2023.11.10
僕らのちょうどいい名品 43ワイルドシングスのモンスターパーカ タイプ2
冬の着こなしといえば、真っ先に手に入れておきたいのがメインアウター。トレンドから言ったら、やはりゆったりとしたシルエットを選ぶのがセオリーだ。そこで、押さえたいのが「ワイルドシングス」の「モンスターパーカ タイプ2」。ミリタリー由来のアイテムにタウンユース用に調整を加えたとあって、機能性とデザインを兼ね備えた名品だ。
主役になるアウターのチョイスは冬コーデの最重要項目。今どきを意識するなら、ゆるっと着られるビッグシルエットのものがいい。もちろん、暖かいだとか軽いだとか、快適に過ごせる機能性を備えているに越したことはないわけで、アウトドアやミリタリーの流れを汲んだ中綿系コートが最先鋒となる。となると、注目したいのは、そんな条件をすべて叶えている「ワイルドシングス」の「モンスターパーカ タイプ2」だ。「ワイルドシングス」といえば、登山やクライミングといったアウトドアギアやウエアで有名になり、そこで培った技術が評価され、アメリカ軍にもアイテムも納入していたミリタリーとアウトドアの名門。その深い歴史の中で生まれたモンスターパーカの性能やテイストを引き継ぎながら、タウンユースにふさわしくアレンジしたのが「モンスターパーカ タイプ2」というわけ。カッコよくかつ、ストレスなく過ごしたい僕らのライフスタイルにぴったりな一品になっている。
アウトドアとミリタリーで
培った確かな機能性!
「ワイルドシングス」は、カナダ国境近くのアメリカ・ニューハンプシャー州のノースコンウェイを拠点にして1981年にスタート。今も続く「軽くタフでなければいけない」をコンセプトに、登山用のギアやウエアを開発している。1983年には、ほかに先駆けてプリマロフトのデナリジャケットを発表したことでも知られ、その翌年には、デザイナーのマリー・ミューニエールが女性で初めてアンデス山脈の最高峰、アコンカグアに登頂成功。「ワイルドシングス」の高い機能性を証明することになった。そんな過酷なフィールドに耐えうる性能はミリタリーにも適しているわけで、1985年からはアメリカ軍にギアやウエアを納入。極地での活動が想定されるアメリカ軍のレイヤリングシステムECWCSのサプライヤーに認定される。「モンスターパーカ タイプ2」は、そんなガチ仕様のPCU レベル 7を採用した高い防寒性をそのままに、生地感やシルエットをアレンジ。耐久性を高める肘当てや両袖のクロスステッチのベルクロなどによって、デザインや機能性をアップデートさせたモデルだ。
高性能を備えながら、
今どきな進化を遂げた!
アメリカ軍特殊部隊のために開発されたレイヤリングシステムで最上級クラスとされるPCU レベル 7のモンスターパーカをベースに、シルエットやサイズ感を変更した「モンスターパーカ タイプ2」。従来の生地よりもハリを抑えて、より体になじむように変更。ミリタリーテイストはキープしつつ、今どきの肩が落ちる感じやゆったりシルエットならではの味があるドレープなど、よりタウンユース向けに改良されている。従来モデルにあったメッシュのどでかい内ポケットもついているから、使い勝手のよさもキープ。
ワイルドシングスのジャケット5万3900円(インス)
カラー次第で印象は激変。
手持ち服にハマるチョイスを!
耐久撥水加工を施したナイロン生地に、中綿にはアメリカ軍で採用されている、濡れてしまったり、湿度が高い環境でも高い保温性と高耐久性を備えるクライマシールドコンバットを使用。そんなミリタリー由来ゆえの機能性もお墨付きだが、カラーバリエーションが豊富なところも街使いには嬉しいところ。いかにもミリタリーっぽさを主張するオリーブやカーキ系もいいが、黒ならでモノトーンでまとめたり、都会的なコーディネートによくハマる。白っぽいセメントカラーは個性的で、合わせのセンスの見せどころだ。ビッグシルエットゆえに目立つサイズ感やまとう面積から、まさに主役級となる「モンスターパーカ タイプ2」。それだけに、自分のワードローブを想像しながら、カラーを吟味したいところ。
ワイルドシングスのジャケット各5万3900円(すべてインス)
インス
☎︎0120-900-736
文/池上隆太 撮影/松尾 修(STUH)