2020.09.21
ハタチの経済学 vol.25前編今改めて考える「貯金」のハナシ。
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。今回は初心に立ち返って、改めて貯金の仕方と考え方についておさらいしていきましょう!
【「金ない」はもう終わり! 必見、最新貯金術】前編
カツカツの毎日、
悲しくないですか?
あっという間に9月も中旬。クリスマスに忘年会などなど、年末年始に向けて徐々に多くなる出費に向けてほんのり暗い気持ちになっている人もちらほらいませんか?
毎月カツカツな生活をしていると、急にお金が足りないなんてことにもなりかねません。でも、お金の貯め方ってよくわからないし、正直貯金ってめんどくさいという人も多いの
では?
今回はそんなズボラな人にもぴったりな最新お手軽貯金術を3ご紹介していきます。
まず1つ目は貯金アプリ。対応の銀行を登録するだけで、さまざまな仕組みでお金を貯めていくことができます。アプリをダウンロードして対応の銀行口座を登録するだけで、アプリ上に貯金箱を持つことができるイメージです。貯金アプリにはおもに「finbee(フィンビー)」「しらたま」の2つがありますが、共通しているのが住信SBIネット銀行で、ネットで口座を開設することができるので、さくっと開設してみましょう。
ネット銀行は手数料が安かったりネット上でキャッシュカードがデビットカードになっていたりと何かと便利なので、どこかに口座を持っておくといいですよ。お給料が振り込まれるのを住信SBIの口座にしておくか、少しまとまったお金をそちらに移しておくことで、貯金ルールさえ設定しておけば勝手に貯まっていくので、毎月1000
円でも設定しておけば無理なく貯金ができます! また「finbee」なら誰かと一緒にお金を貯めることができるシェア貯金という機能もあるので、友達や彼女と旅行費用を一緒に貯めることもできますよ。
アナログな「貯金箱方式」も
意外と効果的!
2つ目は原始的な貯金箱方式。普段バイトや学校、友達と遊んだりで家にいることが少ないという人も多いのではないでしょうか。そして、つい出先でお金が足りなくなってしまうと、そのたびに銀行からお金をおろして無意識にどんどん使ってしまっていませんか?
今はコンビニで好きなときにいつでもどこでもお金をおろせてしまいます。そういった状況の中では、貯金箱や封筒などを使い、物理的にお金を使えないという状況を作ることが大事です。「家にお金を置いておくのは不安……」という人は、貯金アプリを使うために開設したネット銀行などを貯金用の口座にして、そこからは絶対お金を引き出せないようにキャッシュカードを持ち歩かないようにするなどが有効。
いくら貯める気があってもお金はお財布に入れて外に連れ出すと「とりあえず」で使ってしまうものなので、つい使ってしまうのを防ぐには、物理的に封印して貯めていくアナログ方式がおすすめです。
後編では、クレジットカードや電子マネーを活用した貯金法について紹介します!
〈vol.25後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
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撮影/榎本洋輔