2018.07.18
どうして人はスニーカーや革靴を愛してしまうのか? Vol.6靴に魅せられた男たち。<会社員・朝里良平さん>の場合
スニーカー市場の活況が続くシューズシーン。90年代スニーカーブーム世代から若者まで、あらゆる世代の興味を惹いてきたはず。そこで激レアやビンテージ、ドレスシューズなど足元に情熱を傾け続けるシューズ偏愛者に熱き想いを語っていただきました。これを読んで購買&収集意欲を掻き立てるべし!
レザーに一点のくもりナシ!
アメリカ年代ものシューズ
会社員
朝里良平さん
シューズ収集歴/6年
好きなジャンル/ビンテージ革靴
総足数/約70足
Profile/某原宿の古着屋にて、バイイング兼ショップスタッフとして働き、ドレスシューズの魅力に目覚める。
磨けば磨くほど感じる
靴職人たちの熱き想い
原宿の原宿通りに店を構える人気ユーズドショップで経験を積んだ朝里さん。通称、靴のお兄さん。アメリカのビンテージドレスシューズを多数所持する。「きっかけは古着バイヤー時代の買いつけ。フローシャイムに惹かれて、店頭で取り扱いを開始してからですね。それで、探しては調べるを繰り返しているうちに、いつの間にか増えちゃって、どハマりしました。革の質感やフォルム、デザイン、作り込み。どれを取ってもビンテージのよさを感じますし、何より珍しいってところがいい。ディテールを見ると当時の時代背景が見えてくる。大量生産できない時代ですから各メーカーの靴職人が技術の高さで勝負する。男の意地でいいものを作り、手頃な価格で販売していたのでしょう。1足1足に気持ちを込めて作っているのがわかります。なので、手入れをする時間が楽しい! 暇さえあれば磨きますが、上質なレザーを使っているからちゃんと応えてくれます。ビンテージらしい自然な光沢が好きで、保湿した後、オイルを入れて軽くブラッシングするだけと簡単なケアをします。あとは同じメーカーのペアでも生産された年代での細かなディテールの違いや、メーカーの歴史、時代背景なども想像しながら、磨いて履いて、楽しんでいます」
Edwin Clapp/エドウィンクラップ
「スポーツ観戦をする紳士淑女のために作られたツートーンのスペクテイターシューズ。スペード型ソールのディテールがオシャレですね。集めたいけど、なかなか出てこない」
Florsheim Custom Grade/フローシャイム カスタム グレード
「スニーカーより履きやすいアンクルブーツです。細身ですが、1日中履いていても疲れないのが不思議。シャンクの入れ方とかが完璧なんでしょうね。高級なカスタムグレードです」
'30s Florsheim/’30s フローシャイム
「おそらく1930年代のレザーシューズです。信じられますか? このクオリティと美しさ。約90年前の革靴ですが、職人が1足1足丁寧に作っていたのが伝わってきますよね!」
Florsheim Royal Imperial/フローシャイム ロイヤル インペリアル
「同志に本気で頼み込んで譲ってもらいました。最高級ラインのコンコルド。革の質感がよくて、羽根の処理やメダリオンの施し方など作り込みが細かすぎてたまらない!」
JOHNSTON &MURPHY/ジョンストン アンド マーフィー
「アリストクラフトという最上級ラインで、ハンドメイド。ステッチの入り方や、レザー、作り込みなどすべてのレベルで一歩上をいく超高級靴。一見したときガタガタ震えました」
文/斎藤暢保 撮影/伊藤恵一