2018.04.16
本当にいいモノなら、ちょっと高くても惜しくない。 Vol.3先輩に聞く、ハタチで買って今も使っている名品
大人になると本当にいいモノならば少し高くても買いたくなる。それを流行スタイルと混ぜたり、ときにはオーセンティックに着こなしてたり。それってすごくカッコいい。僕らが憧れる先輩たちがハタチの頃に購入し、今も愛用し続けるものってどういうものだろう?
9年使っているメゾン マルジェラのレザージャケット
スタイリスト 与那嶺龍士さん(30歳)
買うときに絶対長く
着るって決めてました
本誌FINEBOYSで活躍中のスタイリスト・与那嶺さん。9年間愛用しているマルジェラのジャケットを手に入れた理由は沖縄出身の彼らしいきっかけがあった。
「沖縄を出て名古屋の専門学校に通っていたときでした。それまで沖縄にいたからまともなアウターって持ってなかったんですよ。だから冬に向けて買わなきゃと。でもコートやダウンは暑がりの僕には……(笑)。当時モードやキレイめな服装が好きだったのもあって、ならばとレザージャケットに絞ったんです。マルジェラを選んだのは、やっぱり人気と憧れからですね。今でもやっぱり〝いいな〞って思います」
決して安い買い物ではなかったが購入のときに抵抗はなかったのか?
「アルバイトもしてたし、足りない分は……いろいろと(笑)。買う前から長く使えるモノを買おうって決めてたので値段的には抵抗はなかったですね。高いモノにはちゃんと理由があると思いますから。あとは買う側がそれを求めるかどうか」
当時はどういうふうに着こなしていたのか?
「スラックスなどの上品なボトムズと合わせることが多かったですね。ちょっとクールな感じで。ちょっと一辺倒だったかも。今はデニムだったり、ワイドパンツだったりいろんなバリエーションで着ていますね。買ってよかったなって思うのは10年近く経っても、古さを感じないところ。やっぱりいいものはいいんだなって改めて思いました。今は安くていいものたくさん手に入るけど、10年後を想像したときに手元に残っている服って少ないと思うんです。そういうモノと出会うとファッションがもっと好きになれるし、楽しくなると思いますね」
ハタチで買ったワケ!
「これを買ったお店は名古屋のミッドウエスト。このジャケットの素材はバックスキンレザーなんですが、カウレザーも人気だったので、どっちを買うか正直すごく迷いましたけどね。今見てもカッコいいし、こっちにしてよかったと思います。困ったのは年齢とともに体重も増えてしまい……いよいよサイズアウトしそうなので、これがずっとカッコよく着られるようにボディをキープするのが今の目標です(笑)」
撮影/田中利幸