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2018.09.20

「10年後」も履きたい靴。 Vol.1UPTOWN Deluxe ショップマネージャー　三角拓也さん

スニーカーのムーブメントが刻々と変化する中で、この先のシーンはどうなっていくのだろうか。新作のリリースラッシュが続く昨今だからこそ、一つのタームとして10年後を想像してみたい。そんな未知なる将来について、スニーカー業界の重鎮たちが展望を各々に語ってくれた。珠玉の私物スニーカーも踏まえた内容は必見！

見て、触れて、履いて、
買うことのメリット。

UPTOWN Deluxe ショップマネージャー　
三角拓也さん

Profile/最先端のスニーカーを展開する福岡県の天神にあるアップタウン デラックスでショップマネージャーを務める。スニーカーストックは随時50足以上を誇る生粋のキックスフリーク。最近はランニングを再開し、アクティビティなシーンでもスニーカーを愛する。

今回、履いているシューズはこちら！

ジャパンカモと題して登場をした"エア マックス 97"。フューチャーなデザインが特徴の97を大胆にミリタリー仕様にリミックスした。

ソーシャルメディアにはない
ストーリーがショップにはある
「今は、過去にあまり日の目を見ることがなかったナイキのエア マックス97、98といったリバイバルモデルが人気を集めています。若い子から見たら新鮮な印象を与えているんでしょうね。この傾向はまだ続いていくと思っていて、次のトレンドは’00年代初頭に発売されたナイキのクキニやサイズミックといった“最先端で革新的なデザインと最高のプロダクトを目指す”アルファプロジェクトのモノが支持を得ていくはずかなと。また、ここ数年でフライニットやブーストなど新たな素材やソールを採用したモデルが登場しているので、10年後には自分らが想像していなかった進化も期待できそうです。ナイキのハイパーアダプトみたいにオートマチックにフィッティングするテクノロジー、E．A．R．L．が一般的に流通したらと思うとワクワクしますね。でも、進化といった躍進的な面でスニーカーを楽しむのも一つのコンテンツですが、今回紹介しているナイキのエア フォース1やエア ジョーダン3など、往年の名作は将来的にも変わらず履いていくはずなので、僕らスニーカーラバーがしっかりとその靴のよさを継承していくことが必要かなって思います。僕は雑誌を読み漁ることでスニーカー熱と知識を高めていったけど、今はSNSがあるからどこに居ても新作情報がゲットできる。今後さらにバーチャルな感覚になっていくはずで、実物との距離が遠くなり本質的な価値が薄れていきますよね。ショップに毎日立っているからこそ感じる未来です。それに、情報戦やオンラインにおいては都心部のショップには勝てません。だから僕らローカルはお客さんに直接ショップまで足を運んでもらい、対話の中で商品のストーリーを伝えていくこと。それが、10年後までスニーカーシーンを盛り上げていく要素だと思うんです。そういった意味でも僕はこの3足を選びました」

 

 

三角さんが選んだ「10年後」も履きたい靴はこの3足！

NIKE SPORTSWEAR
NIKE AIR FORCE 1
バスケットシューズとして’82年に登場以来、世界中のスニーカーヘッズから愛されているキング オブ スニーカーに相応しい名品。’07年に実はアップデートされ、シャープなシルエットに進化を遂げた。10年先とは言わず、50年先でも変わらずに残っていくはず。

adidas Originals
SUPERSTAR 80’S
幾度も復刻を果たし、昨今のスニーカーブームの立役者でもあったアディダスのスーパースター。こちらは、’80年代のオリジナルのフォルムを探求し、オーセンティックな印象を継承。スリーストライプをフェルト地にシュータンも皮革仕様にアップデートした。

JORDAN BRAND
NIKE AIR JORDAN 3
ビジブルエアを初めて搭載。ジョーダンの最大の特徴であるジャンプマンロゴもこのモデルからスタートした。そのため、シリーズでも根強いファンが多いことで知られる。トウやかかと部分に施されたセメント柄もアイコニックなディテールとして慕われている。

※この記事の内容は2018年3月に発売した「FINEBOYS靴 Vol.10」の内容を再編集して掲載しています