2019.08.26
ハタチの経済学 vol.16前編学生のうちに挑戦したい、デイトレードの話。
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。せっかく投資するなら貪欲に儲けたい!! という人向きの、いわゆる"デイトレ"について教えてもらいました。
【株式売買でガッツリ稼ぐ人になるには】前編
ガッツリ稼ぎたい人は
デイトレードで!
さて、これまで「配当「株主優待」といった"まったり株式投資"についてお話ししてきましたが、今回お話しするのは、株を短期間で売買してお金を儲けるデイトレード、いわゆる「デイトレ」についてのお話です。
"株式投資家"というと、今までお話ししてきたようにまったり利益を得たり、株主優待を貰ったりというよりも、つねに何かしらの株取引をしてめっちゃ儲けている人をイメージすることが多いのではないでしょうか。
デイトレードとは、株を買ってすぐ売ることにより利益を得るという取引方法。この「買って売る」というのを、1日に何回も繰り返します。それだけ聞くと、ただ買って売るだけなら簡単じゃんと思うかもしれませんが、もちろんそんなに簡単に利益が出るものではありません。
じつは学生のほうが
デイトレに向いてる?
まず知っておかなければならないのが、株価をずっと観察する必要があるので、スマホやパソコンの画面をつねに観察していなければいけないということ。
変化し続ける株価を見極め、今だ! というときに買い、今だ! というときにすぐ売るという作業を何回も繰り返します。売ったタイミングで利益が入ってくるので、配当金のように配当が貰える日まで待つ必要がないというのはうれしいところかもしれませんね。
配当や株主優待のようなまったり株式投資とは異なり、証券会社のそれぞれの企業の株価のページにあるようなチャートを見て研究したり、これ以上この株を持っていたら買った値段より下がってしまう! という損切りのタイミングを見極めるなど、自分で判断をしなければならない場面がデイトレードには多々あります。
ある意味ゲーム感覚な部分もあるので、ハマればおそらくすごく楽しいですし、向いている人もきっといると思います。
また、株式投資では株式市場(簡単にいえば株を売っている元締めのお店)が開店しているのが平日のみ、さらに時間帯も午前と午後の数時間だけと決まっています。社会人でフルタイムで働いていると、なかなかその時間帯に全力で株式の売買をする、株価の値動きをじっと研究するというのは難しいですから、大学生くらいの年頃のほうが、デイトレに向き合う時間もとりやすく、じつはデイトレに取り組みやすい環境なんですよ。
〈後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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撮影/榎本洋輔