株式」というページがあります。証券会社によって取り扱っている国は違いますが、アメリカ、中国、韓国、ロシア、インドネシア、タイなど、いろいろな国の株を買うことができるのです。
ただ難しいのが、日本のことであれば日本に住む私たちからしたら"今は株価が上がってる""この業界はこれからのびそう"などといった情報が入ってきやすいのですが、外国のことは自分で積極的に調べていかないと、情報が全然入ってきません。世界の基準であるアメリカは安定していると思いきや、何となく聞いたことのある人もいるかもしれませんが「リーマンショック」という経済的に大きな出来事が起こったりと、いつ何が起こるかわからないのです。さらに今絶賛成長中の新興国の経済や社会の事情にめっちゃ詳しいという人もほとんどいないはず。とはいえ、日本は日本で景気がよくないので、国内・国外どちらの株を買うかは難しいところなのですが……。
証券会社のサイトには、どこの会社の株が売れているかというランキングが表示されていたりもします。外国株にも日本の株のように、最低何株から買えるというのがそれぞれあり、決して安い金額ではありません。それでも、アプリや投資信託以外で、自分で選んだ外国の会社の株を買ってみたい
と思うのであれば、まず気になる国のことをしっかり調べてみるのが第一です。
難しいけど確実に
勉強にはなりますよ!
そうはいっても、ダイレクトに外国の会社の株を買ってみるというのは外貨預金と同じように、やはりちょっと上級者向け。でも外国の情勢などすごく勉強にはなるというのは間違いありません。ただ他の投資より勉強のコストも時間もかかりますし、違う国のこととなると身近でない分、何が起こるかわからないせいで損をする可能性も大きいです。
それでもチャレンジしたい! という人はお金に余裕を持ってから、無理のない範囲で準備をした上で始めるようにしましょう。気軽に外国の経済状況を勉強をしつつ投資もやってみたいなと思う人は、まずはアプリでの投資や投資信託も考えてみてくださいね!
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
Instagram/@cae0813
Twitter/@yokokawakaede
撮影/榎本洋輔