2019.08.12
ハタチの経済学 vol.15後編株主優待、どんなサービスがあるの?
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。株主優待狙いの投資、いったいどの株を買えばいいの?
【賢く利用したくなる株主優待のいろは】後編
若い世代にうれしい
狙い目の銘柄は?
前回お話ししたのは、株主優待目当ての投資は株価と必要株数をきちんとチェックしてから買う。そして自分の資金内で買える銘柄で、かつ自分にとってメリットとなる銘柄を見極める。ということでした。
となると、みなさん世代にはどんな会社の株がいいのでしょうか。まず、予算的に買えるかどうか。もちろん、100株買っても数千円から数万円程度で収まる会社もあります。たとえば本やDVDなどを販売している「文教堂」グループの株主優待をゲットするために必要な金額は3万円程度。優待によって、商品を5%割引で買うことができます。本をたくさん買いたい人にはいいですよね。
また、カバンで有名な「サマンサタバサジャパンリミテッド」も3万5千円程度で株主優待価格の販売会に参加することができるので、彼女へのプレゼントをゲットするのにいいかもしれませんよ。"100"株というとすごくたくさんに感じますが、株主優待を貰うのに必要な最低株数は100株、という会社が多いので決してめずらしいことではないです。
自分に合った優待を
探してみよう
自分が買うことのできる範囲であることも大事ですが、実際にその株主優待が自分にとって本当に有益かどうかが1番大事です。「株主優待 人気」と検索すれば株主優待の人気ランキングなども出てくるので、気になる人はぜひ1度チェックしてみてください。どんな優待があるのかを調べるのを機に、会社の名前だけでなく、その会社にどんな商品やサービスがあるのか知ることができるというのも、株主優待のいいところです。企業によっては、株主優待と配当の両方が受けられるオイシイ株もあるんですよ!!
ただ、忘れてはいけないのは、株価はつねに変動しているということ。よさげな株主優待でお得気分をちょっと味わえても、そこが不安定で、今後も成長しないような会社であれば、株価が下がって損をする可能性もあります。まずは株主優待抜きに素直に応援できる企業かどうかという視点で見極めたうえで、ちょっとしたお買い物や、彼女へのプレゼントなどなど、自分に合った株主優待を見つけてみてくださいね!
〈vol.16に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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