2019.05.13
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」 Vol.4大手通信会社に内定したR・Kさんの場合
5月も中旬となり、自己分析や説明会、ESの提出など必死に取り組んできた就活もいよいよ大詰め。きたる6月1日に向けてさらなる準備を進める人いれば、不安が募る就活生も多いハズ。”先輩!どうやったら内定がもらえるんですか!”ともう率直に聞きたいという就活生諸君は必見! ここでは憧れの企業で働く先輩たちがどのようにしてここから内定を手にしたのかを1問1答形式で紹介! 迷いや不安、焦りの解消につながる体験談を見逃すな!
大手通信会社に内定した
R・Kさん
まずは基本情報をチェック!
●大学・学部
早稲田大学 教育学部
●志望業界
金融、通信、百貨店
●エントリーした企業数
約30社
●6月1日時点で選考を受けられた企業数
10社
●内定をもらった企業数
2社
●就活を始めた時期
3年生の12月
●学生時代に力を入れて取り組んだこと
アルバイト
●アルバイト
アパレル
●ゼミ
所属あり
●留学経験
なし
●資格など
なし
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早速、1問1答スタート!
Q.企業選びの基準を教えてください!
A.形のないものを売る仕事ができること
みんなが知っている企業かどうか
「もともとコンサルティング営業に興味があって、その人のニーズにあった”コト”を提供したいなと思っていたんです。それに加えてアルバイトで服やスーツなどの販売の経験がきっかけです。既製品を売るときにニーズに合ったお客さんには買ってもらえるけど、ニーズに合わない人には届かないという壁を感じたんです。当時はアルバイトだったのでそこからどうすれば購入につながるのかわからなかったんです。その経験からモノではなく方法を提供したいなと思いはじめ、いろんな企業をみました。あとは単純に大企業で働きたいという気持ちで企業を選んでいましたね(笑)」
Q.内定先を選んだ理由は?
A.第1志望だったから
OG訪問をした社員のひとが”人”を大切にしていたから
「単純に第1志望の企業から内定をいただいたので、悩むことはなく決めました。私のやりたい仕事に”働いている人が楽しいと思える仕事場、働きやすい環境を作る”というのがあって、内定先の企業理念、業務内容がしっかりとマッチしていたのも要因です。またOBOG訪問をしたときに、社員の方はもちろん、お客さんを大切にして働いているという話を皆さんがしていたんです。社風もすごくよくて、雰囲気が素敵だなと思ったので決めました」
Q.面接で1番聞かれたことは?
A.周囲とうまくいかなかったこと、またそれをどう乗り越えたか
「”学生時代に頑張ったことは?”というのは絶対に聞かれることだと思うんですけど、その中で上記のことを聞かれることが多かったなという印象があります。内定先もそうでしたがほかに受けた企業のほとんどで聞かれました。私はアルバイトでリーダーシップを取ろうとしたとき、最年少だったということもあって批判されたことを話しました。内容や話の規模はどのようなものでも大丈夫だと思いますが、しかりと自分がどう思って、なぜその行動をしたのか。またその結果を根拠づけて話すことが大切だと思います」
Q.面接で1番難しいなと思った質問は?
A.カスタマーエクスペリエンスを実感したことはありますか?
「これはお客さんが商品を認知→購入→再び商品買いたいと思わせるをまでの一連の流れのことを指すのですが、そもそも、この横文字の言葉が何なのか理解するのに時間がかかってしまいました(笑)。緊張している中でいきなり出てきたワードだし、あたりまえのように買い物をしているので意識したことがなかったので、思い出すのが大変でした。就活をしているとビジネス用語や、難しそうな言葉がたくさん出てくると思いますが、じつは日常の中にヒントがあったりするんですよね。自分の生活の中で当てはまる体験があると簡単に話せると思うので、意識しておくと面接でスムーズに答えられるかもしれないです」
Q.面接での自己PRのコツは?
A.見た目とのギャップを先に伝える
「これはOB訪問した際に教えていただいたことなんですけど、”最初のあいさつで明るい印象をあたえられる人が、そのあとに”私は明るい人柄で~”と言っても、それは面接官もあいさつの時点で何となくわかるんです。それよりも”こう見えてじつは思慮深い人柄なんです”ということを言葉でしっかりと伝えたほうが面接官の印象に残りやすいよ”って言われたんです。私自身、初対面の人にもテンションが高い人という印象を持たれることが多かったので、この方法を使うと面接官の反応もよくて、役立ちました」
Q.自己分析はどうやってやりましたか?
A.アピールしたいことの根拠づけをする
なぜ? を5回繰り返す
「私の場合は自分が面接で何をアピールして何を伝えたいかというのが就活を始めたときに頭の中に3つ浮かんでいたので、それぞれに対して”なんでそうなったのか”を5回くりかえして根拠づけをしていました。それぞれの経験の中で、3つに共通していることを抜き出して自分がどういう人柄なのかという軸を固めていきました」
Q.通信系の企業を受けるときにやっておいたほうがいいことってありますか?
A.業務形態を把握しておくこと
「これは業界関わらず必要なことだとは思いますが、たとえば法人営業と代理店営業では仕事内容がまったく違うので、それぞれ分野の仕事を理解しておくことが大切だと思います。法人営業をしたいと思っていてそっちの分野だけ熱心に頭にインプットしていても、面接で代理店営業のことを聞かれて答えられなかったら印象が悪くなる場合もあると思います。その企業にどんな仕事があるのか丁寧に理解することが大切ですよね」
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ここでRさんの就活スケジュールを紹介!
●12月
企業の座談会に参加する
「周囲の友人が就活を始めていたので、とりあえず何かやってみようと思って参加してみました。このときはほとんど自己分析や業界研究などをしていなかったのですが、座談会で社員の方の話や一緒に参加した人の話を聞いて本格的にやらなきゃという原動力になりました」
●1~2月
先輩とご飯に行って自己分析と早期選考にエントリーする
「12月の座談会以降、あまり就活らしいことはできなかったのが本音です(笑)。ですが先輩とご飯に行ったときに、”そろそろES出せるところもあるからとりあえず提出してみな”と言われるがままに提出しました。そこから本格的に始めないといけないなと思い、自己分析を始めました」
●3月
大学の説明会に参加しながらESの準備を進める
「大学で開催される説明会に参加していました。1週間くらいかけて数多くの企業の説明会があったので、その週はほとんど説明会で埋まってしまいました。あとは早期選考の2次面接などもあったのですが基本的には自己分析を詰めて、ESを作り始めていました」
●4月
OBOG訪問をして、リクルート面談が始まる
「自己分析、ESが3月末にある程度出来上がったのでOBOG訪問を始めました。企業によってはリクルーターがついてくれて面接の練習や自己分析や自己PRで足りない部分を指摘してもらいました。リクルーターとの面談をすることで選考が先に進んだりする企業もあるし、面接練習や自己PRのフローを作ってくれたりするので、機会がある人は個人的にですが参加するのをオススメします」
●5月
選考の早い企業の面接がスタート
「説明会や座談会に参加していた企業の選考が始まりました。私の場合、早めの選考が5社あり、なかには大手の企業もあったので緊張感をもって進めていきました。5月は割と落ち着いてくる時期だと思うのですが、面接がない日もスタバに行って自己分析をしたり頭の中で面接のイメージを繰り返していました」
●6月
大手企業の面接がスタート。早期の企業は最終面接を受けて内定を獲得
「基本的には6月1日に面接を開始する企業がほとんど。この時点で面接に進める企業が10社あったのでスケジューリングが大変でした。1次面接の翌日に2次面接の案内が着たりするので、志望度の低い企業のは辞退することもあるのですべては受けられないと思います。私の場合、3社ほどは早期の最終面接で内定も出ていたので比較的、気持ちに余裕があったのでよかったです。1週間もかからないくらいで第1志望の企業から内定をもらえたので、残っていた選考、内定は辞退しました」
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先輩のスケジュール管理法をご紹介!
こちらはRさんが実際に使っていた手帳と就活㊙︎ノート!
「スケジュールはあまり詰めないようにしていました。どうしても重なってしまったり、一週間みっちりということもありましたが余裕を持てるようにしていました。ノートは説明会や座談会で聞いたことをほとんどすべて書いていました(笑)。こんなにメモする必要は正直あまりないと思います」
●スケジュール管理のコツは?
・志望度の高いESは10日前に出す
・できるだけラッシュ時の予定は入れない
・必ず遊ぶ日をつくる
「1つは志望度の高い企業のESは焦って書きたくなかったので、10日くらい前に出すようにしていました。前もって書くことでほかの企業のESも余裕をもって書くことができたのでよかったです。でも10日前はさすがにやりすぎたかなと思っています(笑)。2つ目はラッシュ時の選考はなるべく避けていました。頭が起きるまでに時間がかかるタイプなのと都心まで家が遠かったのもあり、通勤ラッシュの満員電車は疲れちゃうんですよね。なので自分がしっかりとパフォーマンスできる時間帯に予定をいれていました。3つ目のものはやはりストレスは溜まってしまうし、悩んで落ち込むこともあったので必ず遊ぶ日を作っていました。溜め込むと余計にストレスになってしまうので、日程を上手く調整してリフレッシュしていました」
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まだまだ続く、本音の1問1答!
Q.就活で1番つらかったことは?
A.志望度の高い企業からお祈りされたこと
交通費でお金がなくなったこと
「やっぱり志望度の高い企業の選考に落ちてしまうとやっぱりショックでしたね。涙を流すことも多々あったので悔しかったです。そんなとき、私はサンボマスターの”できっこないを やらなくちゃ”を聞いて元気を取り戻していました(笑)。あとは友達に話を聞いてもらったりしてなるべく自分だけで溜め込まないようにしていましたね。あとは交通費をはじめ、カフェにいったりすることが多く、お金が無くなって遊べないこともあってちょっと辛かったです(笑)」
Q.就活生が今の時期(5月)に考えるべきことは?
A.面接の練習とリフレッシュすること。
「ここまでいろんな予定を詰め込んで、ESも出し終えたころだと思います。そんな自分を少し褒めて、すこし遊んでリフレッシュしたほうが個人的にはいいと思います。そのほうが次の面接への気持ちが作りやすいし、1度落ち着くことで自分を見直すこともできると思います。でも遊びのことばかり考えていては就活モードに切り替えができないので、しっかりと面接のイメージをしておくことが大切だと思います。私は大学やバイトであまり関わりがない中学、高校時代の友達と面接練習をしていました。今の自分を知らない人と練習をすると、自分のことをしっかりと伝えられてるかがわかるのでよかったです」