2019.10.28
ハタチの経済学 vol.18前編円高・円安って何? 外貨預金は何のためにするの?
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。投資できるものは国内の株式だけじゃないんです。"外貨預金"が投資になる超基本の仕組みを知っておこう!
【外貨預金の基本とメリット・デメリット】前編
「預金」は日本円だけという
決まりなんてない!
「外貨預金」という言葉。普通預金、定期預金などはもちろんわかるけど、聞いたこともないという人も多いのでは?「外貨」というのは外国のお金のこと。つまりドルやユーロなど日本円以外のお金のことです。今回は外貨を預ける「外貨預金」の基本についてお話ししたいと思います。
通常の銀行口座であれば、日本円を日本円として預けます。これをドルなど外国のお金に両替して預けて、引き出すときにまた両替して日本円に戻すというのが「外貨預金」です。一見日本円の預金と変わらないように思えるかもしれませんが、大きく異なるのが金額が変動するところ。
海外旅行に行ったことがある人はもちろん、皆さん何となく知っているかもしれませんが、日本円と外貨の価値はイコールではないのです。「為替レート」というものがあり、1ドルあたりの日本円はいくらと、つねに金額が変動しています。何だか株価みたいですよね。
円高・円安の考え方は
きちんと知っておいて!
そこに関わってくるのがいわゆる「円高」と「円安」というもの。細かく話すと長くなるので、ガツッと簡単にまとめていきたいと思います。
〝昨日は1ドル=百円だったけど、今日は1ドル=50円だった!〞。この場合円高と円安、どちらだと思いますか? 昨日は百円だったものが今日は半分の50円。つまりドルの価値が下がって円の価値が上がったことになり、円の方が高いので「円高」になるわけです。〝昨日は1ドル=50円だったけど今日は百円〞なら、昨日は50円でゲットできたものが今
日は百円無いとダメ。さっきの逆で、ドルの価値が上がって円の価値が下がってしまったのです。この場合、円の方が安いねということで「円安」ということになります。ざっくりですが、伝わったでしょうか?
〈vol.18後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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撮影/榎本洋輔