2018.10.08
ハタチの経済学 vol.7前編投資でお金を増やそう!
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それなら専門家に聞くのが一番! 身近なお金の仕組みや疑問について、ファイナンシャルプランナー・楓先生に1から教えてもらいましょう。今回はお金を増やす“投資”について、基本の仕組みを解説します。
【投資って何? 本当にオイシイの?】前編
投資でお金が増える仕組みとは?
今年は「仮想通貨」が何かと世間を騒がせていましたね。アプリで気軽に始められるし、みなさんの中にも、ちょっと興味があるという人、もしくはもうすでに持っている人もいるのではないでしょうか。また経済の話題で「株」や「FX」という単語を耳にする機会もあると思います。今挙げたものは、すべて〝投資〞と言えるもの。今回は、お金を増やすための方法、〝投資〞についてお話ししていきたいと思います。
まず、投資とはどういうことを言うのでしょうか? これは、金額の変動がある何かを、安く買って高く売ること。バイトのように自分が働いてお金を稼ぐのではなく、お金を動かしてお金を増やす仕組みですね。それだけ聞くとメリットしかないように思えるかもしれないですが、ひとつ大きく注意しておかなければならないことがあります。それは元金よりもマイナスになってしまう可能性もあるということ。もしも最初の金額が千円だとしたら、その千円が5百円になってしまうかもしれないということです。もちろん、千円が1万円になることも、10万円になることも十分あり得ます。投資はこのように、マイナスになるリスクを抱えながら、お金にお金を稼いでもらう仕組みだということをまず念頭においておきましょう。
知っておきたい
代表的な投資の種類
投資にもいくつか種類があって、中でもよく話題に挙がるのが株式投資と投資信託です。
株式投資は、ある会社が運営資金を集めるために発行したチケット(=株式)を一般の人に買ってもらい、買った人(=株主)はその会社が成長して利益が増えたらその利益を分けてもらうことができたり、その会社の価値が上がったときに手持ちの株式を高く売ることによって利益を得るやり方。一方で投資信託は決まった金額を投資のプロ(投資の会社)に渡し、そこから利益が出るよう、プロにお金を動かしてもらうというもの。株式投資は投資先の会社を自分で選ぶ必要がありますが、投資信託はプロに任せることができるので、株式投資よりも少し楽と言えるかもしれません。
次に、今年話題になった仮想通貨の取引やFXについて。これはドルをはじめとする「お金」に投資をすること。とても簡単に稼げる!とネットでは無責任に言われているのですが、株式投資や投資信託と違い、稼げる可能性が高い分、損をするリスクも非常に高い。詳しい仕組みはかなり複雑なので、説明しきれないのが残念なのですが……、知識がないままうかつに手を出してしまうのは少し怖いんです。
投資なんてお金持ちの人しかできないんじゃないの?と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
次回は私たちでも始めやすい投資の種類や、投資を始めるのに必要な金額などについてお話ししていきますね。
〈vol.7後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。ファイナンシャルプランナー。明治大学法学部、同大学院出身。24歳で経営学修士(MBA)と取得。「お金のことを誰よりも等身大でわかりやすく」をモットーに、平成生まれの経済評論家として活動中。地下アイドル経験があり、アイドルが大好き。
Twitter/@yokokawakaede
撮影/榎本洋輔