2019.03.25
ハタチの経済学 vol.11前編初心者が手を出すなら"投資信託"がオススメ!
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。投資に興味はあるけど、どの銘柄をどれぐらい買えばいいかわからない……。そんな初心者は、ローリスクな"投資信託"から手を出してみてはどう?
【初心者におすすめな"投資信託"の実態】前編
「投資信託」って
堅苦しいイメージ……?
普通の生活で「投資信託」という言葉を知る機会って、あまりないですよね。この連載で初めて見たという人も多いのではないでしょうか?
何だかお堅い四字熟語のようですが、じつはポピュラーな投資方法だったりします。そして、投資を始めてみたいなと思っている人にとってもハードルが低い、初心者向けとも言える投資が投資信託。今回はそんな投資信託についてお話しします!
株式投資と投資信託の
共通点と違うところ
投資信託とは何かを知るために、まずは株式投資についてお話ししておきましょう。株式投資はいわばチケットの売買のようなもの。会社が発行した会社運営のためのチケット(いわゆる株式)を買うことで特典をもらったり、チケットを転売することにより利益を得る仕組みです。
自分で好きな会社の株を選んで自由に購入できるのはいいのですが、つねに金額が変わるのが株式なので、売るタイミングを見計らって価格の変動をずっと観察したり、これから高く売れそうな株を判断したりと、利益を得るためには時間と知識を使って工夫をしなくてはなりません。
株式投資が1企業の単品チケット=一つの投資先しか選べないとしたら、投資信託は「お菓子の詰め合わせセット」のようなものです。お店がいろいろなものを味わえるようバランスよくお菓子を選んでくれるように、運用のプロがバランスよく選んだいろいろな投資先に投資することができるのが大きなポイント。
予算も含めてどんな詰め合わせにするか自分で決めた後は、それを使って利益が出るように頑張ってお金を動かしてくれるのはプロ。基本的には私たちはお任せしておくだけでOKなので、とっても楽なのです。
まだまだあります、
投資信託のメリット
それ以外にも投資信託のメリットはたくさんあります。
一つ目は軍資金があまりかからないこと。投資信託は100円や500円といった少額のコインからでも購入することができます。
二つ目は、プロにお金を増やす作業を任せられるということ。先ほどもお話ししたとおり、知識も時間もない初心者はプロにお任せすることで損をするリスクが減ります。
そして三つ目は、複数の投資先に投資をすることができるということ。1種類だけ入ったお菓子の箱なら、その1個がまずかったらガッカリしちゃいますが、詰め合わせなら、1個がまずくても他がおいしければ満足ですよね。
投資信託は1つのセット商品ではありますが、その中でいろいろな投資先に投資をしているので、たとえ1カ所で損をしてしまっても、他でカバーできるので、大きな損失を避けることができるのです。
〈vol.11後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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