2020.01.27
ハタチの経済学 vol.21前編投資初心者必見!ゼロから始めるNISAのお話
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。投資をするときに意外と負担になる「税金」がかからないシステムがあるんです!
【投資“超”初心者は国の制度を活用!】前編
何が「投資」のハードルを
あげているの?
さて今回は、LINEスマート投資など気軽な方法があるとはいえ「投資ってどうしても不安……」という人に知ってほしい、国が初心者向けに整備した投資の制度ついてのお話です。
そもそもですが、投資をするときには税金のことを考えなければなりません。何かしらの取引をして儲けが出たときは、税金を支払わなければならないのです。株式投資や投資信託では、基本的には口座を作る段階で金融機関が税金の支払いを代行してくれる口座を選ぶことができるため、自分でわざわざ税金を支払うということはありません。自分で税金を支払う方法をとることもできますが、その場合は確定申告をして、納める税金を計算する必要があります。つまり、金融機関に税金の支払いを代行してもらう口座を作るなら確定申告はする必要がなく、代行してもらわない口座を作るなら確定申告が必要ということです。ただでさえ複雑な投資ですが、税金や確定申告のことが絡むと、余計めんどくさくなってきてしまいますよね……。
選びやすくて非課税の
初心者向け投資制度
そこでチェックしておきたいのが、NISAとつみたてNISA。これらは国が投資を促進しようと整備したもので、儲けが出ても税金がかからない=非課税というのが何よりのメリットとなっています。
NISAというのは、株式投資や投資信託などを、投資をした年から最大5年間、年間120万円までであれば、配当金や売買した時の利益に本来かかる税金がかからないという制度。証券会社によって取り扱い商品は変わってきますが、とりあえずどこかの会社の株をゲットして株式投資なるものを始めてみたい! という人はNISAの口座を作るのがいいかもしれません。
それ以外に、定期的に決まった金額を積み立てる「つみたてNISA」というものもあるのですが、それは次回(2月10日更新)ご説明しますね。
〈後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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