2019.07.10
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」 OB訪問編 Vol.2内定したばかりの2020年卒に聞いた! 最新のOB訪問事情とポイント!
今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」はOB訪問編Part2! 就活を終えたばかりの大手広告会社、大手コンサル会社に内定をもらった2020年卒の大学生に直接聞いた、OB訪問のポイントをご紹介! ”OB訪問ってどうすればいいのかわからない”とか”OB訪問ってよく聞くけど何を話すの?”なんて思っている21年卒・22年卒の学生たちは必見だ!
OB訪問で押さえておくべきポイント
1.質問内容を事前にまとめておく
2.その人のリアルに迫る質問をする
3.会話に流れを作る
4.お礼のメールを忘れずに送ること
1.何を聞きたいのかあらかじめ準備しておく
せっかくのOB訪問なのに、聞きたいことが聞けずに終わってしまったなんてもったいない。当日は緊張したり、ドタバタしてしまい焦ってしまうこともある。そんなとき、落ち着いて対応するためにもあらかじめ質問することを決めておこう。
2.働く人の実情から会社のことを知る
OB訪問で、会社のことや業界のことを聞くことはもちろんいいこと。だけど、その人にフォーカスした内容を聞いた方が、よりリアルな会社の実情が見えてくるはずだ。たとえば、”その人がこの会社でどのようにして働いているのか”や”趣味やプライベートに使える時間はどれくらいあるのか”などなど。仕事の内容も大切だが、こういった質問をすることで自分の働く姿がイメージしやすくなるってことだ。
3.自然なやり取りができるかどうかも見られている
聞きたいことは山ほどあるかもしれないが、かといって質問攻めになってしまうのはよくないこと。相手の返答に合わせて会話の流れをしっかり作ることが大切だ。その人の返答に対して疑問に思ったことがあれば、そのことについて質問をしていくというだけで自然な会話になる。自分のことを一方的に質問するのではなく、相手の言葉をしっかり聞いて会話をするという当たり前のようなことが社会人に重要なことのようだ。
4.お礼のメールはすぐに送る!
OB訪問をしたら、貴重な時間を作ってくれた相手に対してしっかりとお礼のメールをしよう。どんなにOB訪問中にいい印象をあたえても、お礼のメールを送らなかったというだけで非常識な人と思われてしまい、印象が悪くなってしまうかもしれない。OB訪問を終えたすぐあとにメールを送るようにしよう。深夜や、相手が仕事をしていない時間帯に送るのは失礼になってしまうから、なるべくその日の仕事をしている時間内に送ることが大切だ。
2/4PAGE
2020年卒の生の声をお届け!
2020年卒の学生のOB訪問の流れをご紹介!
大手コンサル会社に内定 明治大学経営学部S・Eさんの場合
アポ取りは企業のページから!
「アポイントメントは企業のOB訪問ページから応募ができたのでそこでアポを取るのがほとんどでした。あとはバイトの先輩がたまたま志望している業界に勤めていたので、連絡をして紹介してもらったという形で進めました。大学のキャリアセンターという手段もあったのですが、時間がかかりそうだなというイメージがあったのでキャリアセンターは使わなかったです。質問は仕事についてと仕事以外のことをそれぞれ2つくらいに絞っておきました。あとは会話の流れで進めればいいかなと思っていました。僕の場合は準備をしすぎても逆に緊張しそうだったので最低限の準備で当日を迎えました」
当日はこんな質問をした!
「仕事については、”どういうスケジュールで日々過ごしているか”、”その人が担当しているクライアントを今後どうしていくのか”などを聞きました。あとは”1週間でプライベートにどれくらい時間を費やせるのか”、”休みの日は何をしているか”など仕事とは関係ないことを聞きましたね。バリバリに働きたいという気持ちもありますが、趣味やオフの日を大切にしたいという希望もあるのでこういう質問を選びました」
お礼のメールはOB訪問の直後に送っておく!
「OB訪問が終わったら近くのカフェに入ってメールを送りました。時間に余裕のある日はカフェでメールと聞いたことをノートにまとめていました。時間がないときは電車の移動中に送るようにしていました。すぐにやらないと忘れてしまう性格なのですぐにやっていました」
3/4PAGE
まだまだ続く、2020年卒の声!
大手広告会社に内定 早稲田大学文化構想学部 S・Yさんの場合
アポは全てサークルの先輩から!
「僕は全てサークルの先輩にお願いしていました。アプリや企業のサイトからOB訪問をするという手段もあったんですけど、そういったOB訪問をたくさん受け入れている方にあまりいいイメージがなくて……。”自分の会社がすごく好き”とか”自分の経験談を話すのが好き”みたいな意見に偏りのある方もいるみたいなんです。僕はそういう人に当たりたくなかったので、先輩から信頼できる人につなげてもらったほうがいいなと思っていました。質問は企業・業界研究を進めてわからなかったことを2点だけ準備しました。それ以外は会話の中で疑問に思ったことを質問しようと決めていました」
仕事のことよりプライベートなことを聞いていた!
「僕の場合はワークライフバランスや同期と仲がいいのかなど、仕事以外のことも多く聞いていました。”実際にはどれくらい休日があるのか”や”同期の人とどのくらい遊んでいるんですか?”といった質問をしていました。自分がその会社に入って、仕事以外でも楽しめるかどうかというのが内定先を決める上で重要になってくるなと思っていたんです。そういった話なら緊張しないですし、話も盛り上がって自然といろんなことを聞けたのでよかったです」
話したことに触れながらお礼のメールをする!
「基本はどこにでもあるフォーマットのようなものを使っていたんですけど、人間味がないので、失礼のない程度で話した内容や学んだことを一言添えていました。それ以外は就活の本屋ネットに載っているようなものとさほど変わりはなかったです。このやり方が正しいかはわからないんですけど、個人的には話した内容も思い返せるのでよりインプットできたと思います」
4/4PAGE
実際のお礼メールを見せちゃいます
実際のところどう書くべき?
内定者のお礼メールを大公開!
就活本やサイトに載っているお礼のメールの書き方。でも本当にこのまま使っていいのか、アレンジを加えなきゃいけないのかわからない人も多いはず。ここではそんな悩みを解決すべく、実際に内定を得た人たちのお礼メールを紹介! これからOB訪問をする人はこれを参考にして自分なりのお礼メールを作ろう!
大手コンサル会社に内定 明治大学経営学部S・Eの場合
ーーーーーーーーーーーーーーーー
件名:OB訪問のお礼
株式会社●●
▲▲部 ■■様
お世話になっております。
先ほどOB訪問させていただきました
明治大学経営学部のS・Eです。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
■■様のご担当されている業界やコンサル業界の動向など、ホームページや説明会では知ることができない貴重なお話を伺い、非常に勉強になりました。
■■様とお話しすることで、貴社での仕事に対する理解が深まり、貴社の一員となって仕事をしたいという気持ちがより強くなりました。
今後、■■様からいただいたお話をふまえて、企業研究、業界研究を進めて参りたいと考えております。
また新たにご質問させていただくことがあるかと存じますが、その折には改めてご指導をいただけますと幸いです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「正直、しっかりとしたビジネスメールを作れる自信がなかったので、本やネットに載っているお礼メールをベースにしていました。知識とかもなかったので勉強したほうがいいのかなと思ったんですけど、それに時間を割く必要が全くないなと感じたのでテンプレのような形になりました。あとは自分の中で言い回しが気になったところだけ、言葉の使い方を調べてアレンジしたくらいですね」
大手広告会社に内定 早稲田大学文化構想学部 S・Yさんの場合
件名:OB訪問のお礼 早稲田大学S・Y
●●株式会社
▲▲部 ■■様
お世話になっております。
先ほどOB訪問させていただきました
早稲田大学のS・Yと申します。
本日はお忙しい中、お時間を作っていただき、本当にありがとうございました。
■■様からは自己PRで自分の強みをどう表現すればいいのかや、■■様のワークライフバランスなどをお話いただき大変勉強になりました。
また仕事への向上心をつねに持ちつつ、趣味やプライベートも充実されている■■様のお話を伺い、貴社に対する理解が深まると同時に御社の一員となって仕事をしたいという思いが強くなりました。
■■様からいただいたお話をふまえて、
今後の就職活動を進めていきたいと思います。
改めまして、本日は誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「僕は仕事のことよりもワークライフバランスなどを重点的に聞いていたので、企業や業界の動向みたいなことはあまり書けないなと思っていたのでこのような形で送っていました。ですがほかの人はしっかりと書いていたので、ちょっとラフになりすぎている部分もあるのかなと反省しています(笑)」
つい最近まで就活をしていた2020年卒のOB訪問体験談はいかがだろうか。OB訪問となるとつい”仕事や会社、業界の知識について聞かなきゃ”と思ってしまうかもしれないが、それと同じくらい重要なのがその人の働き方や、私生活にどう影響しているのか聞くこと。しっかりと準備をして、やる気と誠意を見せればきっと伝わるはずだ!