2020.05.15
体毛濃い目のメンズに捧ぐ!「ムダ毛」と呼ばせない、毛との付き合い方。
第一印象を左右する「清潔感」問題。モテたい学生から初対面の人と会う機会の多いビジネスマンまで、全世代のメンズにとって身だしなみを整えることは必須だ。そしてその身だしなみにおいて大きな要素が「体毛」。もともと毛の濃い体質の人も当然いるけれど、”濃すぎる”という印象を与えてしまうとどうしても清潔感からは遠ざかってしまう。じゃあどうするのが正解か?気になるけど人には聞きづらい「体毛」について徹底的に考えてみた!
目次
■体毛が濃い原因とは?
■「毛深い男」、女子目線ではどう映る?
■「手入れしてる感」の出し方
■ムダ毛処理の方法とメリットデメリット
■まとめ
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体毛が濃い原因って何なんだ?
そもそも体毛が濃い人、そうでない人の違いは何なのだろうか。毛が濃い原因とその仕組みがわかれば、自分に合った対策が立てられるはず。ということで、まずは体質や生活習慣など、体毛が濃くなる大きな原因をまとめて紹介する。
・男性ホルモンの量が多い
一般的に、頭髪以外の体毛は「テストステロン」という男性ホルモンによって生え、育っていくもの。体内で分泌されるテストステロンの量が多ければ多いほど、体毛もそれに比例して濃くなっていく。
このテストステロンは体毛以外にも「男性性」を強くする働きがあるとされ、運動による筋肉の増強を促したりするなど、いわゆる「男らしさ」を司るものでもある。
・遺伝によるもの
人間は遺伝子によって毛穴の数が決まっているという。つまり、生まれつき毛穴の数が多い人は当然毛穴の数ぶんだけ体毛が生えてくるし、生まれつき毛穴が少ない人は前者に比べて生えてくる毛の量も少ないということ。両親が体毛の濃い人であれば、自分の体毛が濃いのも遺伝によるものかもしれない。(両親が薄いのに自分だけ……というケースもあるが、その場合は隔世遺伝の可能性もある)。
・食生活によるもの
前述の「男性ホルモン」と関わる話にはなるが、男性ホルモンの分泌を促進する食べ物を積極的に摂っていると、おのずと体毛が濃くなることにも繋がってくる。具体的には動物性タンパク質を多く含む卵や肉類、魚類などや、アボカド、ヤマイモ、ニンニク、ニラ、ネギ、タマネギなど。このうちタマネギなどに含まれる「アリシン」という成分は熱に弱いという特徴があるが、ビタミンB1とくっつくと熱に負けない「アリチアミン」に変化。ビタミンB1を多く含む豚肉は同時に動物性タンパク質も摂取できるため、豚肉の生姜焼きや餃子などを頻繁に食べていると男性ホルモン(≒テストステロン)が多くなりやすい。
・過度な筋トレ
テストロステンには筋肥大を促進させる働きもあるため、ハードな筋トレを繰り返すことでテストロステンが多く分泌され、その結果体毛が濃くなることも。また、筋トレ自体ではそこまで影響がなくとも、筋肉増強目的でプロテインをたくさん摂取すると、それもテストロステンの分泌量の増加につながる。
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毛深い男、女子目線ではどう見える?
普段から脱毛やシェービングなど、自身のムダ毛処理に関して妥協のない女子のみなさんは男のムダ毛にもシビア。「男性=女性より毛深いもの」と理解はあるものの、生やしっぱなしでボサボサのムダ毛は清潔感がなく見えるとの意見が多数。街で匿名アンケートを敢行した際の意見を下記にいくつかピックアップした。
・喋ってるときに、ほっぺに毛がチョロチョロ
「頬の産毛や伸びかけのヒゲが目につくと“う~ん……”と思っちゃいますね。そこまで気がまわらないのかな、と思いつつ、やっぱり気にしてほしいなって気持ちがあります。彼氏だったら冗談ぽく“ちょっと~!”とか言えるけど、ただの友達なら指摘はできない……」A.Oさん(20)
・シャツの袖から覗く腕毛に「ヒッ……!」
「基本的には男のコだから別に毛が生えてても気にならないんですけど、シャツが似合うさわやかな人が意外と毛深い、みたいなのはうれしくないギャップかも。腕時計に腕毛とか手の甲の毛が挟まれてる感じとか(笑)。見えないようにしてほしいかも」R.Hさん(18)
・ジャングルのようなスネ毛が汗でぺっとり
「けっこう暑い日に、彼氏が短パンをはいてたんですよね。けっこうスネ毛の濃い人だったんですけど、脚に汗をかいてて毛がぺっとりワカメみたいに脚に張り付いていて……。それで嫌いになることはなかったものの、ほんのちょっと隣を歩いてるのが恥ずかしかったです……」K.Iさん(22)
たとえ生まれつきの体質で毛深い人であっても、身だしなみとして鼻毛などの明らかなムダ毛はカットする、ヒゲは剃り残しのないように剃るなど最低限のケアは欠かさずに行うべし。「手入れをしている」というのがひと目でわかる小綺麗な見た目をキープしていれば、女子からの印象も悪くない。
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じゃあ「手入れをしている感」をどう出す?
世の中に体毛の薄い人、濃い人それぞれいるということは重々承知のうえで、それでも「濃すぎる」ように見えてしまう体毛は清潔感の大敵。じゃあ体毛の濃い人は、どうやって「手入れしている」雰囲気を出すべきか。
目立つ毛を整える
全身の毛をくまなく処理するのは正直面倒くさい。かつ、時間も手間もかなりかかってしまう。手っ取り早く清潔感のある見た目を作り出すには、目立つ部分の毛をキレイに整えるだけでOK。「目立つ毛」とは、眉毛、鼻毛、ヒゲ(顔まわりの産毛)、腕毛、スネ毛、指毛など、服を着ていても見える範囲にあったり、人とコミュニケーションをとる歳に目線がいく部分にある毛を指す。
とくに髪の毛含む顔まわりの印象は初対面の際の第一印象を大きく左右するため、ここに気を遣うだけでもかなり違ってくる。
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「ムダ毛を整える」具体的な方法まとめ
ひとくちに「ムダ毛処理」といっても剃る、抜くなどその方法は様々。それぞれの自己処理方法について、メリット・デメリットを含め詳しく解説していこう。
「剃る」/ヒゲ、眉毛(広い範囲)、全身
「ムダ毛処理」といえば、の定番方法がコチラ。カミソリや電動シェーバーを肌にあて、ムダ毛を剃っていく方法。自分の手で確認しながら進めることができるため剃り残しが少なく、また肌に刃を直接当てるため、剃りたい部分の毛を根元からキレイに、すばやく剃りやすいことが特徴。比較的安価で済むのもうれしい。
デメリットとしては、刃による摩擦で肌にダメージを与えてしまいやすいこと、また、剃った後の毛の断面が斜めに広く残るため、全体はツルリとしても剃り跡がポツポツと目立つ、というのも難点。しかし、最近ではカミソリの上下に摩擦を防ぐソープや刃ガードがついている、肌へのダメージを考慮した商品も増えてきている。
「抜く」/ヒゲ、眉毛(細かい部分)、鼻毛、全身
毛抜きやピンセットを使い、なくしたい毛を1本1本抜いていく方法。肌を濡らしたりする必要がないので、気になったときにすぐ処理できる点でもっとも気軽なムダ毛処理方法と言える。メリットとしては費用が安価で済む点、またカミソリと違い、毛を毛根から抜くため処理後の毛の断面が表に出ないため、抜いた跡がわかりにくいという点。
しかし、一度やってみればわかるが「毛を抜く」ので当然抜くときに痛みが生じる。鼻毛やヒゲなど、皮膚の薄い部分や粘膜に映えている毛を抜くと毛穴が傷つき出出血する場合もあるので注意が必要。放置すると毛穴から雑菌が入り、肌トラブルの原因にもつながる。またこの方法では一度に広範囲の毛を処理することが難しいため、脚や腕など範囲の広い部位を処理する際は時間がかかるというデメリットもある。
「切る」/眉毛、鼻毛、腕毛、すね毛など
前述の「剃る」場合も「抜く」場合も、ムダ毛をできるだけ根元から目立たなくするという処理方法。一方で、ある程度の存在感は残したまま長すぎる部分のみハサミなどでカットする、という選択肢もある。100ある毛をいきなりゼロにするのではなく、50程度に短くすることによって見た目の軽さを出すイメージで、自然な男らしさは保ったまま、「毛深い」という印象をおさえて元から薄かったかのように整えることが可能。ツルツルにするのは抵抗があり、ある程度ナチュラルに整えたいという人にオススメ。肌に刃が触れないため、肌へのダメージを抑えられるという利点もある。
ハサミを使用する場合、短い箇所と長い箇所で見た目にムラができやすい点に注意。また切りすぎて短くなりすぎてもチクチクとまばらに生えているように見えてしまうため、バランスを見ながら少しずつ切りそろえていくのが難しい。
最近はパナソニックのボディトリマーなど、アタッチメント付きのトリマーが多いので、自分の好きな長さに合わせて全体をキレイにカットすることが可能に。
「除毛」/腕毛、ワキ毛、すね毛など
毎日生えてくる毛を剃ったり抜いたり切ったりするのはめんどくさい、という人に知っておいてもらいたいのが「除毛」という方法。市販されているのは主にクリーム剤だが、毛を溶かす成分の入った薬剤を肌に塗布し、根元から溶かすことによって表に出てくる毛を減らすというもの。「溶かす」といっても毛根を破壊するわけではないので、時間が経てば元通り生えてくるものの、カミソリやハサミで処理するよりは毛が生えてくるスピードが遅くなる、という点がうれしい。また、カミソリと違って毛をスパッとカットするわけではないため、生えかけでもチクチクした感覚がないのもメリット。
しかし、薬剤を肌に直接つけるため、肌への刺激や負担が大きいというのが最大のデメリット。肌が弱い人は事前に必ずパッチテストをして、頻繁な使用は避けるなどの対策が必要。
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生えてくる毛を減らす、というなら「脱毛」も視野に入れて
とにかく日々毛を気にしながら生活するのがストレス……という人は思い切って「脱毛」という手段もアリ。最近ではメンズ脱毛サロンやプランも増えてきており、エステでの脱毛なら比較的安価で行うこともできるところも。家電量販店で購入できる自宅用の脱毛器もあり、多少投資しても自己処理で済ませたいという人から支持されている。
そもそも「脱毛」とは?
脱毛とは、ざっくり言うと毛を毛根から除去してその毛穴から「生えてこなく」するもの。脱毛にもさまざまな方法があるが、今の主流は「光脱毛」「レーザー脱毛」と言われるもので、毛穴に強い光を当て、毛根を焼くことによって破壊するという手法。大きく分けると医療機関で行う「永久脱毛」とエステサロンで行う通常の脱毛とがあり、永久脱毛のほうが光の強さレベルが高いのでより脱毛効果が高いと言われている。費用はピンキリだが、エステは数千円~数万円、医療機関は数万円~数十万円とプランによってもかなり幅がある。
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まとめ
濃い体毛に悩んでいるなら、まずは自分にどんな原因があるか可能な範囲で調べてみること。そして適度な清潔感を保つため、自分に合った方法で毎日のグルーミングを習慣づけることが大切。もしグルーミングにともなう肌荒れや傷みがどうしても気になる……という場合は、お金を貯めて「脱毛」という選択肢もあるということを覚えておこう。
一生付き合っていく自分の体毛。うまい向き合い方を見つけて、身だしなみを”楽しめる”ようにしよう!