2020.04.13
ハタチの経済学 vol.22後編ゲーム感覚で貯金、が新時代のルール!?
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。貯金するのって現金を持ち歩いたり、通帳に記帳したり、けっこう面倒。スマホアプリを賢く使って、その面倒さを解消しましょう!
【いまや貯金も”スマート”フォンで!】後編
貯金アプリの特徴としては、「しらたま」は家計簿アプリ「マネーフォワード」と連携をします。それにより、積立の貯金やおつり貯
金だけでなく、ネット通販で定価から値引きされた額を貯金できる"値引き貯金"をすることもできます。このアプリに対応しているネットバンクは住信SBIネット銀行のみ。
一方「フィンビー」は、1日に歩いた歩数や歩かなかった歩数で金額を設定できる"歩数貯金"、一定の場所へ行ったら特定の金額を貯める"チェックイン貯金"、お弁当を作ったら貯金など自由にルールを決める"マイルール貯金"など、ゲーム感覚でいろいろな貯金方法を設定できるのがポイント。さらに、「フィンビー」には"シェア貯金"があり、家族や恋人、友達とアプリ上で同じ貯金箱に貯金をしていくようなイメージで一緒に貯金をすることもできます。
彼女と旅行するために一緒に貯金をしていくなんてこともできちゃうんですよ! こちらは対応しているネットバンクも多く、住信SBIネット銀行だけでなく、みずほ銀行やその他の銀行にもいくつか対応しています。細かいルール設定やシェア貯金などいろいろな貯金方法を選びたいという人は「フィンビー」がおすすめで、シンプルに貯めていきたいという人は「しらたま」がおすすめです。
ネットバンクの利用を
怖がらないで!
そして、貯金アプリを使うにあたってぜひ作っておいてほしいのがネットバンクの口座。いま説明した貯金アプリに共通して対応しているのが住信SBIネット銀行です。開設もインターネット上で行うので簡単で、もちろんコンビニでお金を引き出せますし、通常ならかかってしまう他の銀行あての振込の手数料が無料だったりと、便利でお得なポイントがたくさん。また、前々回でお話しした「つみたてNISA」などもネットバンクの証券口座で始めることができるので、ついでに証券口座も開設しておくといいですよ!
貯金アプリの仕組みは、アプリを通して貯金用の口座にお金を移して貯めていくというもの。方法自体はオーソドックスなので、やろうと思えばネットバンクでなく、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクでも貯金のための口座を別に作って、自分で口座を分けて貯金するということはもちろん可能です。
しかし、アプリ貯金のなにより便利なところは、スマホ上で気軽にいろいろな貯め方ができるというところ! もちろん登録は無料で難しいことはとくにありません。
キャッシュレス化がますます進んでいくこれからの時代は、アプリでスマートに貯金をしていきましょう!
〈vol.23に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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