2020.01.14
「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」大手総合商社に勤務する、社会人2年目の先輩に聞いた企業選びの答え合わせ!PART3
今回の「知っておかないとマズイ、リアル就活事情」では社会人2年目の先輩たちが現在どのように働いているのか、学生時代の会社選びは正しかったのかどうかをインタビュー! 社会人2年目になってやっとわかることが、じつはたくさんあるみたい。ここでは社会人経験2年の先輩が、今何を感じているのかリアルな本音を大公開! 就活を始める2021年卒、2022年卒の学生はもちろん、内定が決まっている2020年卒の学生も必見だ!
大手総合商社 2年目
K・Hさん
まずは基本情報をチェック!
●勤務地
東京都
●業種
営業
●通勤時間
1時間ほど
●帰宅時間
23時ごろ
●休日の過ごし方
最近はスノボにハマっています
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K・Hさんの会社選びは正しかったのか!?
Q.入社して約2年が経ちますが、会社選びは正しかったと思いますか?
A.どちらかというと正しかったと思う
「正直、2年間働いただけでは企業選びが正しかったと判断することはできないです。ただ、間違ってはなかったと感じています。大変なこともたくさんあるけど、仕事のやりがいやおもしろさも分かってきて充実しています。ですが、”死ぬまでこの業界で働いていきたいか?”と言われると、二つ返事で”はい”とは言えないのが現状です。たった2年間だけでは、自分が働いている業界のことを理解しきれていないですし、これからやりたいこともたくさん出てくと思います。なので、この企業に入社したことが本当に正しかったと言い切ることはできません。”石の上にも3年”という言葉があるように、少なくともあと1年は今の仕事と向き合う必要があると考えています。なのでその中で自分のやりたいことを探しながら、今の会社でしかできないことをたくさん経験したいと今は思っています」
正しかったと考える理由はこの2つ!
・第一志望の企業だから
・自分のスキルを磨く環境があるから
グローバルかつ、大規模なビジネスに関われる
「就活時代に憧れていた”大きな仕事”に携わることができているので、充実した日々を過ごしています。まだビジネスのほんの一部ではありますが自分が主導となって仕事を回すこともできています。ほかの会社ではできないような大規模な仕事を、若手のうちに経験できるので、そういった面ではこの企業に入社できてよかったと強く思います」
優秀な人材に囲まれ、切磋琢磨できる
「大手企業だからこそ、上司はもちろん、同期も僕より優秀な人が集まってきます。正直、大学時代や入社当初は自分のことを”デキるやつなんじゃないか”と思っていましたが、まわりはそれ以上に優秀でした。もともと負けずぎらいな性格ということもあり、仕事をしていくうちに”同期よりも先に結果を出す”とか”自分のスキルを磨いて成長したい”という思いが自然と強くなっていきました。それが原動力となり、今の自分がいます。自分のキャリアやスキルを成長させる上で非常にいい環境で、満足しています」
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入社して2年が過ぎた今の思いを告白!
入社して2年が過ぎた今、どのように思っているのか聞いてみた!
Q入社をする前のキャリアビジョンと現在で違いはありますか?
A.「”今の企業で多くのことを学んで、事業経営にシフトしたい”というビジョンが入社当初あったのですが、今も変わらず持ち続けています。ただ、物流の経験はとても貴重だと思う反面、”本当にこの分野で生きていく覚悟があるのか”、”ほかに一生かけてやりたいことがあるのか”と日々探しています。今はその答えを探しながら、自分のスキルアップのためにがむしゃらに働いています」
Q1年目と今で変わったと思うことは?
A.「仕事に対する責任感と情熱がより強くなったと思います。今の部署は自分で考えて行動することを重視していて、自分が動かなければ利益が出ない。つまり仕事になりません。1年目に比べてシビアな環境だからこそ、必死になって仕事に向き合えていると思います。あとは1年目より責任を負う範囲も広くなり、求められるレベルもかなり高くなってきたことですかね。1年目は仕事についていくことで必死でしたが、今は数字を意識し、結果を求めて仕事をしています。仕事に慣れて”利益を上げること”、”会社に貢献すること”に考える時間を費やせるようにうなったというのも、大きな要因だと思います」
Q仕事の内容はどんな変化がありましたか?
A.「配属したての頃は、今やっている仕事の準備段階しかさせてもらっていませんでした。ですが、2019年の夏頃から本格的に”利益を上げる”仕事になりました。1年目より大変ですけど、すごく成長できる環境なのでとても充実しています」
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今だから思う、正しい企業選びをするポイントって?
●「一番大事なこと」を見つけること
「就活の段階で必死に自分と向き合い、業界や勤務地、年収などなんでもいいので”自分の中で一番大事なこと”を見つけ出すことです。これを間違えると辛いことがあったときに辞めたくなったり逃げたくなったりすると思うんですよね。一番大事なものを満たせる環境であれば耐えられるし、耐えながら次の人生も考えられるので、まずは必死に自分のことを考えてみるといいと思いますよ。もし大事なものが全く分からない場合は、親や友人に自分がどういう人間で、どういう特徴があるのかを(恥ずかしいけど)聞いて、自己分析に使うといい。僕も実際にやってましたし、友人にもそれを伝えて一緒に就活をがんばりました。正直、会社は入るまで分からないし、所属部署やチームによって雰囲気はさまざま。配属次第で当たりも外れもある。”大企業に入る=自分が望む部署にいけない可能性が大いにある”という意識は事前に持っておくといいと思いますよ」
●社会人になってから”正しい”に変えることはできる
「自分の希望する企業にいけないことを前提に就活をする人はいないと思いますが、実際そうなってしまうこともあるのが就活です。ですが、どんな結果であっても、自分が行くと決めた”会社”、”仕事”から逃げないことが大切だと思います。たまに遊びたくなったり簡単な方に流れたくなったり、考える事を放棄したくなることはあります。ですが、逃げた結果は絶対に自分に返ってくるし、自分のキャリアにおいて全くいい事がないんですよね。志望した企業にいけないと、マイナス思考になってしまいがちですが、そこで”自分がどう働くか”で、その後のキャリアって変えられると思います。社会人生活は最初の3年が1番実力が伸びる時期と言われています。その3年間で自分の目標のためにも、目の前にある仕事に対して考えることをやめちゃいけないと強く思います。そうすればその後、自分が納得できる仕事を選ぶことができるんじゃないかと思います」